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ベッドの中身

 祐介の部屋の外の狭い廊下で冴子に向かって祐介が頭を床につけ土下座をしていた。




「祐介、君ともあろうものがいったいなんだ!しかも彼女の前でなんて!」




 冴子の声には怒りと呆れが合わさった声で祐介に言っている。




「いや、本当はただ冴子さんが毛布をめくるのを止めるために手を掴もうとしただけでこんなことをするつもりは無くて。」




 冴子は土下座をしている祐介の前にしゃがみ込む。




「なるほどな。部屋に入ったときから気になっていたが、あのベッドの中には何があるんだ。そんなにみられてはいけないものでも入っているのか?」




「いや、え~と。」


 祐介は本当のことは言えるはずもなくどうやってこの場をしのぐか脳をいつも以上にフル回転させながら考えた。




 そして何とか誤魔化す案を考え付いた。




 その間わずか1秒。




 祐介はブツブツと小さな声で何かを言っているが冴子には聞き取れずにいた。




「すまない。声が小さくて何を言ったのか聞き取れなかったからもう一回言ってくれないか?」




 そう言われ祐介は顔を上げ冴子に聞こえるような小さな声で言う。




「じ、実は、生活必需品と言いますか、男にはなくてはならないものと言いますか。」




 祐介があいまいな事しか言わないでいるので冴子がしびれを切らした。




「もう、いったい何なんだ。その生活必需品とやらは!誰にも言わないから言え!」




「わ、分かったよ。本当に誰にも言わないでくれよな。」




「私は嘘はつかない。このことは墓場まで持っていくと約束する。」




 祐介は顔をさらに赤くしながら冴子に布団の中身を言う。




「・・・ろぼん」




「ん?なんだって?」




「だから、え〇本」




 冴子は祐介が隠しているのは美花に幻滅されないために片付けたゴミとか服とかだろうと思っていたがまさかの物で冴子は驚いた。




「な、何を、だってお前そういうのは棚の奥にある物ではないのか!」




 冴子は赤面しながらも祐介に言う。




「ああ、そうだよ!てか、なんで冴子がそんなこと知ってるんだよ!!」




「だ、だって。私のお父様がそうゆう風にしてたから。」




「おい、やめろよ。冴子のお父さんの隠し場所聞きたくなかったよ。てゆうか、冴子のお父さんそうゆうのは見せちゃダメだろ!え、まさか、見たのか?お父さんのを?」




「ば、バカ。全部見るわけないだろ!」




 その含み方は少しは見たんだな、と祐介は言いたかったがめんどくさくなると思って言わなかった。




「全く、私まで恥をかかせるなんて、なんて男だ。今回のことはお互いに秘密だいいな!」




 冴子は落ち着きを取り戻すと祐介に黙っているように念を押した。




「そうしてくれると助かるよ。」




「少し長く話過ぎたな。これ以上美花を待たせるのは申し訳ない。」




 冴子は立ち上がると祐介に手を差し伸べる。


 祐介はその手を掴んで立ち上がる。




「ああ、そうだな。そう言えば、今日はなんで二人で来たんだ?」




「それなら、美花に聞いてくれ。私も美花に半ば無理やり連れてこられたようなもの だしな。一人で散歩をしていたら連れてこられたのだ。」




「そっか。それなら、速く中に入ろう。」




 そう言いながら祐介は自分の部屋のドアノブに手をかけドアを開け中に入る。



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