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ガーネット・キャッツアイ

挿絵(By みてみん)

ガーネット・キャッツアイ(種類不明)

1.82ct

スリランカ・ラトナプラ産



アルマンディン(almandine)鉄礬柘榴石   

Fe2+3Al2(SiO4)3

アンドラダイト(andradite)灰鉄柘榴石   

Ca3Fe3+2(SiO4)3

ウバロバイト(uvarovite)灰クロム柘榴石  

Ca3Cr2(SiO4)3

カトーアイト(katoite)加藤柘榴石  

Ca3Al2(SiO4)3-x(OH)4x

カルデライト(calderite)満鉄柘榴石

(Mn2+,Ca)3(Fe3+,Al)2(SiO4)3

キンジアイト(kimzeyite)キムゼイ柘榴石

Ca3(Zr,Ti)2(Si,Al,Fe3+)3O12

グロッシュラー(grossular)灰礬柘榴石   

Ca3Al2(SiO4)3

ゴールドマナイト(goldmanite)灰バナジン柘榴石

Ca3V2(SiO4)3

シューロマイト(schorlomite)チタン柘榴石

Ca3(Ti,Fe,Al)2[(Si,Fe,Fe)O4]3

スペサルティン(spessartine)満礬柘榴石  

Mn3Al2(SiO4)3

ノーリンジャイト(Knorringite)苦土クロム柘榴石 

Mg3Cr2(SiO4)3

パイロープ(pyrope)   苦礬柘榴石    

Mg3Al2(SiO4)3

ヒブシュアイト(hibschite)ヒブシュ柘榴石 

Ca3Al2(SiO4)1.5-3(OH)6-0

マジョライト(majorite)和名不明(隕石からしか見つかっておらず幻のガーネット)

Mg3(Fe,Al,Si)2(SiO4)3

モモイアイトMomoiite 桃井柘榴石

(Mn2+, Ca)3(V3+, Al)2Si3O12

モリモトアイト(morimotoite)森本柘榴石  

Ca3TiFeSi3O12


和名:上記のように各種にそれぞれ記載

硬度:6.5-7.5

分類:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)

晶系/産状:等軸晶系/斜方12面体・偏菱24面体

化学組成:上記のように多彩

劈開:なし

比重:各グループで変動

屈折率:各グループで変動

分散度:各グループで変動

蛍光:グロッシュラー系統に弱い蛍光がある場合有り

条痕:白

主な色:各色様々


非常に多くの種類が存在し、

詳しく検査を行わないと正確には判明しない。

主な宝石種は

アルマンディン系

アンドラダイト系

グロッシュラー系

スペサルティン系

パイロープ系

アンドラダイト亜種のレインボーとデマントイドの2種、

パイロープとスペサルティンの中間のカラーチェンジ、

グロッシュラーの亜種のツァボライト

大体上記9種に絞られてきます。


なんでこんなに化学組成違うのに同じ鉱物なの?って疑問をお持ちの方も多いと思います

それを分かりやすく言うと

X3Y2(SiO4)3

の化学式にすれば分かりやすいでしょうか

XとYにはそれぞれ色々な元素が当てはまります。

基本的にこのX3Y2(SiO4)3で構成される鉱物をガーネットと総称し、

このような同じ構造をもっているが、成分が違うものを「類質同像」と呼びます。


またこのガーネットグループで面白い所が2点あり

基本的に鉱物の和名はすべて音読みし、

石も「いし」ではなく「せき」と読むのが普通なのですが、

例外的にこのガーネットだけはなぜか

柘榴石ざくろいしと訓読みを行います。

もう一点は非常にややこしいグループであるためか

和名の苦や満、(ばん)などは

苦=マグネシウム Mg

満=マンガン Mn

礬=アルミニウム Al

灰=カルシウム Ca

と化学組成そのままになっており

和名を覚えてるとそのまま科学組成も覚えれるようになっているものが多いです。


ガーネットグループはキャッツアイそのものは珍しい部類ではないのですが、

はっきりとしたシャトヤンシーを示す

ガーネットらしい赤色のものには少ないという特徴もあります。

意外と探してみると見つからないキャッツアイの一つです。

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