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ネコの君シリーズ

ネコの君 ~進展~

作者: 彩

裏庭で彼を見た日か数ヵ月後。現在夏である。

熱いくせにじっとりとしている・・・夏なんて大嫌いだ・・・。

そんなことを親友の江里と話していた。すると突然江里が・・・


「あ、夏苗。『ネコの君』だよ!!」

「え・・・?どこ?」

「ほら、木の下。・・・またネコと遊んでる・・・。さっすが『ネコの君』」


どこ?とは聞いたものの言われる前から気付いてた・・・。

かっこいいな・・・あ、笑った・・・。かわいい・・・。


「夏苗~、顔がにやけてるよ~」

「え!?」

「好きな人見て浮かれる気持ちは分からなくもないけどさすがにガン見してにやけるのは・・・」

「私もしかして変態!?」

「そーかもねー(笑)!!」

「ひどいなー!!冗談で言ったんですけどー(笑)!!」


好きな人といっても私は未だに名前すら知らない・・・。クラスは知ってるけど人付き合いが苦手な私にはクラスの人に名前を聞くとかできない・・・。はぁ・・・。


「あ、こっち向いた。」

「またそうやってからかう~!!いい加減に」

「いや、マジマジ。むこう向いてみな。」


言われて向いてみる。するとばっちり目があった。一応視力はいい方だ。・・・そんなこと今はどうでもいい・・・。目がそらせない・・・暑さが倍に感じる・・・。


「お~い!!風水かざみ~!!ちょっとピンチヒッターに入ってくれ~!!」

「・・・わかった。」


・・・初めて声聞いた。低く響いて耳に残る声だった。


「よかったじゃない。目があったうえに名前わかって!!そのうえ声まで聞けて!!今日はラッキーデーね!!」

「う、うん・・・うん!!」





=翌日=


「今日掃除当番だから先帰ってていいよ。」

「え・・・でも・・・」

「放課後、彼氏と約束あるんでしょ?早く帰ったほうがいいんじゃない?」

「・・・ありがと!!!今日ほどあんたに感謝した日はないわ!!」

「それってほめてんの?けなしてんの?」

「ほめてんのよ!!ほんとにありがと!!また明日!!」

「バイバ~イ」


さて、掃除だ。場所は・・・中庭!?なんであんなとこ掃除すんの!?

めんどくさ~・・・!!ま、いいや班員は5人もい・・・ない!?逃げたな、あの人たち・・・。

は~・・・、この後何も用ないしいいや・・・・・・・はぁ・・・。


=数分後=


広い・・・!!中庭広い!!こんなの1人で終わるかな・・・・・終わらせよう!!

ざっ・・・・ざっ・・・・にゃー・・・・ざっ・・・・にゃー・・・

さっきからこんな感じのが続いてる。ネコいるのかなと思って探すけど見当たらない・・・。

なんか悔しいから本気で探したら見つかった・・・。


『ネコの君』・・・もとい風水君と共に・・・。

そして、がっつり目があった・・・ネコではなく風水君と・・・


「あ・・・え・・・っと・・・」

「きみ」

「は、はい!?」


声裏返った・・・ハズイ・・・。


「くっ・・・」


笑われたし・・・。

でも・・・笑った顔見れて嬉しかったりとか・・・。


「きみさ、入学式から一週間後くらいちょくちょく裏庭来てたでしょ。」

「えっ・・・なんで知ってんですか・・・。」

「しかも」

「しかも・・・?」

「俺のこと見てた」

「っ///!!」

「クスクス・・・分かりやすいね・・・」

「///・・・すいません・・・ネコと遊んでたからネコ好きなのかなって思って・・・」

「うん、ネコ好きだよ。・・・そういえばきみ名前は?」

「笹木夏苗です。」

「夏苗ちゃんか・・・敬語じゃなくていいからね?」

「てか・・・名前呼び・・・///」

「あ、嫌だった?」

「全然!!嫌とかそういうんじゃなくて・・・男子に名前呼びされるのは初めてだから・・・。」

「そんな全力で言わなくても・・・。」

「ホントにそう思ったから・・・。」



人付き合い苦手なのになんかすんなり話せちゃうな・・・・・・夢みたい・・・・。

=キーンコーンカーンコーン=


「もうこんな時間だね・・・。遅いから送ってくよ。」

「え!?いや・・・でも私電車・・・。」

「俺もだよ。どっち方面?」

「〇〇方面だけど・・・」

「じゃ、一緒だ。」


う、うそだぁ~///




読んでくださりありがとうございます!


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