クリソベリル・キャッツアイ
クリソベリル・キャッツアイ
1.72ct、
産地不明
CHRYSOBERYL
クリソベリル
和名:金緑石
硬度:8.5
分類:ベリリウムとアルミニウム酸化物
晶系:斜方晶系/長柱状
化学組成:BeAl2O4
劈開:明瞭
比重:3.73
屈折率:1.746~1.755
副屈折率:0.009
蛍光:なし
条痕:白
主な色:褐色、緑色、黄色
通常「キャッツアイ」と呼んでいる宝石は特定の物が存在しませんが、
ただ単に「キャッツアイ」と呼んだ場合は
この「クリソベリル」のキャッツアイのことを指します。
ただし他の宝石でもシャトヤンシー効果がでるものはキャッツアイと名がつき、
ややこしいので他の宝石のキャッツアイは(その宝石名・)キャッツアイと呼ばれている。
ただ最近はこの正統派キャッツアイのクリソベリル・キャッツアイに関しても
どこも「キャッツアイ」という表記だけでなく
クリソベリル・キャッツアイと書かれていることが増え
わかりやすくなってきてはいる
キャッツアイの和名を「猫目石」としていることをよく目にしますが、
実質「キャッツアイ」という石種が存在しないために
これは正確な表現とは言えないかもしれません
キャッツアイというのは光学効果にすぎず「名詞」なのです
実際の話では宝石を和名で呼ぶ事自体
こと「宝石」の話では少なく、
鉱物の世界では和名を多用しますが、
宝石、特に写真のようなジュエリーなどになっていない
ルースの世界やジュエリーの世界では滅多に和名では表記されません。
例外は日本でもなじみのある真珠や琥珀、翡翠くらいでしょうか。
そのような状況の為、宝石やルースの世界では
猫目石という和名自体をあまり使わないですし、
鉱物の世界ではそもそもシャトヤンシーが現れず
猫目が出ていない為に使うことがありません。
このクリソベリル・キャッツアイの中の最高峰とも言えるのが
明るい金褐色で蜂蜜色とも言うべき色で
「ミルクと蜂蜜効果」と呼ばれる明暗の影を示すものである