表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

ドッキリって事前に打ち合わせするもんじゃないの?

今回はだいぶ短いです。

家に着いた俺はさっそく指令書を読み始めた。どれどれ…って全て白紙じゃねぇか!…いやっ、隅っこのほうに小さく何かが書いてあった。

『この指令書は時間経過ごとに文字が浮かびあがるらしいから捨てちゃダメだよ。 by神田』


なんなんだその手の込んだ嫌がらせは!?はやく帰った意味がさっそくなくなったわ。俺は怒りのあまり体がワナワナと震えるが、張本人がここにはいないためこの怒りはどこにもぶつけようがない。

物に八つ当たりするわけにもいかないのでとりあえず明日の用意をすることにした。

考えていることを実行しようとしたその時、突然指令書が光を放った。

相変わらず手が込んでいるなぁ!その技術力生かす方向間違い過ぎだろ。


『どうだぁ?お前は急いで家へと帰ったのにも関わらずすぐに指令書を読めなかった気分はぁ?悔しいだろ?なぁ悔しいだろ?

と、ここからぁ本題へと移らせてもらうがぁ……、特にお前は何もしなくていいわ。お前だっていちいち作戦覚えるのも面倒だろぉ?

ただまぁ、一つの競技が終わるごとにこの指令書を読んどけ。次へのヒントがのってるかもしれない。

以上で終わりだ。何か質問あるかぁ?っていっても答えらんねぇけどぉ。ちなみにこのページはお前が読み終わった3秒後には燃える。』


指令書を読み終わった俺はテーブルの上にそれを適当に投げた。俺が読めたのはこれが書いてあった最初の1ページだけだ。それ以外はまだ文字が浮かびあがっていない。読めない文字に燃える紙って、ガ〇〇ュか!?

そんなファンタジーなことが起きるかよ。

…ボン…ボォーー…


え?起きた!?どうすんのこれ?火事になるんじぇね?とりあえず大元をどうにかしないと。正直言って頭がよく働かないがなんとかするしかない!

俺は慌てており、問題の大元をどうにかしないとと気が動転して指令書に直接手を触れてしまった。

熱っ…くない。そう本来なら火傷するはずであろう俺の手は何事もなかった。指令書の読めなかった次のページの文字が浮かび上がっている。


『どうだぁ驚いただろぉ?この炎は人工的な光だから心配することは何一つない。ほら触っても熱くなかっただろ?これはただ文字が消えるときのエフェクトだから気にするな。(一部を除く)

今日はもう指令がでないから安心して休むがいい。

この指令書は絶対捨てるな。』


その一部がとてつもなく恐ろしい。指令書を捨てたい気持ちが更に強まるが捨てた場合の恐ろしさには敵わないのでとりあえず燃えても大丈夫なところへとおこう。


それにしても部長が言っていたほどおかしな人ではなさそうだな。いつもの部員(しんじゃ)のほうがよっぽど変わってると思うんだけど。



そうして俺の一日が何事もなく終わ…らなかった。


俺が夜中目を覚ますと辺り一体が火の海へとなっていた。なんだよこの火事は!?親は気づいていないのか?原因は恐らくあの指令書だ。

すぐに俺は金庫の中に入れていた指令書を取り出す。金庫の中なら安全そうだと思ったからだ。ほら、大事なものをよく金庫に入れるじゃん。


『この火事は人工的な光で家中へと仕掛けさせてもらったぁ。原因は指令書じゃない。勘違いされては困る。ちなみに家族の中でお前にだけ見えるように設定してあるから安心しろぉ。

さっさと寝ろよ。』


前言撤回ー!やっぱこいつおかしすぎる。


読んでくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ