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朝凪高校・恋路工作室 ── 恋愛操作団が愛と願いを叶えます ──  作者: Song1
朝凪高校・恋路工作室 ── 恋愛操作団が愛と願いを叶えます ──
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第31話 再起動条件

第31話 再起動条件


「やり方を更新した」 恒一は、桐生玲奈の前に立った。


九月の最終週。秋分を過ぎて、日がはっきりと短くなっていた。


桐生先輩が降板してから 二ヶ月近くが経っている。夏休みを挟んで、季節が変わった。朝凪高校の空気も変わった。掲示板の炎上は鎮火し、工作室の名前が囁かれることも減った。だが 忘れられたわけではない。消えたのではなく、沈殿しただけだ。


桐生先輩は 学校に来ていた。三年生として。受験勉強をしている。生徒会の副会長は辞任したが、図書室の自習スペースで毎日顔を見かける。 俺とすれ違うこともある。だが声はかけなかった。かけられなかった。ver.2のノートが完成するまで 桐生先輩の前に出る資格がないと思っていた。


ノートは 完成した。


原則①:心は操作しない。これは変えない。

原則②:メンバーも当事者になりうる。自覚して申告する。

原則③:匿名依頼は受けない。

原則④:依頼者の撤退も設計する。

原則⑤:完全救済を約束しない。


五つの原則。ver.1の三つから 五つに増えた。増えた二つは 俺の失敗と、凛花の提案と、陽太の経験から生まれた原則だった。失敗の数だけ ルールは増える。


そして もう一つ。原則には入れていないが、ノートの最後のページに書いた言葉がある。


「忘却ではなく、無害化。記憶は消せない。だが 痛みの意味は更新できる」


これは 影山との対話から生まれた概念だ。まだ完成していない。影山との問題が解決していない。 だが、方向性は見えている。


木曜日の放課後。図書室。


桐生先輩は 窓際の席に座っていた。参考書を開いている。受験勉強だ。 三年の秋。受験まであと数ヶ月。桐生先輩は 工作室を降りた後、ただの受験生に戻っている。


ただの受験生。 桐生玲奈が「ただの」何かになるわけがないと思ったが、参考書に向かう横顔は 静かだった。鉄の横顔ではなく、もっと 穏やかな。ルール設計者の鎧を脱いだ、素の桐生玲奈の横顔。


俺は 桐生先輩の向かいの席に座った。許可は取らなかった。聞いたら断られるかもしれない。


桐生先輩が 参考書から顔を上げた。俺を見た。 表情は変わらなかった。驚きもしない。怒りもしない。 ただ、目が少しだけ細くなった。それは桐生先輩の 予想通りのものが来た、という反応だった。


「高瀬」


「桐生先輩」


「 受験勉強の邪魔をするな」


「すぐ終わります」


俺はノートを 机の上に置いた。白い表紙。「恋路工作室 ver.2」。


桐生先輩の目が ノートに落ちた。表紙の文字を読んだ。 表情は変わらなかった。だが、参考書を閉じた。ゆっくりと。 聞く姿勢だ。


「やり方を更新した。先輩が言った通りに」


「......見せろ」


ノートを渡した。桐生先輩が ページをめくった。原則①から⑤まで。それぞれの根拠と、導入に至った経緯。失敗の記録。志帆の依頼。炎上。影山の対峙。凛花の提案。陽太の復帰。 全部が、凛花の記録をベースに、俺の言葉で整理されていた。


桐生先輩は 読むのが速い。一分もかからずに五ページを読み終えた。だがそこから先 最後のページ。「忘却ではなく無害化」のメモ。 そのページだけ、長く見つめていた。


十秒。二十秒。三十秒。


図書室は静かだった。他の自習生徒が何人かいるが、俺たちに注意を払っていない。窓から差し込む秋の光が ノートのページを照らしている。


桐生先輩がノートを閉じた。


「 原則②。『メンバーも当事者になりうる。自覚して申告する』。これは お前の経験か」


「はい。志帆の件で 俺が翻訳者として機能しなくなった。依頼者が幼馴染だったから。 あのとき、もっと早く言えていれば。『俺は今、客観的じゃない』と。 言えなかった。怖かったから。翻訳者でいられなくなることが」


「言えなかったのは お前だけの問題じゃない。言わせなかったのは 私のルールの不備だ。ver.1には、メンバーの当事者化を想定するルールがなかった。 だからこの原則②は、正しい」


正しい と桐生先輩が言った。ルール設計者が 新しいルールを「正しい」と認めた。


「原則③。匿名依頼は受けない。 忘却屋のメソッドから学んだか」


「はい。匿名は 管理できない。参加者が一人でも裏切れば崩壊する。工作室の依頼者は 名前と顔を出す。それが信頼の基盤だ」


「原則④。依頼者の撤退も設計する。 これは」


「園田の件から。依頼者が友達のフリを加速させたとき 撤退を設計できていなかった。依頼が失敗したとき、依頼者がどこに戻るか。 それも含めて設計すべきだと」


桐生先輩は 頷いた。小さく。


「そして 最後のページ。無害化」


「忘却は不可能です。影山がそれを証明した。記憶は消せない。上書きは嘘だ。 だが、痛みの意味は更新できる。黒歴史を教訓に。呪いを経験に。 陽太が自分でやったことを、メソッドにする」


「忘却ではなく無害化 か」


桐生先輩は もう一度ノートを開いた。最後のページ。読み返している。


「面白い」


面白い。 桐生先輩が「面白い」と言うのは珍しい。「正しい」「間違っていない」は言う。「いい」も言う。だが「面白い」は 知的好奇心が動いた証拠だ。


「これでも不十分なら もう一回更新する。何度でも」


俺は言った。桐生先輩が ノートから顔を上げた。俺を見た。


目が 以前と違った。降板する前の桐生先輩は 鉄の目だった。制御された、感情を映さない目。今の桐生先輩の目は もう少し柔らかかった。受験勉強だけをしていた二ヶ月が 鎧を薄くしたのかもしれない。


「高瀬。 条件がある」


「聞きます」


「一つ。私は団長に戻らない」


予想通りだった。 桐生先輩は自分のルールで自分を裁いた。裁きを撤回することは 桐生先輩の原則に反する。


「ルールは更新された。古いルールの設計者が戻ったら 更新の意味がない。新しい工作室は お前が率いろ」


「俺が 」


「団長と呼ばなくていい。参謀でも何でもいい。 だが実質的な運営責任者は、お前だ」


重い。 だが、分かっていた。ver.2のノートを書いた時点で 俺がルールを設計する側に回ることは、決まっていた。


「二つ。私は 顧問的な立場で関わる。ルールの監査をする。新しいルールが正しく運用されているか チェックする。だが、日常的な判断には口を出さない」


「顧問。 受け入れます」


「三つ。 影山の問題を、解決すること」


桐生先輩の声が わずかに沈んだ。


「影山は私と一緒に工作室を作った。影山が忘却屋を始めたのは 工作室のルールの穴に落ちたからだ。『できない人間はどうすればいい』 あの問いに、私は答えられなかった。 その責任は、私にある」


「影山には もう会いました。屋上で話を聞いた。翻訳もした。 影山は、忘却屋を終わりにしようとしています」


桐生先輩の目が わずかに見開かれた。


「終わりに?」


「利用者の情報が漏洩して、忘却屋のシステムが崩壊しています。影山自身がもう管理できない。 俺に、助けを求めてきた」


「影山が 助けを」


「はい。 でも、閉じ方が分からないと。利用者のフォロー、情報の処理 一人ではできない、と」


桐生先輩は しばらく黙っていた。窓の外を見ていた。九月の空。高い。秋の雲が流れている。


「影山に 会わなきゃいけないな」


「はい。 先輩がいなければ、影山との対話は成立しない。共同創設者として」


「......共同創設者、か。 もう一年以上前の話だ」


「一年前でも 先輩と影山が二人で作った工作室は、今でも続いている。形は変わったけど。 先輩が作ったルールを、俺が更新した。影山が見つけた穴を、俺が埋めようとしている。 全部、先輩と影山から始まっている」


桐生先輩は ノートをもう一度、手に取った。「恋路工作室 ver.2」の表紙を 指先で撫でた。


「......やるのか」


「やります」


「壊れるかもしれない。 もう一回」


「壊れたら もう一回更新する。それだけです」


桐生先輩は 息を吐いた。長い。 ゆっくりと。


「条件は 三つだ。全部受け入れるか」


「全部受け入れます」


桐生先輩は 立ち上がった。参考書を鞄に入れた。 ノートは、俺に返さなかった。


「これ 借りる」


「え?」


「もう一回読む。家で。 受験勉強の息抜きに」


息抜き。 桐生先輩が工作室のルールを「息抜き」と呼んだ。それは 嫌味ではなかった。桐生先輩にとって ルールを読むことは、好きなことなのだ。ルールを設計することは 桐生先輩の楽しみだった。降板しても その楽しみは消えていない。


「明日 返す。それと 」


桐生先輩が 初めて、微笑んだ。微笑んだ と言えるかどうか分からないくらいの、わずかな口角の変化だった。だが、俺には見えた。


「全員で集まれ。明日の放課後。 旧部室棟で」



金曜日の放課後。旧部室棟。


工作室のドアを開けた。鍵は 俺のポケットにある。


中に入ると 陽太がいた。すでに来ていた。メロンパンの袋を手にして、いつもの椅子に座っている。


「よう恒一。 遅いぞ」


「先に来てたのか」


「待ちきれなくてさ。 なあ、桐生先輩来るって本当?」


「来る。 顧問として」


「顧問 か。団長じゃなくて」


「桐生先輩は もう団長に戻らない。新しい工作室は 俺が回す」


陽太は 俺を見た。目が 真剣だった。


「恒一。 お前、覚悟できてるか?」


「できてるかは分からない。 やるしかないから、やる」


「それでいいよ。 覚悟なんて、やりながら固まるもんだ」


陽太が メロンパンを齧った。いつもの音。


ドアがノックされた。 凛花だった。ノートを持って。


「高瀬先輩、陽太先輩。 桐生先輩は?」


「まだ」


「もうすぐ来るはずです。 連絡がありました」


凛花は いつもの席に座った。ノートを開いた。新しいページ。白い紙面。 ペンを握っている。記録の準備。


三人が揃った。 あとは、四人目。


五分待った。十分待った。 桐生先輩の足音が、廊下に聞こえた。規則正しい。いつもの歩幅。 変わらない。


ドアが 開いた。


桐生玲奈が 立っていた。


制服。生徒会のバッジは 外していた。代わりに何もついていない、ただの制服。鞄を肩にかけて、もう片方の手に ver.2のノートを持っている。


「......久しぶりだな」


桐生先輩の声は 静かだった。いつもの命令口調ではなかった。もっと 柔らかい。ドアの前に立って、工作室の中を見回している。六畳の部室。スチールデスク。パイプ椅子。白紙のホワイトボード。 変わっていない。何も変わっていない。


だが 人が変わった。


陽太が 立ち上がった。


「お帰り 」


言いかけて 止まった。「団長」と言いかけて、飲み込んだ。


「 桐生先輩。お帰りなさい」


桐生先輩は 一瞬、目を伏せた。それから顔を上げて、陽太を見た。


「ただいま。 天野」


凛花が 立ち上がった。


「桐生先輩」


「柊」


「 お帰りなさい」


凛花の声が 震えていた。ほんのわずかだけ。記録者の声ではなく 凛花自身の声が。


桐生先輩は パイプ椅子に座った。いつもの席 ではなく、端の席に。デスクの前ではなく。 団長の席を、空けた。


「高瀬。 ノートを返す」


ver.2のノートが 俺に戻ってきた。桐生先輩が一晩かけて読んだノート。 開くと、最後のページに 桐生先輩の字で、一行だけ追記されていた。


「 承認。ルール監査者として」


桐生先輩の字。 整った、力強い字。「承認」の二文字。


「先輩 」


「顧問だ。 先輩じゃなく、顧問と呼べ」


「......それは 」


「冗談だ。先輩でいい。 顧問呼びは慣れない」


桐生先輩が 笑った。小さく。 だが確実に。口角が上がって、目が ほんの一瞬だけ、細くなった。桐生先輩が工作室で笑うのを 俺は初めて見た。降板する前は一度もなかった。


陽太が 声を上げた。


「お帰り 団長。いや、顧問。 顧問って呼びにくくね?」


「うるさい。天野」


「恒一が団長ってことは なんて呼ぶんだ。団長コースケ? ダサくね?」


俺は 目を閉じた。


「......うるさい」


「やっぱダサい」


凛花が 笑った。声を出して。ノートを手にしたまま。 記録者が笑っている。ペンを持っている手が震えている。笑いと たぶん、もう一つの感情で。


「高瀬先輩。 なんて呼べばいいんですか」


「参謀でいい。 ただし権限は団長級」


桐生先輩が 口を開いた。


「それを団長と呼ぶ」


全員が 笑った。


笑い声が 工作室に満ちた。二ヶ月ぶりの。四人の笑い声。 この部屋にこの音が戻ってきた。メロンパンの匂い。凛花のペンの音。陽太の大声。桐生先輩の静かなツッコミ。 全部が戻ってきた。


だが 同じではない。


全員が一度壊れた。全員が一度離れた。翻訳者は失格し、実行者はトラウマに倒れ、記録者は観測者をやめ、団長は降板した。 全員が壊れて、全員が戻ってきた。壊れる前と同じではない。壊れた後の 新しい形で。


桐生先輩は 団長ではなく顧問として。陽太は 過去を清算して。凛花は 当事者として。俺は 翻訳者でありルール設計者として。


ver.2の工作室。 ver.1とは違う。同じ場所にいるが、立ち位置が変わった。関係が変わった。 だがそれは 壊れたのではなく、更新されたのだ。


「じゃあ 」


俺はホワイトボードの前に立った。マーカーを手に取った。 桐生先輩がいつもやっていたことを、俺がやっている。だが今日は 重くなかった。四人がいる。支えてくれる三人がいる。


白紙のホワイトボードに 書いた。


「恋路工作室 ver.2」


その下に。


「再開準備中。依頼受付 追って告知」


マーカーを置いた。


「明日 このホワイトボードの内容を、工作室のドアに貼る。再開の告知だ。 正式な再起動は次の週。新ルールの最終確認と役割分担を 全員で決める」


「了解」


「了解っす」


「了解です」


三つの声。 そして、四つ目。


「 了解」


桐生先輩の声。静かで、短い。 だが、その二文字に 工作室が戻ってきた。


凛花がノートに記録した。


「 恋路工作室 ver.2。再起動準備会議。出席者:高瀬恒一(運営責任者)、天野陽太(実行班長)、柊凛花(記録係兼情報分析)、桐生玲奈(顧問兼ルール監査)。 四名。欠員なし」


欠員なし。 その四文字を書くとき、凛花のペンが 一瞬だけ止まった。それから 強くペンを走らせた。欠員なし。 全員が、いる。


パタン。 ノートが閉じられた。


いつもの音。 帰ってきた音。四人分の、帰ってきた音。



放課後の遅い時間。日が暮れかけていた。


全員が帰る前に 凛花が工作室のドアに、紙を貼った。A4のコピー用紙に、凛花の几帳面な字で書かれた告知。


「恋路工作室 再開準備中。依頼受付は追って告知します」


凛花がスマホで写真を撮った。 記録だ。工作室の再起動の瞬間を。


桐生先輩が 紙を見つめていた。ドアの前に立って。


「先輩?」


凛花が声をかけた。


「......何でもない。 ただ、思い出した。一年前 影山と二人で、同じ場所に紙を貼ったことがある。工作室の最初の告知を」


「最初の 」


「『恋路工作室、依頼受付開始』。 影山が書いた。俺より字が上手かったから」


桐生先輩の声が 微かに揺れた。すぐに戻った。


「高瀬。 影山の件、頼んだぞ」


「はい」


「影山に会うときは 私も同席する。共同創設者として。 それが、条件の三つ目だ」


「了解です」


桐生先輩は 帰っていった。廊下を歩く足音。規則正しい。 だが、来たときよりほんのわずかだけ 軽かった。


俺と陽太と凛花が 残った。


「恒一」


「何だ」


「桐生先輩 泣きそうだったぜ。告知の紙見てるとき」


「......見えたのか」


「見えた。目が 光ってた。涙じゃないかもしれないけど。 あの人、嬉しかったんだよ。たぶん」


翻訳するまでもなかった。 桐生先輩が嬉しかったこと。工作室が再開すること。四人が戻ったこと。 ルール設計者は感情を制御する。だが制御しきれないものが 目に滲んでいた。


「凛花。 記録した?」


「しました。 告知の写真。工作室の内部。全員の出席記録。 あと」


「あと?」


「桐生先輩の笑顔。 記録しました。ノートに。文字で」


「文字で笑顔を記録したのか」


「はい。 『桐生玲奈、笑う。工作室にて。秋』」


「......それは記録というより詩だ」


「記録は 詩でもいいと思います。事実ですから」


凛花は 笑った。


三人で工作室を出た。旧部室棟の廊下。蛍光灯が 今日は、三本に一本ではなく、二本に一本が点いていた。少しだけ明るい。 管理の人が替えてくれたのかもしれない。


帰り道。堤防沿いの県道。三人で歩いた。


九月の夕暮れ。空がオレンジから紫に変わっていく。 早い。夏のときより、ずっと早い。日が短くなった。秋が 確実に進んでいる。


「恒一。 来週から、忙しくなるな」


「ああ」


「暫定依頼①のフォロー。忘却屋の利用者への対応。影山との対話。 全部、同時に動く」


「全部同時だ。 走りながら形を作る。お前が言った通りに」


「俺の言葉、覚えてんのか。 照れるな」


「覚えてる。 陽太の言葉は役に立つ。たまに」


「たまに、は余計だ」


凛花が 笑った。


堤防の上で立ち止まった。三人で海を見た。九月の海。夕暮れの光。オレンジの帯が水面を渡っている。 夏よりも光が低くて、帯が長い。


「来週 再起動だ」


俺が言った。


「恋路工作室 ver.2。 今度は、壊れないようにする とは言わない。壊れるかもしれない。また。 だが壊れたら、もう一回更新する。何度でも」


「何度でも は、ちょっとキツいけどな」


陽太が苦笑した。


「キツくても やる。やるしかないから。 それが工作室だ」


「ですね」


凛花が頷いた。


三人で 歩き始めた。帰り道。海沿いの道。秋の風。


来週。恋路工作室が 再起動する。


ver.1は壊れた。ver.2は まだ始まっていない。始まるのは 来週だ。


だが今日 再起動のためのピースが全て揃った。四人のメンバー。五つの原則。一冊のノート。 そして、工作室のドアに貼られた一枚の紙。


「恋路工作室 再開準備中」


準備は 整った。あとは 走り始めるだけだ。

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