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第三話
そして俺たちは日が沈むまでお互いの学生生活の話とか、コイバナとかで時間を潰した。話の内容を聞いて愕然。どうやらミドリは俺よりもかなり前の時代で保存に入ったらしい。つまり、俺の大先輩ってわけで。
やがて現れたのは、一面の星空。
話し疲れた俺たちはじゃんけんして「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」とかやっていたのだけど、それもすぐに疲れて地面に寝っ転がることにした。整った瞼に、ホットケーキみたいにふっくらとした頬。俺はミドリのかわいさに一瞬だけよからぬ妄想をしてしまったのだけど、全天に展開する星の群れが俺の理性を呼び戻してくれた。
「すげえな。星って、こんなにきれいだっけ」
「そりゃ、地上からの光がなにもないからね。でも、すごいねぇ」
俺からだったのか、ミドリからだったのかはわからない。
俺たちは仰向けに寝転がりながら、いつの間にか手を繋いでいた。お互いに、嫌がるそぶりはまったくなかった。
そのまま、星の神話の話をしながら、時は過ぎる。
もうすぐ、俺たちのいのちがついえてしまうことを、言葉に出さないまま。
「ね、最後にお願いがあるの」
青く輝くデネブの真下、ミドリは静かに言った。




