表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/37

第九話 自動補正


 受付嬢の力強くてやわらかい声はまだ語り続ける。



「こんにちは」に対しては「こんにちは」ですと。

 それはそれは。


「ダイノさん、お疲れ様」に対しては「お疲れ様でした。またよろしくね」とそんな感じになります。あらかじめオリジナルのメッセージをインプットしておけば、直接話をしなくても状況に応じて適切な返答を出してくれるので大丈夫なんですよ」


 お姉さんの言葉もすべて適切ですよね?


 マジか。


 自動で返事してくれるのまじで便利だわ。

 本当の返事はしたい時だけすればいいのか。

「ゲーム以外のことで盛り上がらない?」とか来たら、

「冒険に行きたいので、今はごめんなさい」と自動で返信。


 メッセージだけでも出れば無言よりぜんぜん印象が良くなるよな。しかも本人の書いたメッセージだし。


「パーティーを組むお誘いをするときもコメントを出して待てばいいだけですよ」

「あ、その時に組みたい相手を選択しておく感じですかね?」

「はい、その通りでございます!受けられた場合にオートマッチングしますので」


 自動で無口な人の代わりに返事をしてくれる。

 言葉足らずで伝わり切らないときは自動補正もかかるのか。

 それは過保護でやりすぎではなく。

 あとでハラスメント苦情が殺到して結局アプデで修正されたりしない?

 そこは利用したい人だけが好きに決められる自由設定ですよね。


 その直後、受付嬢は言った。話はもどりますが、と。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ