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[3]白銀の騎士

私と大志改め狐白と共にC級迷宮塔(ダンジョンタワー)『蜘蛛の塔』の地下へと続く隠し階層に存在する推定SS級迷宮塔(名称なし)を攻略するために配信をし、攻略開始となったが潜っている途中でオーバーフローが確実であることを話してしまった

それはトラウマを甦らせるというミスをしてしまった。

狐白のトラウマ、それは幼少期のオーバーフローによって家族殺されたことの記憶である。

スマホから小型カメラを胸のポケットからのぞかせる。

「視聴者の皆に告げる。酔うかもしれないから自己責任でお願い、《超化制限(オーバーリミット)》」

一気に私は加速する。私は珍しいマルチキャスターと呼ばれる種類。マルチキャスターは本来一人一つしか使えないスキルを複数持つ人間のことを言うが私は《絶零の氷龍》《超化制限》のふたつのスキルを持っている。このふたつは相性が良く、さらに奥の手もあるので基本的に死ぬようなことは無いが私のせいで狐白に嫌な思いをさせた。


「っ!」

ボス部屋に到着した瞬間、私は息を飲む。ボス部屋で狐白と戦っていたのは白銀の鎧に大剣を片手で持つ騎士であった。

加勢したいが速すぎて今の私では足でまといでしかないが奥の手を使えば行けるか?

「しまっ」

気づけば白銀の騎士が高速で剣を振り下ろすところだった。と気づいた瞬間には強い衝撃が体を叩きつけ壁際まで吹き飛ばされ、私がいた場所には狐白が短剣を構えていた

「かはっ、、、、ごほっ」

{会長大丈夫!?}

{ゴキッて言ってたけど!?}


やるしかない、、、、か

「《超化制限解放オーバーリミットリリース》原初の七龍、水氷龍よ目覚めの時来たり、《絶零の氷龍・超位解放(ギアリリース)》」


[残り600秒]


「《水龍顕現憑依》」


[残り654秒]


お互いに強烈な一撃を放つ直前に白銀の騎士の動きを凍らせる。そして狐白の一撃が入る。


[残り652秒]


私も吹き飛ばされた白銀の騎士へと近づき一撃必殺の技を放つ


[残り651秒]


「《水神槍撃》」

体からごっそりと魔力が持ってかれるのを感じると同時に水の槍が形成、射出された。


[残り650秒]


白銀の騎士の左腕を巻き込んで胴体を穿つ

「効いてくれたならいいんだが....」


[残り649秒]


「っ!」

まだ動けるのか…

『••••カノモノ、ウツワデアルカ』

「!?」

喋った?こんなこと初めてだ。こいつは危険すぎる

「《絶零の・・・」

『《反転》』

「ごはっ」

痛い、傷が入れ替わっ.......

まず...........こ........


୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

俺は、一体.......

「っ!」

『デアルカ』

喋る鎧!?いや、それより、俺は暴走していたのか…

二階堂には苦労かけたな。それより喋る鎧を...

「まずっ」

二階堂、今行くのは悪手だぞ!くそっ

緊急時にのみスキル使用を許されている。だが、暴走してしまうのではないか?扱えるのか?

ダメだ、邪念が多すぎる...

『《反転》』

「ごはっ」


二階堂!

やってやる。二階堂の傷を喰う。

「スキル封印《七大罪(しちたいざい)暴食》解放」

ドス黒い霧が二階堂の傷を覆い喰らう。そして霧が俺の左手に吸い込まれていく。

俺のスキル《七大罪》はその名の通り派生として傲慢・強欲・嫉妬・憤怒・色欲・暴食・怠惰の各スキルの一部が使える。ただ原因不明だが強欲、憤怒、暴食以外使用不可状態になっている。

が、まあ問題ない。今はこの鎧を徹底的に叩き潰す

「スキル封印《天王の瞳》完全解放、《エヴァルーション》解放、《魔剣召喚》解放、《魔剣エヴァルヴ召喚》」

天王の瞳で五感を、エヴァルーションで適応力を、魔剣召喚で武器を補う

魔剣エヴァルヴは見た目こそ簡素でパッと見そこら辺の中位(ノーマル)武器にしか見えないが性能はそこら辺で売ってるものより強い


『ウツワガテイコウスルカ、デアレバハカイスルノミデアル』

「うるさいなあ。黙れよ、お前」

『!?』

「モンスターも恐怖するか.....」

行くか。即、背後に周り切り込む。当然反応してくるが、、、遅い

「《重加速》」

さらに加速し、切り込む。

もっと速く、速く!

[gsctnjド「2!27.(-?2「/72):]

速く速く速く速く速く速く速く!!!

[告。世yshwpsーshq72?.)-0&1+']%."\$\]

『コノチカラハ!トメナケレバ』

もっと速く!!!!!

ピロン♪

[告。ワールド012にてプレイヤー因子を確認。ワールド012へのコード969の導入要請を申請、確認]

もっともっと速く速く!!

[告。世界のアップデートを開始します]

もっと........


▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃

〔???〕

『あん時のクソガキが目覚めたか。面白い』

『サタン様、計画は順調でございます。ただ、プレイヤーが目覚めました。どうしましょう』

『ふむ、ならゾルトラリオンを出してやれ。毎度我が城で暴れられては困るからな』

『はっ』

使いの者が出ていくと共にサタンは笑った

『戦乱の時代の始まりは近い.....』

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