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第三話 登録
ギルドといえば酒場だろ。
酒場といえば街の入り口近辺だろ。
しばらく周辺をうろついていた。
街を出ようと試みたけど門番みたいな人に止められた。
そこで一般人はむやみに外出はできないと言われたんだ。
それで街の入り口近辺に僕はちょうど立っていた。そしてギルドの看板に目をやった。酒場以外の店には入れてもらえなかったことだし、ギルドに行くとするか。
さっそく受付嬢というのがカウンター越しになにやら手続きを始めて。
しばらく待っているだけで登録が終わった。その間、名前、出身、住所、趣味に年齢と「おひとり様ですよね」彼女いない歴まで、さりげなくチェックされました。
「冒険者の登録は終わりました。ではまずここから職業を決めてください」
受付嬢がカウンターの上の脇にあった茶店<サテン>のメニューのようなものを僕の方に向けて見せてきた。
ああ、なるほど職業があるんだな。ここで決めるのだな。
そこに目を通してもわかるんだろうけど、僕は目を通しつつ、どんな職業があるのか聞いてみた。受付嬢は一つ一つ丁寧にそして簡潔に答えてくれようとしている。