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久しぶり再会、そして別れ

俺は狩野祐介かりのゆうすけ現在35歳のサラリーマン。


俺が働いているところは世間ではブラック企業と言われているところで毎日が苦労の連続だ。


家に帰れれば良いほうで例え家に帰ったとしても最低限のことしかできない。


「この飯食べたらもう寝ないとな。」


食べて寝て朝になったらまた会社、そんな日々が続いている。


俺は出勤するときに電車での出勤をしている。


その電車の中では朝練のために速くに登校している学生も乗車している。


そんな学生を見ているといつも俺は昔の学生時代を思い出す。


もし願いが叶うのならもう一度学生時代に戻りたいと思ってはいるが所詮叶わぬ夢だということはわかっている。


それでも戻れるならもう一度だけでいいから戻って昔みたいに楽しい生活を送りたい。


そして今日も俺はこれから仕事だ。


電車に乗り会社がある駅を目指す。


そろそろ降りる駅だ、俺は開くドアの前に立ち駅に着くのを待っていた。


いつもと変わらない駅いつもと変わらず電車を待っている人たち。


何故だかその時俺は何か起きそうな感じをを感じていた。


ドアが開き俺は電車から降りると駅の奥の方が何か騒がしかった。


「全くこんな朝っぱらからなんだっていうんだよ」


俺はそんなことは気にせず会社を目指した。


しかし、何事も無視をするのはよくないとその時改めて思い知ることになった。


俺は駅の改札にあと少しでたどり着くというところで後ろから誰かが俺にぶつかってきた。


ぶつかった相手は夏だというのにニット帽をかぶりサングラスをしていて慌てた様子でその場から走って消えていった。


男を追いかけるように2人の警官が男を追いかけていたがそのうちの一人が俺のところに寄ってきて何かを言っているようだが何を言っているのか聞こえなかった。


突然眩暈がいて俺はその場に座り込んだ。


夏だというのにとても寒かった。


地面に手を付くと手に冷たい感触があった。


床の感触とも違くそれはまるで何かの液体に触っているようだった。


俺は手に付いたものを見てみるとそれは血だった。


俺は驚いて声を上げようと思ったが声が出なかった。


いったい誰の血なのか周りを見てみると駅にいた人が俺を取り囲むように集まっており俺の方を皆が見ていた。


警官や周りの人たちが何か言っているがやはり何も聞こえない。


一人の女性がハンカチを手に持ち俺の腰に手を回してきた。


その女性が手を離すとその女性の手には血が大量に付いていた。


俺はそれを見てようやく合点がいった。


この血を流しているのは俺だった。


女性はハンカチで止血をしてくれたのだと気が付いた。


俺はだんだん意識が遠くなっていき目の前がかすみ始めた。


すると止血をしてくれた女性が俺の姿を見て涙を流した。


俺はその女性が誰かも知らない全くと言っていいほど記憶がなかった。


女性は意識が遠のく俺に抱き着き耳打ちをしてきた。


女性の声だけは寝是かと聞き取ることができた。


「ようやく会えたのにこんな形になるなんて。でも大丈夫。また会えるから。」


彼女の声は聴いているとどんどん癒されていくような声で聴くだけで安心するような声だった。


彼女のその言葉を最後に俺は目を覚ますことのない眠りについた。

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