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1 プロローグ

作者の思想に基づき、無責任に書かれています。

『Don’t trust over 30』

 意味をご存知だろうか。今はメジャーになったロック。ちょいと昔はワルの音楽だった。『セックス&ドラッグ&ロック』だった。今では『クラシック』になったビートルズが来日したとき、バリバリの高校生だった方々は現在、還暦で、もちろん『ワル』の音楽を聴きにいくことは禁止された。行ってれば、孫との話も弾んだろう。今じゃ、音楽の教科書にも出ている。

 要するに『大人を信じるな』ってこと。私は不覚にもそんな言葉、知らなかった。初めて知ったのは、

「Don’t trust over 30 っていってたのになあ。もう三十なんかとっくに超えてるよ」

 と自嘲した一回り上の音楽仲間の言葉だった。その時代、三十歳は立派な大人だった。

 誕生日が来るたび、落ち込む理由はそこにある。十四歳のとき、いや十七歳のときでも、二十歳や二十一や二十二や……三十歳やなんかはもっと大人だった。もう年齢制限でできないことはなくなったのに私は自分のことを胸を張って大人ですとはいえない。いったいなにをやっているんだろう。なにをやってきたんだろう。

 だからここに書くことは、上からの目線ではない。だってこれを目にするってことは、とりあえず文章を読むことが苦痛ではなく、さらにたぶん書くこともできる人で、そして『もしかしたら自分は普通じゃないのかも』と思っている人だと思うから。

 作品のプロットのようなものになるかもしれない。もしかしたらブログで書くべきのような愚痴もあるかも。でもね、書いておかなきゃと思うんだ。傍観者でいるだけじゃいけないと思う。そのために立ち上がり、世間を動かすべく学生運動なんかをやらかしちゃったパパやママの世代ほどのことはできないけれど。

 だから書きます。なるべく美しい言葉で。十年後、

「なに寝ぼけたこといってたんだよ、わたしは」と笑えるように。

 

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