ネフライト・キャッツアイ
ネフライト・キャッツアイ
(アクチノライト・キャッツアイ)
2.682ct
台湾産
Nephrite
ネフライト
和名:軟玉
硬度:6.0~6.5
分類:珪酸塩鉱物(複鎖イノ珪酸塩)
晶系/産状:単斜晶系/塊状(緻密結晶集合構造)、粒状
化学組成:Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2
劈開:なし
比重:2.90~3.02
屈折率:1.600~1.641
蛍光:長波・短波共に変化なし
条痕:白色~淡褐色
主な色:白、緑、濃緑、黄緑、淡黄、褐色、赤褐色、黒など
ネフライトと言うのは正確には鉱物種名ではなく、
角閃石グループ(アンフィボールグループ)に属し、
その内の輝石鉱物の中の本翡翠とともに
総じてジェード(Jade)と称されており、
その中で昔は分けていなかった
色も性質もそっくりなヒスイと分けるために作られた俗称。
和名では軟玉と硬玉とに分けられいて
その内の軟玉をネフライトと呼んでいて
細かい話をしだすと非常にややこしい石の一つ。
大雑把に説明すると
硬玉も軟玉もひっくるめて
ジェード(翡翠)で
そのうちの今の基準で言う
本翡翠がジェダイト(Jadeite)、
軟玉をネフライトと呼称。
組成的には
翡翠が輝石鉱物に属し、硬度6.5~7.0、
比重がネフライトより高い3.25~3.36、
対してネフライトは
角閃石グループに属し、
硬度6.0~6.5、
比重が2.90~3.02と本翡翠より低い。
翡翠と聞くと中国を思い浮かべる人も多いと思いますが
実際には本翡翠は中国では産出せず、
産出があるのはネフライトのみ。
ただし本翡翠は香港が取引中心地であるために
どちらも中国では古くから彫刻工芸がされていて
混同の原因になっている。
さて話を戻してネフライト。
本翡翠も同様なのですが非常に靭性が高く、
傷がつきにくいことから古くから彫刻の材料にうってつけで
なおかつ硬度自体もそれなりにあるため珍重されています。
ただ本翡翠と比べると緑色が若干劣り、
最上の本翡翠で言われる「琅扞」のような
透明度のあるネフライトは存在せず、
半透明から不透明の物しかありません。
ここでさらにややこしいことに
写真のネフライト・キャッツアイですが
台湾産のネフライトは石綿質の混入があり、
繊維状構造を示すためにキャッツアイになる物が多いのですが、
成分的にはアクチノライトの方が近くなってしまうため
アクチノライト・キャッツアイもネフライト・キャッツアイも
どちらの名前でも名称がついています。
なおカナ表記ではほんの1文字違いで
ネフェライト(Nephelite)というのがあるのですが
こちらは和名を霞石といい
全くの別鉱物。
その為に最近は別名のネフェーリン(Nepheline)の方を
使っているのが増えている気がします。




