レール
「親が敷いたレールの上を行く人生なんて」
一昔は、こんな感じのフレーズを良く耳にした気がする。
最近は、聞かない言葉だ。
当たり前と言えは、当たり前のことだ。
レールなんて無かったのだから
もし、レールがあったとしても、我々の足は車輪ではない。
一歩、横に踏み出せば自由な世界が待っている。
何も考えず楽だからと、無いはずの線の上を、はみ出さないように歩き続けてきた
我々の世代はそんなもんだろう。
早く気付くべきだったのだ。
レールの上も、その外側も同じ地面だということに
「老人たちは問題ばかりを残して」と嘆くのはいいが
老人たちが歩いてきた道と私たちが進んできたレールは同じ地面の上にあるのだ。
いい加減、覚悟を決めるべきだ
老人たちが戦ってきた問題は待っていても解決はしない。
老人たちの次は私たちが向き合っていかなければいけないのだから