表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

第二話

「わたしも一緒だよ、それ!」


 ミドリ、と名乗る女の子が目をパッチリと開いて言った。


「シュンスケくんとわたしが同じ日に目覚めたって、偶然なのかな?」

「目覚める時間は、なんとなくの予想で決められてたんじゃないの?」

「だったら、みんな同じ時間に目覚めたらいいのに」

「その時間帯がアウツな時間だったら、全滅しちゃうじゃん」

 瓦礫(がれき)に座るミドリは「そっか」と言って、手で庇をつくった。


 とにかく暑い。ただ、それだけ。


 ちなみに彼女は十九歳。俺と同い年だった。俺たちが保存されてから何年が経過しているかはわからないが、容姿はともに若いままだ。


「ね、なにする?」

 ミドリは円を描くようにスキップをしながら訊いてくる。

「なに……って。店もねえし、歩いてても植物と瓦礫しかないぞ」

「じゃあ、カラオケしよっか?」

「カラオケぇ?」


 ミドリは、うん、とうなずいて熱唱し始めた。やたらとレトロなメロディラインだ。俺は止める元気もなく、組んだ指に顎を置きながら一曲の終結を待った。


「じゃじゃーん♪ おしまいっ!」

 パチパチパチ、といちおう拍手。

「うまかった。でも、俺はいいよ」

「なんでなんで? 歌うたうの楽しいよ?」

「そんな気になれるかよ……」


 ミドリはぷくーっと頬を膨らませ、勝手に別の曲を歌い出した。そして、六曲を歌い終わったところで、ミドリがばててカラオケはおしまいになった。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ