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英雄にはならなかったとある冒険者  作者: 二月 愁
第一章 英雄の帰還
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幕間 多様な英雄像:獰猛な少年

完全に小話です。

しかも読むとちょっと混乱するかも

 なぜか英雄の顔だけは誰も知らない。彼の戦っている姿は記憶に残っているのに、顔だけは記憶から綺麗に消えている。思い出そうとすると顔だけが見えない。それが英雄と呼ばれた者が見つからない理由である。


 そのせいもあるのか、英雄には多様な側面が見られた。笑った顔を見たことない……顔を覚えていないから当たり前かもしれないが、なぜか獰猛に歯をむき出しにした姿を見たことがあるという者もいる。

 もちろん顔だけは分からないという七不思議なのだが、それはともかくその姿はまるで人間界最強と言われる種、龍族ドラゴンを彷彿させるものだったらしい。


 その体は龍の鱗のように全ての攻撃を防ぎ、その手に握られる剣は龍の爪のごとくすべてを切り裂き、その魔法は龍の咆哮のようにすべてを薙ぎ払っていた。

 彼の者は常に一人だった。だが、孤独ではなく孤高が似合う存在だった。孤高で高貴、それでいて獰猛でもある。

 恐ろしさという点では共通してるが、それ以外は同一の人物とは思えない存在。それにも関わらず、それは英雄のとある側面でもある。


 英雄とは謎多き人物の呼称である。誰なのか、何者なのか、分からないことが多いが英雄は存在している。

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