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アイドルの墓場(末っ子5)  作者: 夏目 碧央
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活動休止の延期

 四六時中ずっと二人で一緒にいて、夢のような五日間だった。ローマやポンペイに行って、めちゃくちゃカッコいい遺跡とかを見て、横にはこれまたヨーロッパが似合う綺麗な顔の恋人がいて。長時間のフライトも、横にこの人がいれば退屈しない。俺、今幸せの絶頂だな。おっと?つまり、これからは落ちる一方って事なのか?自分で嫌なフラグ立てちゃったな。


 帰りの飛行機の中で、会社から連絡が入った。なんと、ユウキ兄さんの肩に異常が見つかり、手術をすることになったのだとか。バイクで車との接触事故を起こしたユウキ兄さんの怪我は、足と腰だけだと思われていたのだが、やはり肩も打っていたのか。会社からの連絡によれば、更に半年以上の休養が必要だとの事。つまり、活動休止期間が延びる事になったのだ。

「そろそろ十周年なのに。」

俺が呟くと、

「帰ったらユウキ兄さんのお見舞いに行こう。」

テツヤが静かに言った。

「うん。お土産持って行こう。」

俺がそう言うと、

「ああ、そうだな。どのみちお見舞いには行くよな。」

テツヤがそう言い、二人で顔を見合わせてちょっと笑った。


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