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第十九話 男の子


 それもそうだよな。

 お客さんが多いときはそんな余裕はないもんな。

 いやそんな多忙な毎日を天使のウインクで魅了してきた君だから受付嬢としてその座に君臨しているのではないか。


 そしてそれは多分……ネタバレ防止みたいな制約のもとに働きかけているのだ。

 ボイスチャットは本当に便利だな。

 このお姉さん、 AI搭載のNPCなんだろうな。


 よくこれだけ受け答えしてくれるよな。

 それにしても、きれいな顔だなぁ。


 冒険者ギルドの受付に来たばかりでエンディングロールに入ったとしても欲ボケ男子どもは文句なんて言わないんだろうけど、僕はちがう。


 オンラインゲームってチャット入力いつもキーボードだから話すのが面倒くさい。

 ボイスはキャラメイクの時にサンプルを選べるようになっていたし。

 それなら安心して声をだせる。実声じゃないわけだから。

 それに一旦、文字起こしがされてそこからサンプルの肉声に変換されている。

 だから文字だけのチャット欄にも表示されているのだ。

 相手の声の内容を聞き漏らしてもチャットのログで再確認できるのも嬉しい機能だ。


 相手が音声で受け取るかを選択できる仕様だ。

 すべて標準語に再構築されて発声されるから方言もなまりもない世界だ。

 おどおどしている自分はきっとこの世界にはいない。


「あとのひとつも是非とも参考にさせていただければありがたいです!」


 うん、うまく言えている。

 可愛らしい声を選んだんだ。

 見た目も子供に仕上げたし、身長もとても低い。


「同じジョブ同士なら、掛け合わせができるのよ!」

「え、なにを掛け合わせるんですか?」


 お姉さん、さっきから小さな男の子になにをなさっているのやら。

 人間しか選べない仕様だった。

 ケモ耳の獣人族とかイメージしているから早くお金を貯めてドレスアップをしようと思う。


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