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Kill Stage キル・ステージ  作者: 仁門創司
1章
3/8

3.AWΣ

12/6修正・構成変更。

AWシリーズの世界観はSFもので良くある荒廃した近未来の世界だ。

人類の敵となる謎の勢力であるロボットやモンスターと戦うSF戦争もので、

主人公には特に細かい設定は無い。

主人公=プレイヤーであり、人類を守る組織に所属した傭兵の様な存在あり、

強化スーツや武装等をカスタマイズして戦っていく事となる。



シグトは何世代も前のゲーム機からあった、初期シリーズからプレイしている古参ではあるが、

今作はシリーズがナンバリングではなく「Σ(シグマ)」となり、

シリーズ初の大人数対戦化と、新型VRゲーム機のシステムによる新操作と言う事もあり飛びついた。


元々はAWシリーズはCPU戦メインで対戦はおまけのゲームではあったが、

続編が出るにつれて対戦が本格化した。


最初は1VS1。

その後は2VS2。

更に5VS5。

そして10VS10。

今回はついに50VS50の100人による大人数対戦となった。



シグトは初期からの古参ではあっても、

シリーズごとにシステムが変更される事等からか、作品によって得意不得意があった。

今作のシグマは突然の100人対戦になったと言う事と、

新型VRによる操作、システムの大幅変更で面喰ったのも無理はない。

だがそれは他のプレイヤーも同じ事。


楽しみにしつつも、実際プレイしてみると、

手を使わない思考によるキャラクターの操作は慣れないと難しく、

敵が50人もいると言う事に手も足も出ない数の暴力。

しかしながら、それは他のプレイヤーもやはり同じなのだ。


大人数化によりお祭りゲームとしては楽しめるが、

過去のガチ対戦プレイヤーからは批判の声もあった。


だが過去作と違い、新型VRの技術によって

モーションはプレイヤーの思考通りにほぼ自在に出来る為、

様々な戦い方が生みだされ、それが好評ともなっていた。



新型VRによる操作は賛否両論で、

慣れない初心者は上手くキャラクターをコントロール出来ず、

本来はカッコよく走りながら剣を振るったり、構えながら銃を撃ちたいところが、

へなへなに走りながら子供が棒を振り回すようにしか動けなかったり、

銃も明後日の方に撃っていたりと、散々であった。

だがそれは初心者なら誰もが通る道なので、それに慣れるまでもが楽しみでもある。



思考で上手くコントロール出来ない人の為に、

通常のコントローラーによる簡易操作も用意されていた。

また、コントローラーで基本的な操作もしつつ、思考で補助する平行操作もある。

思考操作に慣れない内は平行操作が勧められる。



開始当初は何をしても上手く動けず負けてばかりのシグトであったが、

彼が強くなった頃には戦い方が残酷なプレイヤーとして軽く名を馳せる事となる。



ジョブやカスタマイズしたキャラの性能で素早さや動かし方は変わるが、

モーションが自在な事もあってか様々な戦術が生み出される為、

彼以外のプレイヤーもそうだが、敵をむちゃくちゃな倒し方をするプレイヤーに対して、

「ひでえ殺し方をしやがる」と言われるのがネタとなっていた。



eスポーツが当たり前になった時代でもあり、

ゲーム内のプレイが随時、動画サイトに配信される。

動画として配信されるサーバーとそうでないサーバーがあるが、

彼は収入目的もあってかeスポーツ動画配信サーバーでプレイしていた。

そのため、彼のプレイは一部では有名である。


個人による動画配信でなくても、

この時代のeスポーツとして認められているゲームは公認プレイヤーとして参加し、

一定期間プレイ契約を結べば多少の収入が入った。

ランキング上位に行ったり、注目を集めてプレイヤーとして"イイネ!"が多く付けば収入も多く入る。


シグトは今までポツポツと様々なゲームをしていたが、お小遣い程度に収入は得ていた。

それがAWΣにて置いては、人気急上昇のプレイヤーの一人として注目を集めており、

ついでに彼の懐も潤う事となる。



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