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東方妖狐録  作者: 零狐
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7話 手掛かりの糸

なんかだんだんハーレム系になってる気がします。

それでは久しぶりの前書きですが、なんかもう書くことないんで7話お楽しみください!

幻想郷にある妖怪の山中腹部。

そこには妖怪の総大将である零狐が住まう妖狐組の本部が存在していた。

しかしレミリアが謎の召喚士に攫われて、その召喚士の目的がレミリアと零狐だとわかると皆、零狐が召喚士の所まで行かないように妖狐組の零狐の自室に閉じ込めるという対処を取ったが、そのことについて今、妖狐組の屋敷で怒号と驚愕の声が響き渡っていた。

「何で見張っておかなかったのよ!」

そこでそう言って怒っていたのは雪女と霊夢だった。

そしてその前で平謝りしていたのは妖狐組の狐の女の子二人だった。

「すいませんでした!私たちが戻ってきた後10分くらい自室の前で見張ってたらやけに静かだと思って中をのぞいてみたら...いなかったんです。」

「いくら理由があったとしても...」

しかしそこで一夜が話を遮り雪女に言い始めた。

「おい。雪女この子達は誰だ?俺は知らないぞこの子達。」

「吸血鬼が攫われる前の事で、怪我していたそうだから総大将が拾ってきた子達よ。狐の姉妹で、姉の方が「月心 咲」妹の方が「月心 彩音」よ。」

「なるほど。それともう一つ、今ここでこの子達を怒ってなんの得がある?それに総大将の事だ。この二人を騙して離れさせたんだろう。」

一夜がそう言う風に正論を言うと雪女も渋々納得して霊夢や一夜に対しこれからどう行動するかを話すように促した。

霊夢は促され、これからの行動を提案して話し始めた。

「まず零狐は恐らく手がかりの物を奪いに私や魔理沙、あるいは紅魔館の連中の所に行くと思うのよ。だからそこを見張って、さらに零狐の気を辿って探すっていう手もあるわ。」

「まぁでも、総大将なら気の跡を残さずに移動するだろうな。」

それはどこからか聞こえた声で、一夜と霊夢はその声の正体がいる屋根の上を素早く向き直り警戒態勢に入った。

そこにいた人物はいつの間にか妖狐組にいて人間にして風神、雷神を従える人物「迅雷」が寝転がっていた。

霊夢は気を抜いたが、一夜は警戒を解かないまま迅雷に対して質問し始めた。

「なぜここにいる?いや...聞かなくても分かる。どうせいつもの理由だろうからな。だが一つだけ聞かせてもらう。何でお前がその手がかりを持っている。」

「えっ!?」

霊夢は驚きながら自分の服の中を探り始めた。しかし霊夢が服の中から出したものは迅雷が持っているものと同じ手がかりだった。

そこにいた妖狐組の妖怪達は困惑して動揺を隠せていなかった。

もちろんそこにいた霊夢や一夜、黒田坊と赤田坊、雪女、姉妹の狐など全員が驚き色々考えを巡らせていた。一夜は驚きながら言葉を発した。

「何で同じものが二つも...!?」

迅雷はそこにいる全員に説明し始めた。

「これは零狐が拘束される前に零狐自身がコピーした複製物だ。まず俺はお前らが零狐が逃げた後の10分間の時に気づいた。俺もあまり頭はよくないが...零狐が逃げたってことはどこかで手がかりについて解読しているはずだ。そう考えて動くことくらいは出来た。それで俺は色々な所を周っていった。そしたら途中で人里のはずれの廃墟に零狐の気がかすかにあってな。そこには今俺が持ってるこのメモとすでに開けられた置手紙が放置されてた。置手紙は中身は無いが零狐の俺達宛ての手紙が入っていた。」

そこまで説明し終わったところで霊夢が迅雷にその零狐の手紙を見せるように言った。すると迅雷はあっさり渡し、何かを準備し始めた。

霊夢はみんなの前でその手紙を音読し始めた。

「...妖狐組総員。武器を持ち今日の夜8時に魔法の森の魔理沙邸にて集合せよ。霊夢や魔理沙なども来てくれると助かる。置手紙には今日の8時半にメモの場所に来ればレミリアは返すとのことだ。必ず来てくれることを信じてる。

うーん...今確か7時半よね。準備時間は十分ね。」

霊夢が読み終わると、魔理沙は霊夢に対して聞き始めた。

「なぁ霊夢。これ完璧に罠だよな。」

「零狐が来いって言ってるなら何か策があるんでしょ。私は行くわ。」

そこで一夜が予想外の事を言い出した。

「...俺は行かない。」

その言葉を聞いた瞬間、全員が耳を疑った。次の瞬間、雪女がすごい形相で一夜を睨みつけ喧嘩腰になり、冷気を発しながら一夜に言い放った。

「アンタさ...総大将に一人で戦わせるつもり?そんなの私が許さない。」

「落ち着け雪女。俺が行かないのには理由がある。その総大将の手紙をよく見てみろ。下の方に妖術がかけられている。」

霊夢が言われるまま妖術を解くと魔法陣が展開され、小さな狐火が出た。

少し間を置いてから狐火から零狐の声が発された。

「あー。聞こえるか?よく気づいてくれたな。俺がかけた妖術に。ちなみにこれは録音だから話しかけても意味がない。俺が書いた手紙だが、来てほしいのはナトと迅雷、霊夢、それと咲と彩音だ。他の奴らは来なくてもいい。今回の俺の策はこの人数が一番いい俺は先に召喚士に奇襲をかける。その後に来てくれれば一番いい。頼むぞ。」

そして話が終わると狐火は消え、そこには一時の沈黙が起こった。

しばらくしてから一夜がそれぞれ持ち場に戻るように妖狐組の妖怪たちに促した。みんなが散らばっていく中、残ったのは一夜と雪女、咲と彩音、霊夢と魔理沙に迅雷だけだった。

その時、彩音と咲が不安そうな顔をしていたのを見て一夜と雪女が二人に言った

「彩音、咲、心配するな。お前たちだったら失敗しない。」

「そうよ。私はあなたたち二人の強さを知ってるわ。もちろん総大将もね。だから総大将はあなたたちを選んだ。」

彩音は何も言わずに笑顔で返し、咲は安心したように「はい!」といって返した。霊夢はすでに準備をしていて迅雷も準備は出来ていた。

しかし、そこで一つ問題が起きていた。

「ナトは今どこにいるの?迅雷。貴方ナトと零狐と紅魔館出た後どうしたの?」

「ナトは確か人里と紅魔館周辺で情報収集をずっと続けてるはずだ。」

「まずいわね...いまから呼んだんじゃ時間が間に合わない。」

しかしその時だった。妖狐組の屋敷に続く階段から誰かが上ってきた。

そこにいたのはなぜか目つきが鋭くなり強くなった感じがにじみ出ていたナトだった。

「待たせてすいませんでした。準備は出来ているので行きましょう。」

「何で行くことを知ってるんだ?それに...お前何でそんなに強くなった。もう気配でわかるぞ。」

迅雷がそう問いかけるとナトはいつもの笑顔で答えた。

「実は紅魔館を出た後、零狐が拘束される前に零狐に地底の方の鬼に稽古をつけてもらえって言われたんだ。それで今までずっと修行してたんだ。霊夢さん行きましょう。零狐の所へ。」

「えぇ。そうね。ほら狐姉妹、行くわよ。」

「はい!」「了解です。」

そう言って零狐に呼ばれた人物は魔法の森に出かけて行った。

その姿を雪女は見送りながら仲間の無事を祈っていた。


続く

はい零狐です!

7話は疲れてて、短めになってしまいましたが新キャラやナトの変化など新しい要素が加えられました。

さてここで、新キャラについて紹介したいと思います。

ネタバレも含んでいるので見たくない方は飛ばしてください。


「月心 彩音」(つきごころ あやね)

・10歳~12歳くらいの見た目

・かわいい

・能力は「ありとあらゆる物体の動きや状態を見抜く程度の能力」

(見抜ける条件として能力を使ってから対象物に対し五秒間対象物を視界に認識できる状態で入れなければいけない。その後は視界から外れても対象物の状態や動きは完全にわかる。能力使用限界時間は約30分。使った後最低3分間は使用不可。それに加えて体への負担は少しかかる。)

・正義感が強い

・優しい

・月心 咲の妹

・姉を慕っている

・零狐に対して好意と恩を感じている

<主な使用妖術・魔術・武器>

・防御呪文

(いろいろなものに対してもかけられる。鉄板の暑さ10センチほどの強固な防御壁から薄い木材一枚程度の弱い防御壁も作れる。)

・幻

(使用限界時間は相手の精神状態が万全であれば5分間)

・小刀

(得意なわけではないが人並みには使える程度。もともと身軽なので持たせたら一応近接戦力にはなる)

・変化呪文

(一度見たもので強く頭に思い浮かべたものになれる)


「月心 咲」(つきごころ さき)

・能力は「記憶の中の武器を出現させ操れる程度の能力」

(武器は仕組みが分かった武器のみ出現させることが可能。仕組みや使用方法が不明なものは出現させることができない。武器の数はほぼ無限に出せる。武器の種類は5種類まで記憶させることが可能。新たに記憶させる場合は対象の武器を見ながら能力を発動させれば記憶完了。すでに5種類覚えている場合、先程の手順を行った後、忘れたい武器を頭に浮かべながら能力を使い「記憶の武器を忘却せよ」と唱えれば忘れることが可能。)

・好戦的

・11歳~13歳の見た目

・零狐に対し好意と恋情そして恩を感じている

・月心 彩音の姉

・元気

・かわいい

・妹が大事

<主な使用妖術・魔術・武器>

・色々な武器(主によく使うのが斧、弓)

・攻撃力上昇呪文

(10分間の間だけ上昇する。)

・身体能力全体呪文

(上記)

・飛翔速度上昇呪文

(5分間の間上昇するが使った後、体への大きな負担がかかる。それに加えその後、5分間は飛翔不可)


こんな感じですね。また何か抜けている部分があれば編集させていただきます。

それでは皆さん8話にて会いましょう!さようなら!

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