5話--人生の曲がり角--
5話も続くと思わなかったぜ
みさとは早足で学園長室に向かっていた。なぜ自分が呼び出されるんだろう。なにか悪いことでもしてしまったのだろうか。でもそんなことは頭をひっくり返しても覚えてない。いや、覚えてないだけで無意識にしてしまっただけかもしれない。というか入学そうそう呼び出しなんて食らうものなのだろうか。
「お、みさと!」
「あ、先輩。ちょうど来てたんですね。」
1階に向かう階段の踊り場で後ろから話かけてきたのは2年生の黒崎先輩と有栖川先輩だった。
先輩たちもちょうど学園長室に向かってたみたいだった。
「先輩方はなんで呼び出されたのかわかりますか?」
「それがわからないのよね。なにかいけないことはしてないはずなんだけど。」
「そーなんだよなー。ま、俺なら何かしらしてそうだけど。」
「もし、ひながやったことで1.2.3年がよびだされたら大したものね。」
「そんなこと言うなよー。」
そんなことを言いながら階段を下りていると、下りた向こう側の学園長室とは反対の通路から歩いてくる2つの影があるいてくるのが見えた。ひなた先輩の顔がぱあと明るくなった、
「あ、あかりとめいじゃん!」
「あんたその言葉使い何とかならないの?」
めい先輩が笑い交じりに言った。
「いいじゃんかー。小さいころからの仲なんだし。」
「さすが元箱入り娘。言葉遣いには厳しいことで。」
あかりが私たちに問いかけた。
「あ、ねえねえなんで私たち呼び出されたのかわかる?」
「さあ。またひなたがやらかしたんじゃないの?」
「俺はなんもやってねえって!」
そんなことを言っていると5にんがあつまった状態で学園長前についていた。
思わず口に出してしまった。
「着いちゃった..」
「そんなに緊張しなくて大丈夫よ。5人もいれば。」
「そうだぞ。赤信号みんなでわたれば怖くない!」
言いながら堂々と学園長室のドアを2回ノックした。
「基本のビジネスマナーくらい覚えてほしいわ。」
めい先輩がため息交じりにつぶやいた。
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大きく豪華なデスクの後ろには壁一面ほどの大きなガラス窓があった。
その大きく豪華なデスクの椅子には入学式以来に見る学園長と、その隣には五十嵐の姿があった。
私たちはそのデスクの2mほど先に並んでいた。
「お前たちに来てもらったのは、この学園の未来を託すためだ。」
「ずいぶんと重たく言うのね。まあ、あなたたちなら大丈夫だわ。心配しなくて大丈夫よ。」
「あの、いったい何をするんですか..?」
今まで余裕な表情をしていた有栖川先輩が思いつめたような顔をしていた。
「それが気になるところよね。五十嵐先生説明お願いするわ。」
「了解です。お前たち5人にはグループを組んでもらう。そのグループの名は「Chain]。主な活動内容は魔法、武器を使った外国ブレスとの戦。そのほかこれからの生活で変わるところと言えば、寮部屋が変わったり、ほかの生徒との生活のしかたが変わるってところぐらいか。」
ちょっと待て。私はこれから学園トップクラスの先輩たちと一緒に生活して、しかも海外のフィールドで戦えと?まだ戦に対して何も授業受けていないのにどうやって戦えというのだろう。
「私も戦うんですか..?」
「当たり前だろう。それじゃないと呼んだりしないだろう。」
「でも、私何も授業受けてないですし、実技なんて..」
「その件は大丈夫なはずよ。わたしが保証するわ。」
学園長の美しくまぶしい微笑みが向けられると否とは答えられなかった。
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学校から帰ったらみかんがあったので食べながら書きました。
あと最近タイピングが早くなった気がしてます。気が。
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