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殺し屋としての革命  作者: 羽野 菖蒲


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6.爆砕作戦①

6.爆砕作戦①

 ブーブー

「んー…」

 電話の音がする。まだ寝ていたい。現在の時刻は早朝4時である。こんな時間に電話をかけてくるなんてふざけている。しばらく無視しているがずっとなり続けている。本当にうるさい。仕方ないから電話に出てあげることにした。

「華狐であってるかな?」

 誰だこいつ……。知り合いを探してみても思い当たらない。

「僕だよ。立花新だ」

「あー」

 思い出した。昨日の昼休みの先輩だ。自分の手元を見てみると、自分のスマホではなく仕事用のものだった。

「忘れてたでしょ……。作戦が決まったよ。後で地図送るからそこに来て欲しい。仕事服で来てね」

「……」

 一方的に切られた。そういえば今日は土曜日だった。母親も瑞月も朝から出かける予定だと言っていたので、家にいなくても問題は無い。無いのだが行きたいと思う訳ないので気が重い。送られてきた地図を確認してみるとそこまで遠い場所では無い。9時ぐらいに北駅近くのビルに行けばいいようだ。9時ならまだ時間があるのでもう一度寝ることにした。


 目が覚めると時間は8時半頃だった。母親と瑞月はもう出かけたらしい。今、父親は単身赴任中のため家には私一人だ。外に出れるように準備をした後、仕事着に着替えた。時計を確認すると丁度9時ぐらいだ。テレポートで指定された場所に移動する。ビルの前にテレポートすると周りの人にバレてしまうので、ビル横の路地に座標をあわせた。新はまだ来ていないようだ。

「ごめん!少し送れた。結構待ったかな?」

 スマホを見ているとビルの正面とは反対の方向から誰かが走ってきた。黒のタキシードにシルクハット。顔には目元を隠すような白の仮面がつけられている。

「誰?」

「立花新だよ!」

 なるほど。こいつはマジシャンだったのか。マジックを使って仕事をしているんだな。と、勝手な解釈をし仕事着については黙っておいた。

「じゃあ今から作戦の説明を……」

「要点だけお願いします」

 新が説明しようとしたところを遮ってしまった。でも、1時間ぐらいだらだら説明されても困る。だからやる事だけ伝えてくれればいいという意味なのだが、新の動きが固まってしまった。何か言葉を間違えただろうか?新は喉を鳴らしてから話し始めた。

「まず僕が会社に潜入する。紗月は僕が社長室に行けるようにここで指示を出して欲しい。この会社はビルごと破壊する予定だから爆弾を仕掛けながら僕は社長室に向かう。僕がついたらテレポートしてきてくれ。そしたら僕がまた爆弾を仕掛けながら外に出る。その後、指示を出すから社長を殺してくれ。それでテレポートでここに戻ってくる。」

 なぜわざわざこんな回りくどいやり方をするんだろうか。自分の先輩からの指示なので逆らったり文句を言ったりはしないが、本当に回りくどい。

「回りくどいやり方だが、ここまでしないとこの会社は潰せない。それに僕は中途半端は嫌なんだ」

 表情で読み取ったのだろうか新は私の疑問に答えてくれた。

「じゃあ作戦開始だ」

 そう言って新はビルの入口に向かって歩いて行った。

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