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エメラルド・キャッツアイ

挿絵(By みてみん)

エメラルド・キャッツアイ

0.07ct

コロンビア・ムゾー産


EMERALD

エメラルド

和名:緑柱石

硬度:7.5~8.0

分類:珪酸塩鉱物(サイクロ珪酸塩)/アルミニウムとベリリウム珪酸塩

晶系:六方晶系(三方晶系)/六角柱状、多角柱状

化学組成:Be3Al2Si6O18

劈開:不明瞭

比重:2.60~3.00

屈折率:1.577~1.583

副屈折率:0.006

分散度:0.014

蛍光:長波・短波ともになし~強(赤系、黄緑蛍光)

条痕:白

主な色:エメラルド・グリーン、黄色みや青みを噛む緑など

多色性:中~強(二色性)


鉱物種「ベリル」の仲間に属し

このベリルのうちの緑色のものを「エメラルド」と呼ぶ

名の由来はギリシャ語の「スマラグドス」(SMA-RAGDS)で意味が緑の石だそう。

実際現在もドイツ語でのエメラルドの綴りは「SMARAGD」で由来そのままが見られます


このエメラルドは内部にひび割れをもつものや他の結晶、

または液体などのインクルージョンを含むものが多く

何も手を加えない未処理で完全透明で

インクルージョンのないものは非常にまれでそのぶん高価になる。

たいていのエメラルドはなにも表記がなければ

内部のひび割れを隠すためにオイルや樹脂による含浸処理をほどこされているとみてよいだろう

インクルージョンに関しても存在しているからと価値は多少はさがることはあっても

大きくさがることはなく、

深い色の透明な緑であればインクのない色の薄いものよりも価値は高いことが多い

このエメの傷の多さを美的に語ったものに「石の中に庭がある」というのもあるほどです


同じベリルであるアクアマリンやビクスバイト、モルガナイトなどは

傷・インクの少ないものであるのに不思議ですが、

この脆さの要因はエメラルドの着色元素であるクロムとバナジウムに起因するそうです。

クロムとバナジウムの働きにより黄色と青色が結びつき

この美しい緑色の起源になるので難しいものですね。

またコランダムにクロムが入るとルビーの赤になり、

なおかつ頑丈というのも不思議なところです


このエメラルドは特性が産地によって結構変動し、、

比重や複屈折、多色性は様々である。

これを元に産地を特定することも可能であるそうだ

また気をつけなければならないことに、

このエメラルドは硬度8からは想像できないほど割れやすく注意が必要な宝石でもあります

ちなみに「エメラルド・カット」というこのエメによく見られる四つの角をおとしたカット方法は

このエメラルドの脆さから守るために考案されたものです。

むろんエメラルド以外にも施されるカットでもあり

他の石でも「エメラルド・カット」と呼び、

カット方法に宝石名が入るのはエメラルドのみです


高価な宝石だけにむろん合成宝石も存在します。

確立されたのは1937年のことで現在はアメリカなどで作られており、

美しさや色調も天然に劣ることがない綺麗なものである。

ただし合成には合成の特徴的なインクルージョンが存在し

これがあるものは容易に区別がつくこともしばしば。


このエメラルドに関して触れなければならないのはトラピッチェ・エメラルドであろうか

トラピッチェとは、スペイン語でサトウキビの絞り機のことで、六角形の歯車をも持つ農具である。

エメラルドの結晶が放射状に集合し歯車に見えることからこの名がついたようで、この変種は1924年(1964年説、1879年説あり)に発見されたときもエメラルドがなぜこんな風に結晶するんだと不思議がられていたようだが今現在も原因が解明されていない

発見当時からつい最近までよほどのコレクターしか見向きもしなかったようだが、ここ最近は人気が急上昇しており、エメラルド以外のトラピッチェもすこしずつ市場に出回ってきている

このトラピッチェになる原因がわかってないんで当然合成宝石も存在しません


エメラルドを含むベリル系は

キャッツアイはそこそこ出現するものの、

スター石は極めて少ないです

スター・エメラルドとなると宝石業界の人でも生涯に一回見れるかどうか

といったまさに幻の宝石となっています

初めての投稿でつたない部分は多々ありますが、

過去にブログ作成で投稿していたものを

焼き直しした部分も多々あります

なるべく暖かい目で見ていただければ幸いです。

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