非日常の始まり
海人「あの日からどれぐらいたったのだろう?」
不知火海人はごく普通の平凡高校にかよう1年生。海人は、いつも通りに普通に過ごし非日常にはほど遠い生活を送っていた。しかし、ある日その平凡な日常は何処かへ行ってしまった。そう、海人ある1人の自分と同い年ぐらいの女の子に出会ってから……
海人「いつもの日常は帰って来ないのか……」
久瑠海「仕方ない、あなたは私と契約を結びました」
海人「……(あれは無理やりだったよな)」
この女の子は、七瀬久瑠海。この久瑠海こそ俺が非日常の世界へ入り込んでしまった元凶である。話は三日前に遡る。俺はその日、夜にお菓子を買いにコンビニへ出かけていた。そして、お菓子を買い家へ帰っている途中誰かに追いかけられている女の子を見つけた。もちろん見過ごすわけにもいかなかったので追いかけた。追いつくとそこには人とは思えない生物と戦っている女の子がいた。しかし、俺には何もすることができず立ちすくんでいた。しかも、人ではない生物を見たせいもあり、冷静な判断をする事ができないでいた。そして、立ちすくんでいると人ではない生物に気づかれてしまった。そしてそいつの標的は俺へと変わってしまった。それを見た久瑠海は
久瑠海「しまった……」
と、つぶやいている間にもそいつは海外へと迫って来ている。
久瑠海「仕方ない……」
と言うと聞き取れないほどの早口でぼそぼそと言い始めた。そして、人ではない生物が海人にぱんちを打ち込もうとした。ぱんちとは言えど俺でも食らったら命はないぐらいの事はわかった。そして、顔面に当たる直前……
久瑠海「汝、我がパートナーとなり、力を解き放て」
それを海人は聞き取ると急に体が軽くなり、相手のぱんちもスローモーションのように見えるようになっていた。そして、海人は、軽やかなバックステップでぱんちを軽々と避けた。
海人「どういうことだ……?」
海人「急に身体が軽くなったと思いけや、俺の身体能力も上がっている?」
久瑠海「あなたは私のパートナーとなりました」
海人「はぁ?」
すると、また、人ではない生物から今度は蹴りがくりだされる。しかし、久瑠海も海人も避けた。
久瑠海「その事は後から説明します」
久瑠海「今はあの生物を倒しましょう」
海人はそれに一理あると思い従うことにした。
久瑠海「私があいつを引き寄せます」
久瑠海「覚醒したあなたならあいつを倒す事ができます」
海人「でも、どうやってだ?」
久瑠海「自分の手に光の剣イメージしてください」
海人「わかった」
すると海人の右腕から光り輝く剣が現れた。
久瑠海「それであいつを切り裂いてください」
海人は光の剣を両手で持ち斬りかかった。
海人「うらぁー!」
光の剣はまるで野菜を斬るようにそいつの体を一刀両断した。そして、そいつは崩れ落ちると灰となり消えていった。
海人「なんだっんだ、あれは?」
と言うと海人は力が抜けて崩れ落ちた。
久瑠海「あいつは人の悪の感情から生まれた歪な存在、それを私は亜種と呼んでいます」
海人「ところで俺はお前のパートナーとか言ってたけど俺はどうなるんだ?」
久瑠海「これからは私と一緒に亜種の退治に手伝って貰います」
海人「はぁ?俺はこれからどう生活すればいいんだよ?」
久瑠海「生活はいつも通りで結構です」
久瑠海「そのかわり亜種が現れたら私と一緒に戦ってもらいます」
海人はあまりの理不尽さに呆れていた。




