表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

いいないいな

作者: 丹伊田青雪

「人間やめてぇな~。」

とか思っていたら朝起きたらカッパになっていた。

確かに面倒くさい人間関係や仕事に飽き飽きしていたけどカッパになりたいとは思っていない。

何とか人間に戻れないかと考えて2秒で人間よりはマシかと諦めた。

俺はその程度の人間だ。

現状に満足していないけど現状を打破する気力もない。悟ったふりして冷静に俯瞰的に回りを見ている気になっている只の無駄に歳を重ねた中年だ。

さて、カッパになって何をしようか。

パチンコ、競馬、普段はやらないギャンブルでもしてみるか。いやいやカッパは入れないだろ。

何か旨いものでも食べに行こうか。でも何となくキュウリしか食べたくない。

合コン?この見た目じゃ厳しいか。

散髪はドライヤー使われたらアウトだな。

なんだ、カッパって不自由だな。面倒くさい人間関係は無いけど何も出来ねぇや。今日もゲームして寝るか。

「コンコン」

とドアをノックする音がして母親が入ってくるとそこにはカッパの姿をした母親が立っていた。

「なんだ母さんもカッパになったのかい?」

「何言ってんだい。あんた元からカッパだろ。」

そうだった俺はカッパだ人間にはなれない。

「カッパやめてぇな~。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ