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東方妖狐録  作者: 零狐
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5話 狐の脱走

「レミリアが攫われた日から今日で二日たったのか…。」

博麗神社で縁側に座りながら魔理沙は呟いた。

妖狐組の妖怪や霊夢、紅魔館勢で探しても手がかりが見つかっていなかった。

唯一の手掛かりは二つしか見つかっていない。

(この手がかりだけでどう探せって言うんだ全く。)

魔理沙は召喚士のが落としたであろうヒントと書かれたあからさまに禍々しい手紙一つと召喚士がおいていったもう一つの置手紙を見つめて黄昏ていた。

そこに霊夢が来てお茶を運んできた。

魔理沙は手渡されたお茶を飲みながらレミリアと召喚士の居場所について思いを膨らましていた。

「ほんとにどこいるのかしらね。レミリア。」

「まずこんな手がかりだけで探すっていうのが無茶な話だぜ。そういえば…零狐の様子はどうだ?暴れてないか?」

霊夢は困ったような表情をしてため息をつき、言った。

「全然大丈夫じゃないわ。相手は零狐を狙っててしかも誘い出す気でいる。これは完璧な罠に違いないって言ってるのに、暴れて抜け出そうとするのよ。その置手紙が誘い出す内容でしょ?」

「あぁ、だが肝心なことに誘い出そうとしている場所が書いてないから私たちで突き止められるわけないしな。しかもこのヒントって書かれている手紙、私たちの魔力じゃ開けらんないしな。それにしてもそれなら何で零狐を閉じ込めているんだ?あいつが誘い出してるけど場所が分かんないんじゃ行けないだろう。あいつだって。」

霊夢は改めて置手紙を見た。

そこにはこう書かれていた。

『I am in the old shrine of the re-interior of the forest of the magic』

霊夢と魔理沙は考え込むように唸りながら困った表情をしていた。

「この字は何だぜ?魔導文字なら分かるが、、、あとひらがなと漢字なら。」

「当たり前でしょ。じゃなきゃ何で私と意思疎通できるのよ。でも、この字は分かんないわね。昔の文字かしら?」

魔理沙は明るい顔をして言った。

「昔の文字とかなら最適な奴がいるじゃないか!」

「え?そんな都合の良い奴、幻想郷には…あ。」

霊夢も気づいたようで急いで二人で準備をして紅魔館へと出かけて行った。


その頃零狐は自分の妖狐組本部の結界の張られた自室でどうにかして抜け出そうと試行錯誤していた。

「くそっ!俺なら召喚士の場所位突き止められるのに!罠だろうが何だろうがレミリアは助けないといけないのに!それにさっき嘘をついてここから離れさせた見張りが帰ってくるまでに抜け出さないとな。」

(結界には必ず結界を生成する際に必要になる結界式がどこかに組まれているはずだ。まずはそれを探して解けば結界はなくなる。)

零狐はそのまま結界の結界式を探し始めた。


紅魔館の正門を霊夢達はその上を飛び、紅魔館の中に入り紅魔館の図書館へとたどり着いた。魔理沙が荒々しく霊夢達が紅魔館に来た目的である人物の名前を呼びながら扉をたたいた。

「おーい!パチュリー!いるかー?」

「入っていいわよ。」

パチュリーにそう言われ霊夢達は扉を開け大図書館の中に入った。

大図書館はいつもより本が積み重なったり散乱していたりで恐らく魔法でどうにかレミリアを探そうとしたのであろう。

本を必死に調べて実践した形跡がいくつもあった。

「それで何かレミィの手掛かりは見つかったの?」

霊夢はお手上げというポーズを取りながらため息をついたが、置手紙をパチュリーに渡し言った。

「これ文字読めないから調べてくれない?」

パチュリーは呆れた様にして霊夢に言い放った。

「私だってそれ見たけどわかんなかったわよ。調べてみても読み方わかんないし、何より文字一つ一つの意味が分からないから仕方ないでしょ。」

「そうかぁ…じゃあもう手当り次第、心当たりっぽい所までで行くか?霊夢。」

「ええ?もう少しここで調べてみましょうよ。パチュリーもう少し調べるの手伝ってくれない?」

パチュリーは仕方ないという風に本を調べ始めた。


それから一時間ほどは立ったであろうか。

「まず、今集まった情報をまとめるとこの文字は『あるふぁべっと』っていうみたいね。外の世界でも使われている言葉らしいわ。それでここにある本を見ても解けたのは『再奥地』そして『古びた神殿』っていうのだけね。」

霊夢達はパチュリーにお礼を言ってから紅魔館の外に出た。霊夢が少し考えて魔理沙に問いかけた。

「再奥地ってことはどこかの大きな森とか山とか洞窟とかってことね。それに古い神殿…どこかしら?「うーん…。古い神殿なんてのはあまり見たことないからな。たぶん洞窟とかじゃないか?召喚士だし。奥で儀式でもやってるん かもしれん。」

霊夢は「そうね」とつぶやき、魔理沙と地底に向かって飛んでいった。


場所は変わって妖怪の山の妖狐組本部の零狐さん自室では、零狐が未だに結界式を探していた。

「まずこの置物とか机に隠れてたりしてな…。うん。予想通り結界式は無いか…。」

その時、自室の窓が叩かれ零狐が見るとそこにはチルノが笑顔でこちらを見ていた。

「なにさがしてんのー?かき氷でもさがしてんの?」

「うん。まずここにかき氷は無いし、あったとしても俺は探さないし、なんでチルノが居るんだ。」

「アタイは暇だから来たんだけどなー」

「…そうだチルノ。お前これくらいのまるいやつここに配置しろとか言われてないか?」

チルノは少し考え混むようにしてから、あっさりと結界式の場所を教えた。

「良く分かったね零狐。アタイはそこに隠せっていわれたんだけど…あれ何?」

チルノはタンスの裏にある事を教え、指を指した。

「ありがとうチルノ!よっと…タンスの裏か。中々どかす気にはなれない場所だな。面倒臭いし。」

零狐はタンスをどかし壁にあった結界式を解き始めたが、少し解いた所からある事に気づいた。

「チルノあと何個、他の奴らは隠していた?」

「4つだけど…そのほかの4つの場所は分かんない。」

「そうか…。大丈夫だチルノ。お前最後に隠したんだろ?実は俺な…こういう結界式解いたり戦略考えるのが得意で今までもそうやって、敵に勝ってきた。だから最後に隠した結界式を解く時1つ前に隠した結界式を俺ならそこから割り出せる。」

チルノはよく分からなかったが大丈夫という事は理解出来て明るい笑顔で笑っていた。

「よし…解くか。チルノ、ありがとう!」

「うん!さすが零狐だね!んじゃアタイはルーミアとかの所に遊びに行ってくる!」

零狐はため息をつき、微笑みながら解き始めた。

(まぁチルノのおかげで助かったし…この件が済んだら後で遊んでやるか)


その頃、霊夢達はさとり妖怪を訪ねて地霊殿に来ていた。しかし、その後さとり妖怪によって思わぬ返しが来ることを霊夢達は知る由も無かった…。


続く


はいどうも!零狐です!

やっと第5話書き上げました!

疲れた( ;∀;)

投稿した瞬間、夕食のシチューを盛大に落としました

そんな話は置いといて、今回如何でしたか?

置き手紙の英語に時間を取られ、かなり日が空いてしまいました。


雑談ですが、友達が英語の授業にて先生に当てられた時全く分からなかったらしく、とりあえず発音よく明瞭に「oh…year!great!」って言った瞬間吹き出しましたね。


はいどうでもいいですよね。はい。

それでは第6話にて会いましょう。

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