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英雄にはならなかったとある冒険者  作者: 二月 愁
第二章 止水の舞姫
33/64

魔法と踊る踊り子 3

 未だにどよめき収まらないルービエの街中、そして特にそれが顕著なのがギルドである。


「本当にやべぇ女だったな!」

「ああ……だが、あれだけいい女も見たことがねぇ」

「おいおい、お前も怖い物知らずだな。アレを見たらお酌どころじゃねーよ」


 そんなことはいざ知らずと言わんばかりに、この騒動を起こした張本人であるフィリアーナはギルドの前を悠々と歩いていた。以前と同じような格好をしていたのであればすぐに彼女に視線は集まっていただろう。なにせフィリアーナは踊り子装束で街中を歩いていたのだから。

 だが今の彼女には誰の視線も集めていない。その一つの理由として今は彼女の神秘的で高貴な紫色の髪は晒されているが、ねずみ色のクロークを羽織り、彼女の妖艶で艶かしい姿態をを隠しているからである。それでも彼女ほどの美貌を持っているなら確実に気が付かれるはずである。それが無いどころか、そこに存在していないようにすら思えてくる。


蜃気楼ミラージュは便利だけど維持が大変よね」


 蜃気楼ミラージュ、これこそが今フィリアーナが気が付かれない最大の理由である。氷魔法を応用して自分の周辺の温度を変化させ、空間を歪ませてあたかもそこにいないように見せる魔法である。

 どうして彼女が身を隠すような真似をしているのか。確かに彼女は戦闘狂のような一面を持っているが、別に常に注目を浴びていたいわけでも無い。ましてや今話題彷彿中の一座の一人である。私的な時間だって欲しくなる。ましてや――――。


「私たちの宿泊先がばれちゃうと、折角秘密公演っていう付加価値が落ちちゃうものね」


 舞踊の旅団――――彼らの見せるパフォーマンスはそれこそ今までになかったものが多く、すぐに人々を魅了した。だが、それでもある程度見れるならば騒ぎも収束していくだろう。それ起こさないためにと舞踊の旅団は世界中を旅しながら、事前の予告なしに公演を行うという大胆な方法を取った。これがさらに付加価値を生み、人々の心を鷲掴みにした。その結果、人気はとどまることを知らず、毎公演満員なのだが、同時に見たいがあまりに団員の跡を付けて、公演場所の特定をしようという大胆な行為を行う輩まで現れたのである。

 そのようなリスクを避けるために彼女は今蜃気楼ミラージュで姿を隠し、宿へと歩みを進めている

のである。



「ふぅ、帰ったわよ」

「あ!お嬢がお帰りなったぞ」

「お疲れさん」


 フィリアーナが宿の戸をあけて魔法を解くと中からは老若男女、様々な年代の声によって迎え入れられた。アットホームな空間、実はこの宿は一座によって貸切となっているのである。


「ただいま、疲れたわ」

「その割には随分と暴れていたようだな。ギルドでやらかしたんだって?」


 クロークを脱ぎ去り、髪を掻き上げながら迎え入れてくれる仲間たちと軽く言葉を交わす。そのうちの一人の青年が馴れ馴れしい口調でギルドでの一件について尋ねる。


「別に冒険者たちが私にお酌してほしいって言うから、ちょっと相手してあげたのよ」

「それはまた……災難だったな」

「あら?マーカスもお酌してあげましょうか?」


 フフッ、と悪戯っぽい笑みを浮かべるフィリアーナ。すっかりいつもの扇情的な踊り子装束に戻ったフィリアーナに、見慣れているはずの男の団員達もすっかり目が釘付けとなっている。それは今まで軽口を叩いていたマーカスと呼ばれた男も例外ではない。


「え、あ、その……遠慮しよう」

「そうなの?残念ね」


 俯きながらしどろもどろに断るマーカス。その様子をみて心から満足したような表情をするフィリアーナだが、そんな表情でも余計に男たちを虜にするのは流石であろう。


「本当にだらしない男たちね……そうだ、フィリア。座長が呼んでいたわ」

「分かったわ。それじゃまたあとでね」


 その様子を見ていたフィリアーナと同い年くらいの女性は男たちにため息をつきながら苦言を呈していた。それを愉快そうに見つめながらフィリアーナは宿に二階にいる座長の部屋に赴いた。



 二階の一番奥にある一室。そこの部屋の扉を軽く二回ノックする。すると中から嗄れ声が聞こえてきたのを確認してフィリアーナは部屋に入る。格好は踊り子風なのに、一つ一つの動作は洗練され気品が漂っている。


「マルレーヌ座長、ただいま戻りました」

「ちゃんと依頼は出してこれたんだろうね?」

「ええ、もちろんですよ」


 部屋にはベッドが一つとその横に丸テーブルと椅子が二脚ある。そのうちの一つに腰かける老婆。肩口程度に切りそろえられた白髪に小さなメガネをかけているこの人こそ、舞踊の旅団の座長マルレーヌ・ヨハンである。

 フィリアーナは空いている椅子の横に立ち、依頼を出してきたことを簡単に報告する。


「……それにしてはずいぶんと暴れたようだね?ギルドに飽き足らず街中でも何かしたのかい?」

「別に少し踊っていただいただけですよ」

「まったく……本当にそういうお転婆なとこはアイツにそっくりだね」


 楽しそうに笑うフィリアーナを見て、溜め息を付くマルレーヌ。


「まあ私のお婆様ですからね。仕方ありませんよ」

「はぁ……それで依頼の方はどうなりそうだい?あんたの目に適いそうな人物はいたかい?」

「そうですね。目に適うほどの冒険者は(・・・・)いませんでしたが、依頼は問題なく遂行出来るレベルだと思います」

「そうかい……。それじゃあ冒険者以外ではいたんだね?」


 今まで溜め息を付いていたマルレーヌだが、この瞬間だけは居住まいを正し厳かな声を掛ける。すると今まで悪戯っぽくしていたフィリアーナも目に分かるように雰囲気が変わる。


「素性自体は詳しく分かりませんが、相当の方を見かけました。おそらく私よりはるかに強いでしょう」

「そんな者がいたのかい」


 口調自体は冷静であったが、その目は大きく見開かれていた。フィリアーナがそこまで相手を認めたことに相当驚いているのだろう。


「なんたって私の氷華を初見で防いだのですから、しかも箒でね」

「箒?それはその者の得物と考えていいのか?」


 マルレーヌの頭には山ほどの疑問符が浮かんでいた。初見で防いだことにも驚きを隠せないのに、まさか箒で戦う者がいるとは誰も思わなかったのだろう。


「まさか。たまたま近くにあったんです。それを自在に扱っている姿はとても箒を持っているようには思えませんでしたが」


 いつの間に取り出したのか、妖精の羽で出来たような扇で口元を覆いながら楽しそうに笑うフィリアーナ。話している途中で先の戦いを思い出したのか恍惚とした表情を浮かべている。それはまさに肉食獣のソレであった。

 それを見てマルレーヌは苦笑いをせざるを得ない。


「はぁ、とりあえず分かったよ。お疲れ様、今日は休みな」

「座長もお疲れ様」


 そのまま失礼しますと声を掛けて、優雅に部屋を後にするフィリアーナ。マルレーヌはその後ろ姿を見送りながら、ふうと大きく息を吐く。


「まさかあの子を満足させる者がいるとは……」


 そんな感嘆と呆れが混じったような独り言が部屋に響いたのだった。





 ルービエにある格式の高い宿の一つである風見鶏亭。その一室にて、現在俺は身体を縮こまらせてシックな椅子に腰を掛けている。対面にはオロオロとした表情を浮かべるルナ、そして俺たちの間には笑顔を浮かべたフィンが浮いている。だけどその笑顔の奥には何かが潜んでいる。


「さて、マフユ。それは信じていいんだよね?」

「もちろんだ。本当にやましいことは無い、むしろ俺は被害者だ」


 いつもなら正座をさせられている場面だが、ルナが止めてくれたおかげでそれは免れた。というか今回ばかりは俺は悪くない。

 たまたま外を歩いていて、たまたまギルドに立ち寄った。そこで不運にも目を付けられてしまっただけのこと。そう何もやましいことは無い。偶然と不運が重なって起きてしまった事故なのである。


「まあフィンさん。マフユ様もこう言ってますし。それにマフユ様が自ら荒事に近づかないのはフィンさんが一番知ってるじゃないですか!」


 蛇に睨まれた蛙の如く小さくなっているとルナが助け舟を出してくれた。こんなにできた人が自分の妻になるなんて今でも信じられない。

 それは兎も角として、未だに腕を組んで仁王の如く俺に睨みを利かせているフィンだが、少ししてその態度が軟化した。腕組みを解いて大きく溜め息を吐き出す。その顔は呆れたような、だけどどこか申し訳なさそうにも見える。


「……もう、今回はルナに免じて許してあげるよ。争いに巻き込まれたのも偶然みたいだしね」

「フィン……」

「ただ、嘘はつかないこと!隠そうとしないで最初から本当のこと言えばいいのに」

「うっ……す、すまん」


 結局ビシッと指を突き付けられて圧倒される形となったが、今回は一切の被害が出ずに終えることができた。

 人心地がついたところである封筒のことを思い出し、懐から取り出して机に置き二人に見せる。フィンもルナも頭の上に疑問符を浮かべている。


「それはなんですか?」

「さっきの話の続き……かは分からないが俺と戦った女が俺に手渡して行ったんだ。舞踏の旅団って知ってるか?」


 そう言いながら封を開け、中の招待状を実際に見せてみる。するとフィンは相変わらず疑問符を浮かべているが、ルナは両手で口を覆いながらも驚いた表情を浮かべている。


「これはまた……すごいものを頂いたのですね!」

「ん?ルナ知ってるのか?」

「はい、旅の一座とでもいえばいいのでしょうか。調教した魔物を使ったショーや魔法を使った凄いパフォーマンスが見れる貴族のみならず、一般の方々の間でもかなり人気があるようです」

「へぇー、そんなにすごいのか」


 生憎そのような娯楽を知らない俺としてはどの程度すごいのかよく分らないので気の抜けた返事しかできない。だが、ルナの顔を見ればどれだけすごいのかよく分かった。いや、正確にはどれだけ興味あるか、だ。


「えーっと、ルナ?機会があったら見に行くか?」

「え!よろしいのですか?」

「ああ。どうせもらったもんだし、使わないと勿体ないからな。まあどこで開催するのか知らないけど」


 この舞踏の旅団とは世界中を旅する一座なのである。しかも次回公演の場所など事前には一切明かさずにやると言う珍しい集団でもある。なので貴族でもなかなかお目にかかることができない。


「はい!楽しみにしていますね!」


 歳相応だが、極上の笑顔を向けてくれるルナ。うん、この表情を見れただけで俺はフィリアーナとかいう女と戦ってよかったと思える。


(たまには巻き込まれ体質も役に立つな……)


 この日、俺は初めて厄介ごとに感謝したかもしれない。それと同時にやはりあることを失念していた――――。



 ギルドの設置されているほどの大きな町になるとこんな夜更けでも静寂は訪れることは無く、宿の外からは冒険者たちの豪快な笑い声と陽気な歌声が微かに聞こえて来る。おそらくこれが完全に静まるのは空が白け始めるころだろう。

 そんなことを頭の隅で思いながら膝の上に丸まる子犬のような生き物の身体をそっと撫でる。気持ちが良いのかツルキはグルグルと喉を鳴らしている。


「……ふう、久しぶりに飲む酒はいいな」


 机の上にあるグラスに注がれた琥珀色の液体を一口煽りながらそんな感想が口から漏れる。

 口腔内に広がるスモーキーな香りと喉を通過した際の熱さが心地よい。野営の際は基本飲まないと決めているので、今日のように宿に泊まらない限りは酒は楽しめない。時々しか飲めないからこそ、この一杯が格別なんだろうとしみじみ思う。


「明日は午前中に必要な物を買い揃えて昼前には出発かな」


 グラスの中でフィンお手製の丸氷を転がしながら明日からの旅の大まかな予定を頭の中で組み立てる。カランコロンと小気味良い音が静かな部屋の中に響き渡る。別にフィンやルナがうるさい、と言いたいわけではない。ただ、二人は今は本日二回目の入浴タイムなのである。そういった理由で今は俺の相手はツルキしかいないということである。


(正確には酒、か)


 目線を落としながら苦笑い気味にそんなことを思う。ツルキもすっかり夢心地のようで俺は一人で酒を楽しむしかすることが無い。別に一人酒の時間が嫌ではないし、昔はそういう時間のが多かった。

 ただあの頃の酒は、本当に意味がなかったと思う。飲んでも気分は良くならないし、味も血生臭かった記憶がある。酒への冒涜だと酒好きの人間は非難するだろう、現にそうだったから間違いはない。酒が本当の意味で楽しくなったのはここ最近である。


「そう思うと少しは傷が塞がったのかね……」


 皮肉気に服の上から自分の胸の前をそっと触れる。硬い金属物質の何かに沿って指を動かす。俺が英雄と呼ばれる存在の一部であった唯一の証。それと同時に俺の犯した罪過の証でもある。

 英雄なんていない世の中の方がずっと平和だ、今じゃそうとしか思えない。それだけ俺は誰かを傷つけ、同時に多くの傷も負った。


「まだお怪我が治っていないのですか?」

「ん?あ、いやもう傷は塞がってるよ。心配しなくて平気だよ、ルナ」


 思わず感傷に浸っていると、いつの間にか入浴を終えていたルナが心配そうに俺の顔を覗きこんでいた。その憂う真紅の瞳に心配を掛けさせまいと肩口を見せて大丈夫だとアピールする。


「そもそもルナの神祖魔法で治してもらったんだ。塞がらないわけないさ」

「それならよかったです……」

「あちがとな。それにしても……」


 お礼を言いながらふとルナの今の格好をマジマジと見てしまう。

 彼女が今着ているのはいわゆるネグリジェである。別にそれ自体おかしいというわけでない。裾も袖も長く薄いピンクで清楚さもある。だが透けるほど薄いというわけではないが、それでも彼女のボディーラインがしっかりと分かるほどであり、加えて身体が赤み帯びているせいでなぜか扇情的に思えてしまう。そのせいで視線がすっかり奪われてしまった。


「え、あの……変ですかね?」


 俺が言葉を紡げずに、ただジッと視線を固定しているせいでルナはオロオロと恥ずかしそうに慌て始める。ここで男としては気の利いた一言を掛けてやらないといけないのだとは思うが、いかんせんそのようなスキルが無い分上手く言葉を紡げない。


「い、や。そんなことはない。すごく似合ってる……と思う」

「そうですか……ありがとうございます」


 結局なけなしの語彙を必死につなぎ合わせ出てきたのは何とも情けない一言だった。それでもルナは俺の言葉を心から嬉しそうに喜んでくれている。


「とりあえずルナも掛けなよ」

「はい、それでは失礼しますね」


 とりあえずエスコートとして立ち上がって対面の椅子を引いてルナに座るように促す。


「ルナも何か飲むか?」

「え、っとお願いします。ですが私は今までお酒を飲んだことが無いので何が良いのか分からないのですが……」

「そうなのか。それだと……」


 新しい空のグラスを持ちながらフムと思案する。机の上にある琥珀色の酒はウイスキー、さすがに初めてがこれは拙い。そう思い直し、頭陀袋に手を入れながら何かないかと考える。


「それなら……これとかいいかもな」


 頭陀袋から取り出したのは水筒ほどの小さな小瓶。中には桜色の液体が入っている。


「これはどういったお酒ですか?」

「ん?これはとある花の酒さ。花蜜の酒版ってとこかな」


 そう言いながらビンの蓋をあける。中からは甘く芳醇な香りが広がり、どこか春めいたものを感じさせる。それをグラスにゆっくりと注ぐ。


「はい。おそらく甘いし弱いから大丈夫だと思うが、無理に飲まなくてもいいぞ」

「ありがとうございます。折角ですから頂きますね」

「そっか。それじゃ一応、乾杯ということで」


 そのまま琥珀色のグラスと桜色のグラスを重ねる。そして互いの口にグラスを運ぶ。ルナは恐る恐ると言った感じだが、一口飲んでおいしいと思ったのかすぐに二口目をつける。


「おいしならよかったが、あまり飲みすぎないようにな」

「あ、はい……つい美味しくて」


 コクコクと子リスのようにグラスを傾けるルナに苦笑いしながらも、その嬉しそうな表情を見れたのは良かったと心の中で思う。

 そのまま他愛のない話をしながら酒を飲んでいたが――――。


「うーん。やっぱりまだ慣れてないか」

「ぅ……」


 椅子の上で可愛い寝息を立てているルナ。途中からウトウトと船を漕ぎ出し、それから気持ち良さそうに寝てしまったのである。


「まあ仕方ない、か」


 そう思いながらも頭の中では別のことを考えていたりもする。

 つまりどうしようか、ということである。


「うーん……俺が運べばいいんだろうが」


 ガシガシと頭を掻きながら思案する。一応婚約してるし、お互いの気持ちを知ってるのだが、勝手に身体に触れていいのかと思ってしまう。


「もう!こういうときは男らしく運んであげないとだめだよ!」

「うおっ!?」


 ルナの寝顔を見ながら考え込んでいると、突如フィンが起こりながら飛んできた。


「折角二人のために浴室で待機してたのに……」

「そ、そうだったのか」

「ほら!さっさと運ぶ!」

「はい!」


 フィンが隠れていたことに驚きながらも、言われるがままにルナを抱きかかえる。

 柔らかい感触と甘い女性特有の匂い、そして少しだけ甘い酒の香りも混じっている。いわゆるお姫さま抱っこをしているので密着しているし、顔が予想以上に近くドキドキしてしまう。酒の影響もあり動悸が激しい。


「ぅぅん」


 腕の中ではルナの可愛い寝息が聞こえる。それがどこか艶かしく感じてしまい、一気に思考が止まる。


「はい!寝てる女性を襲うのはダメだよ!」

「ちょ、襲わねーよ!」

「そんな声出しちゃうと起きちゃうよ」

「うぐっ……」


 フィンの一喝により、思考が一気にクリアになる。思わず大声で言い返したが、正直あのままだったら何かをしてしまったかもしれない自分が情けない。

 とりあえずルナをベッドにゆっくり寝かす。そして毛布を掛けたところで、身体に入っていた力が一気に抜けドサッと椅子に座り込んでしまう。


「ふう……」

「ふふっ、残念でした!」


 天井を見上気ていると凛が悪戯っぽく楽しそうにしている。俺のことを見透かしてますよ、と言わんばかりだが、その通りなので言い返せない。


「さて、それじゃあ私も寝ようかな」


 俺をからかって満足したのかそのままフラフラとルナの寝ているベッドへと飛んでいく。俺はそれを見ながら大きく溜め息を吐くしかできなかった。

自戒の更新から日曜だけとしたいと思います。

その代わりに日曜の朝と昼頃の2回ほどできるようにはする予定です。

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