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自己紹介

始めての作品となります。

始めてなのでここが悪いとか、

ここはいいとかそういった感想をくれると助かります。

何かを創作することが、こんなにも難しいと改めて感じました。

この話は、もしこんな学校があったらと

主人公にはなりたくないが

入ったらおもしろうなだなと、

そんな思いでつくりました。

今年高校生になる歩く冷凍庫ことこの俺、

火成静雄は今ピンチに陥っていた。それは、

「では皆さん、入学したばかりでお互いのことを知らないと思うので、その場に立って自己紹介をしてください。」

担任の何気ない一言であった。

自分の名前と趣味をいう単純な自己紹介だが俺にとってはこの上ないピンチなのである。それは、歩く冷凍庫のあだ名が関係する。 そしてなにしろこの後の高校生活がかかっているのだ。ミスるわけにはいかない。

そして作戦をたててるなか

「足立雪子です。趣味は料理で得意料理はカップ麺で…」

「おい!そこの君それではお湯を入れるだけではないか。」

やべぇ…ついツッコンじまった。

まぁあれぐらい大丈夫だよな。

「はなく、それにツッコミを入れてくる人です。」

おいおい料理の意味が違うよ。

そして、なに?ツッコミまで想定ずみなの。それともアドリブ?とにかくお前のせいで俺は痛い人だよ。確かに教室に笑いが起こった。しかし、それは俺という者を犠牲にしたものだろ。それをまるで自分の手柄のようにしてもらっては困る。ならばここで俺がするべき行動は、

「では、そのツッコンだ人の料理の仕方を教えてもらおう。」

(……プイ)

ってあれ?答えない。そしてなにこの教室の冷たい雰囲気は…さっきまでの雰囲気と大違いだよ。もしかして単なる冗談だから、それに一々ツッコミはいれるなってか。何故一度はよくて二度目はダメなんだ。そんなの理不尽だよ「で、では次の人お願いします。」

(……シーン)

「次の人まだですか。次の人はえーっと…

出席番号9番火成静雄だ。早くしてくれ。」

って俺、こんな雰囲気で。

そういえば何故俺より前に女がやってんの?あぁ見えて実は男?それともランダムなのか?作戦を考えるのに夢中でまったくきいてなかったよ。とりあえず趣味はスポーツとかそこらへんの無難なものでいこう。

「俺の名前は火成静雄。趣味はツッコミをいれることだ。」

っておい俺何を言い出すんだ。さっきの影響か。空気が春ではありえないくらい冷たいよ。まるで南極だ。まぁ南極にいったことはないけど…あのオカマ野郎ここまでを考えていたのか。

(………プイ)

視線をそらされたー!ってことはお前の趣味は単なる冗談で深く掘り下げようとした俺は単なる痛い人なのか?そしてどこからか視線を感じる。もういい誰か俺に救いをくれ。

「紀野清太だっぺ。趣味は迷える子羊さ救うことだっぺ。」

メシアがきたー!でも後ろの席ってことは前のやつオカマ確定だよ。

なんか普段なら絶対に関わりたくない部類の人だけど、今はわらにもすがる思いだよ。視線を向ければ気づいてくれるだろ。ほらこの通り助けてくれ。

「皆さんどうかよろしくお願いします。」

えー!無視して座りやがったよ。俺の存在感じゃ迷える子羊じゃなくて迷えるミジンコってか。それひどくね?こいつめ。

…って今まで気づかなかったけど、こいつの席の周り子羊だらけじぇねぇか!ってことはあれは例えじゃなく文字通りの意味だったのか!とりあえずミジンコな存在感が原因じゃなかったことに安心してるよ。

「俺は最上謙也っス。趣味は女の心を捕まえることっス。」

そして悲鳴があがる教室。ナイスだよお前。なんでこういつもなら避けたい人達ばかりいるんだよ。今日に限ってだけは助かるけど、今後は関わんないでくれ。

その後も続いていく自己紹介のなかで、

一つわかったことがある。

それはこのクラスは変人が多いのだ。最初のほうは作戦を立てるのに夢中で気づかなかったが、その後はオカマや勘違い男や羊飼い、それだけでなくかなり痛々しい中二病、腐女子、他にもたくさんの変人たちがいる。

そして、そんな調子で何気ない自己紹介(このクラスでは)が続き、最後に、

「私の名前は渡部なのはですこと。趣味は不幸な人を観察することですわ。」

さっきから感じてた視線はこいつのか!ってことは俺は不幸な人か。でも不幸と感じてもらえるだけ、このクラスじゃマシだよ。だってこのクラス変人しかいないよ。

そんな変人たちと関わりを持たないための手段、それは無口を演じるしかない。人間はおしゃべりな生き物だから、話をしないような人間はいすれ孤立する。そうなれば関わりを持たずにすむ。そして、来年はキャラを変えれば問題ない。そうしよう。

これが俺の高校生を楽しむための決意だった。そして、

「ねぇ、さっきツッコンでくれた人だよね?私雪子っていうんだけど席近いしよろしくね。それとさっきは楽しませてもらったよ。」

俺の決意はすぐに破られた。っていうかあの時はあえてシカトしてたのかよ。もうどうなるんだよ俺の高校生活…

雪子の苗字が間違っていることに気づきました。

ここの高校は最初は出席番号順の男女別の席順のため、静雄が雪子を男だと思った理由はそこにあります。

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