サファイア・キャッツアイ
2.62ct
ミャンマー産
SAPPHIRE
サファイア
和名:青玉
硬度:9.0
分類:酸化鉱物(酸化アルミニウム)
晶系/産状:六方(三方)晶系/六角両錐状、樽型状、重積状
化学組成:Al2O3(+Fe+Ti)
劈開:なし(ルビーと同様に面に対しての角度によってはあり)
比重:4.00
屈折率:1.762~1.770
副屈折率:0.008
蛍光:なし~あり(弱~強蛍光。青いサファイアには認められず。青以外では確認)
条痕:白
主な色:様々な色相の青、無色、ピンク、黄色、緑、紫、黒、変色など様々で基本的に赤以外
多色性:あり(弱~強)
鉱物「コランダム」の内赤以外をサファイアと呼び、
赤いコランダムをルビーと呼ぶが、
どこまでの赤色がルビーなのかはっきりとした定義はない。
そのためここまでピンクなのにルビーなの?と言う物や、
ここまで赤いのにピンクサファイアなの?という物も
しばしば見受けられる。
赤以外のあらゆる色が存在し色調も様々で、
通常は単にサファイアと呼んだ場合は、
青いサファイアのことを指す。
鉱物1種類で色相環が完成する数少ない鉱物種。
ここ最近赤色の物でルビーではなく
「レッドサファイア」なる物も登場している。
出始めの頃は
これはサファイアに処理を施して赤くしたもので
他の石で言うトリート処理石だ。
という話もあったのですが、
発色要因が違うということが近年判明しています。
ルビーはコランダムにクロムが混じることで発色しており
レッドサファイアは鉄が赤色の発色要因。
その為ルビーは長波で蛍光しますが
レッドサファイアは蛍光を示しません。
またレッドサファイアは成分的に見ると
ガーネットに近いらしく、
たしかにルビーと比べると同じような赤色でも
印象が異なります。
どの宝石においても言えることだが、
スター(アステリズム)が出る石は方向をしっかり計算して
カットを施すとキャッツアイが出来上がる。
ただし世間ではスターのほうが価値が高い為、
スターにできる物をわざわざキャッツアイにすることは皆無に等しく、
必然的にスターがある石は
キャッツアイが市場に出回ることは滅多にないため、
サファイアキャツアイもそうは簡単に見つけることは出来ない。