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告白したんでしょ?

誰もいない放課後の教室で2人が付き合うことになり2人は窓際の椅子に座りながら話し合っている。




「それにしても、今日の朝呼び出されたときには何事かと思ったよ。」




『何、私が君を脅すと思ったの?」




 美花は不敵に笑いながら祐介に体を少し前にだして質問する。




「いや、そんなわけないじゃん。美花がそんなことしないってわかってたから。だからこそ何事!?って思ったわけだよ。」




『ふ、ふーん』




 祐介からの答えが美花の想像していた答えじゃなかったのか美花は前に出していた体を下げ顔を祐介から逸らす。




「なに、どうしたの?急に顔を逸らして?」




『べ、別に何でもないよ。ただちょっとね。』




「それにしても、教室で告白なんて大胆なことしたよね。」




 祐介の言葉を聞いて不思議に思い祐介に目を合わせる。




「何で?放課後、誰もいない教室、しかもいつも授業を受けている教室で、2人だけ、いい雰囲気だと思ったんだけど。もしかして嫌だった?」




『ううん、それに関しては全然問題なかったよ。むしろ最高だった。でも、放課後でだれでも来れる教室だから・・・」




 祐介が次の言葉を言おうとした瞬間2人しかいなかった教室の後ろのドアが勢いよく開いた。




「開いててよかった~って、2人で何してるの?」




 教室に入ってきたのは同じクラスの田中だった。


 部活の途中から来たのだろう服装は野球のユニフォームを着ていた。


 田中が入ってきたとき祐介と美花は驚き2人して田中の方を向いていた。




「え、もしかして二人って付き合ってるの?」




『えっと、私達はさっき、』




 美花が祐介と付き合っていることを田中に言おうとしたとき田中が入ってきた方とは逆のドアが開いた。


 話していた美花は扉を開けた人を見てつい言葉が詰まる。




「さがしたよ、祐介。」




 そういうのは剣道着を着た冴子だった。


 前日に冴子も祐介のことが好きだと聞かされている美花にとって今最悪のタイミングだった。




「で、天乃さん、なんて言おうとしたの?」




 そんなことを知らない田中は美花に問い詰める。


 しかし、美花は何も言えずにいる。




「何かあったの?」




 冴子は今何が起きているのかを知るために田中に質問する。




「いや、俺が来た時二人がいたから何してるの?聞いたら君が入ってきた感じだよ。」




『へー、そうなんだ。』




 田中の話を聞いた冴子が次に美花の方を向く。


 美花は言うか、言わないか頭の中で葛藤している。


 それは内には収まらず顔にも少し出ていた。




「美花、大丈夫?顔色が悪いみたいだけど。」




『そうだ、さっき野球部の顧問が生徒が一人いないって言っていたような。」




 冴子の話を聞いて田中の顔から血の気が引いて青ざめていく。




「やっべ、もうバレたのかよ。ごめん忘れ物取りに来ただけだから、俺もう行くわ。じゃあな。」




 田中はそう言うと慌てた様子で教室を飛び出していった。


 田中が教室を出て行ってから少ししたら廊下の方から怒鳴り声が聞こえてきた。




「美花、本当に大丈夫?」




『そいえば、君の担任の先生が君を探してたよ。渡したいプリントがあるとかなんとか。まだ職員室にいるんじゃないかな?みかは私が見てるから先生からプリント貰ってきたら?」




「本当?ごめん美花、ちょっと行ってすぐに戻ってくるよ。冴子さん、美花の事お願いします。」




『うん、任せておいて。』




 祐介が美花から離れようとしたとき腕に何か違和感があり腕を見てみると美花が祐介の服の袖をつかんでいた。




「冴子さんがいるから大丈夫だから。」




 そう言うと祐介は美花の手を離し教室を出て行ってしまう。


 夕日が教室をオレンジ色に染める中教室には美花と冴子2人だけになった。


 冴子は美花の横に座り美花に話しかける。




「祐介に告白したんでしょ?」

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