第4話『いざテイムへ』
明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!
「よし、準備は出来たな」
そう言うとユーマは、振り終わったステータスを確認する。
ユーマ レベル5 ST+0/14 SP 5/6
HP 18
MP 22
STR 5
DEF 5
MAT 5
MRC 5
MDF 5
DEX 25
LUK 5
武器 ノーヴィスライフル
防具 ノーヴィスハンター 1式
スキル一覧
パッシブ
武器術
アクティブ
チャージ ロングスコープ Newステップショット
シャヤ レベル5 ST 0/14 SP 5/6
HP 18
MP 31
STR 5
DEF 5
MAT 8
MRC 7
MDF 5
DEX 5
LUK 12
武器 ショートロッド
防具 ノーヴィステイマー 1式
スキル一覧
パッシブ
テイム
アクティブ
ヒール キュア ミニバリア シャイン Newチェーンバインド
「まぁ、こんなところか」
ユーマは回避行動をしながら弾丸を放てるステップショット、シャヤは補助魔法の1つ、拘束魔法のチェーンバインドを取得していた。
「わたし達、打たれ弱すぎるわね。両方とも後衛ぎみだから仕方ないけれど」
「武器がDEX依存だから、HPとか上がりにくいんだよなー」
ファンタジアオンラインのレベルアップ時のステータス上昇は全プレイヤー共通で、全ステータスポイントプラス1となる。さらにSTR DEFは足して、3の倍数ごとにHP+1 MAT MRC MDFは5の倍数ごとにMP+1が加算される。
「まぁ、ないものねだりしても仕方ないしな。行くか」
「くまごろう捕獲作戦GO!!」
そして2人は、ログスの森へと向かうのだった。
そして平原を抜けて、森の中に入った2人はさっそく獲物を見つけていた。
「あれか」
「か、可愛い……」
グリーンベアーは1匹で、木の根本にドテっと座り込んでムシャムシャとキノコを食べている。
「じゃあ、さっそく奇襲からだな」
「もうちょっと見ていたいけど……仕方ないわね」
ぐぬぬ……と不満そうなシャヤだが、見ているだけでは目的の物は手に入らないので我慢して杖を構える。
「「チャージ』」
そしてチャージを使い、威力を高めたユーマ。
「グガッ!?」
のんびりとキノコを食べているグリーンベアーにヘッドショットを決め、弱点部位への攻撃と不意打ちボーナスのクリティカルヒットにより、グリーンベアーの体力ゲージの3割が削れた。
「グルル……ガァアァア!!ッグゲ!?」
ユーマとシャヤを確認したグリーンベアーは自分を攻撃したであろう2人に威嚇のおたけびを上げるが、遠距離のユーマはむしろチャンスとばかりに再びヘッドショットを決める。しかし、不意打ちのボーナスがなかったため、グリーンベアーの体力は半分を切らなかった。
「ガアッ!」
「早っ!?」
そこから怒り状態なのか、声をあげながら突進してくるグリーンベアーだが
「『チェーンバインド』!」
シャヤが唱えると、空中に現れた魔法陣から光る鎖が出てきて、グリーンベアーの胴体に絡みついてその動きを止めた。
「ナイス!」
その瞬間にユーマはリロードが終わっていた、通常弾でヘッドショットを決める。
「紙装甲で敵の前に立つのはなかなか怖いな」
「ガォッ」
チェーンバインドはかけた敵の状態異常耐性と使用者の攻撃魔力を参照して、その効果時間が決まる。攻撃魔力が低いシャヤでは、序盤ではちょっと強い程度のグリーンベアー相手でも3秒で効果が切れてしまった。
「『ステップショット』!」
前に立つユーマめがけて振り下ろしてくるグリーンベアーの腕を横に避けながら、回避行動中の攻撃に威力補正が乗るステップショットを、グリーンベアーの頭に撃ち込む。
「おぉ、なかなか削れたな」
そして、シャヤのシャインがグリーンベアーを牽制している間に少し距離を取るユーマ。
「やっぱり、近距離だと威力が上がるのか……いや、遠距離だと威力が下がるのが正しいか」
プレーンウルフを倒している時にたまにダメージに妙な差が出る時があるように感じていたユーマ。プレーンウルフはチャージ込みの攻撃で1発で倒せたので、あまり気にしていなかったユーマだが、チャージ込みのヘッドショットと至近距離のステップショットのダメージがほとんど変わらないのを見て、銃系統のダメージに距離減衰という概念があることをユーマは確信した。
「なかなかタフだったな」
「ドロップ率低そうだから、時間かかりそう」
グリーンベアーの攻撃は大振りで回避が容易なので、至近距離で攻撃を続けたユーマと、シャインで遠くからチクチクするシャヤの攻撃でグリーンベアーはポリゴンと化した。
『緑熊の毛皮』を入手しました
『緑熊の爪』を入手しました
『緑熊の肉』を入手しました
リザルトウィンドウにはやはり、『緑熊の従魔結晶』はなかった。
「さて、レベリングも兼ねて頑張るか」
「早く背中に乗ってみたいなー」
そしてここから、2人の地獄が始まった。
「ちょっ!1匹固定じゃないのか!?」
「頑張って倒して!足止めは頑張るから!」
2匹のグリーンベアーに襲われたり
「ヌァっ!?」
「ユ、ユーマァァア!?」
乱入してきたフォレストボアというイノシシにユーマが弾き飛ばされたりなど、
「まじでドロップ率低いな……」
「ここまではとは思わなかった……」
現在、森で熊狩りに入ってから現実世界換算で3日経過していた。最速攻略組がエリア解放ボスを倒したとか、ログスの街のフィールドボスが初討伐されたなどの色んな情報が流れていく中で2人は延々とグリーンベアーを倒し続けていた。
「『ニードルショット』……レベルは無駄に上がったし、エリアボスを倒すのは楽そうだけど」
「『ツインシャイン』!テイム終わったらどうする?私たち、初期の草原と森エリアしか知らないけど」
2人は掲示板などで、ログスの街のエリアには、他に少なくとも湖と洞窟ダンジョンがあるのは知っていた。
2人はひたすらにグリーンベアーを狩り続けたおかげで、レベルも上がり新スキルも取得したことにより森のモンスターなら軽くあしらえるほどになっていた。
そんな2人の前に、それは現れた。
「グゥゥウ……」
基本的な見た目はグリーンベアーと一緒だが、通常のグリーンベアーだと白の差し色となっている毛の部分が金色になっているのだ。
「これ、噂のレアエネミーじゃ?」
その金色の特徴を持つモンスターにユーマとシャヤは心当たりがあった。
「金色種……」
1部のモンスターは倒し続けていると希少個体をポップさせることがあるらしいと、掲示板で見かけていたのだ。
「ガァッ!」
グリーンベアーの金色種は拳に風のようなものを纏わせて、2人に襲いかかった。
『ニードルショット』
攻撃対象の防御力の10%を無視してダメージを上げられる銃用スキル
『ツインシャイン』
シャインの発展スキル。2本の光の槍が対象1体を攻撃する。




