4話 紅い月が散る時
此処は幻想郷。
忘れ去られたものが集う世界。
そんな世界の人里からそう遠くない神社。博麗神社。
その鳥居をくぐった先で新しく幻想入りを果たしたナトと博麗の巫女の霊夢と普通の魔法使いの魔理沙がナトのスペルカードを作っている最中だった。
「ナト。まずお前の弾幕を見せてくれだぜ。それによってお前のスペルは決まるからな。」
「深く考えずに攻撃するための弾を思い浮かべることにに集中して出すのよ。私は最初、お札と陰陽玉が出てきたからね。ナトは何の妖怪すらも分からないから何が出てくるかわからないわね、、、。ナトのは、、、。」
「いやいや(笑)そんな怪物みたいなやつが出てくるわけないでしょう。僕も霊夢さんみたいに普通の物が出てくるにきまって、、、。」
しかしナトがその瞬間出したものは小さな鳳凰だった。
「あー、、、なんか出てきたな。うん。いやー、、、それにしても鳳凰の子供を敵にぶつけるとかお前、、、えげつないな。」
「いや、もうそれがナトの弾幕なら仕方ないんじゃない?えげつないけど。」
ナトは急いで冷たい目でナトを見ている霊夢と魔理沙に弁明し始めた。
「いやもう一回やれば出ますって!見ててくださいよ!」
ナトはさっき言われたようにもう一度弾幕を出した。
そうするとさっきとは違うようにナトの背後に巨大魔法陣が出現した。
そこから幼くて青いドラゴンが八匹召喚された。
「ナト、それ操れる?使い魔みたいなことがその子たちでできれば色々召喚して戦えるわね。アリスみたいに。」
「誰ですかそれ。」
「人形を使って攻撃する奴よ。魔女の部類に入るわね。」
それから2時間ほどナトの弾幕の練習やスペルカードを作っていたりした。
同時刻、零狐はナトの住む場所を確保しに朧車に乗り紅魔館に来ていた。
紅魔館の正門についた知らせを朧車から知らせられた零狐と雪女は朧車から降りた。しかし次の瞬間、零狐が見た光景は信じられないものだった。
正門前に美鈴が気を失い倒れていたのだ。
「おいっ!美鈴!何があった!、、、クソッ。気を失ってる。」
「何に襲われたのでしょう、、、。この人は任せて行ってください総大将。」
美鈴の体は何かに殴られたような形跡があった。
恐らく見たところ大きい生物と戦ったようだ。
正門は壊され変な方向にひしゃげていた。
零狐は雪女に言われた通り美鈴を任せ走り出した。
「何が入ったかわからんが、相手がわからない以上、危険なことには変わりないからな。気を抜かずに行こう。」
零狐は紅魔館に入る扉まで来た。しかし扉は片方が倒れそこには大きな足跡がついていた。零狐はそこでおかしなことに気づいた。
「ここに足跡がついているなら、なぜ手前の庭で足跡がつかない?しかも扉の手前のここの部分、跳んでそこに着地したみたいな、、、。しかもこのブーツの跡は何だ、、、?まさか召喚士か?だとしたらまずいな。召喚士はありとあらゆる能力を無効化するモンスター召喚できる奴もいるしな。」
零狐はますます急いで走った。
紅魔館はすでにいろいろ荒らされており、廊下などいろいろなところにナイフが突き刺さっていたり拳で跡がついたところもあった。
「ここで戦ったのか、咲夜は。それならどこかにいるはずだ!どこにいる!咲夜!」
零狐はナイフや戦ったところを辿っていった。
そうするとそこには咲夜が壁に背を預け倒れていた。
零狐はすぐに駆け寄り咲夜の傷を確認した。
「咲夜!大丈夫か。何があったか教えろ。」
「突然あの、召喚士が、ごほっ、、、!襲ってきて。お嬢様がさらわれたわ、、、あの男は、吸血鬼の魂とそれは強力な狐の魂をなぜか狙っているわ、、、零狐行っては駄目よ。あの男は強すぎる。ごほっ、、、!あなたが行かない限り目的は達成されないはず、、、レミリアお嬢様は私が、、、探すから、、、。」
「もういい。しゃべるな。ウチの連中を呼んでおくからここにいろ。」
零狐はそれだけ言って、咲夜のもとを去ろうとした。
しかし零狐が角を曲がるとそこには青色の男の鬼が立っていた。
※この作品での男の鬼はバー〇ーカーのような感じで想像していただけたらいいと思います。
咲夜が驚き、零狐に言った。
「零狐!そいつは、、、私のナイフが通らないほど硬いわ!刀では通らない、、、!逃げて、、、!」
零狐は鬼のほうを向きながら言った。
「しゃべるなって言ったろ。咲夜。」
鬼が零狐に向かって左の拳を振り下ろした。
零狐はそれを俊敏な動きでかわし鬼の懐らへんにまで近づいた。
そのまま零狐は右手で鬼の腹に殴った。
鬼は少量血を吐き両手で零狐を掴もうとしたが零狐は鬼の両掌を鬼と同じように重ね合わせ防いだ。
「グガァァァ、、、!」
鬼は声をあげ、零狐とは段違いの力で零狐を押し返す。
「くっ、、、!舐めるな!」
零狐は必死に押し返すも戦況は変わらない。
零狐は鬼に手を掴まれたまま持ち上げられ壁に向かって投げられた。
背中を打ち付け、意識が遠のいた零狐に追い打ちをかけるように鬼は右拳で零狐を殴った。
零狐が大量に血を吐く。零狐の胴体の骨が軋む音をたてている。
「ごぶっ、、、!」
血が床にどんどん溜まっていく。
しかし次の瞬間、鬼は何かに顔を掴まれ頭を廊下の地面にめり込ませられた。
そこにいたのはもう一体の黒色の男の鬼と遅れてやってきた、ナトと迅雷と魔理沙、そして妖狐組の連中だった。
「大丈夫か!零狐!」
「総大将!」
「零狐様!?また無茶して!」
雪女とナトと一夜が駆け寄ってくる。
「俺は軽傷だ。骨も折れてないし、それに自然治癒が早いの知ってるだろ。紅魔館の奴らを手当てしてやってくれ。」
「分かってる。お前は召喚タイプなんだな。」
ナトは一瞬で見抜かれ少しびっくりしていた。
零狐はその顔を見て説明した。
「なんでお前がそれごときで驚くか分からないが説明してやるよ。まず、この鬼からはお前の魔力が漏れている。まだ制御しきれてない証拠だが、ほかにもここらにいる鬼をお前がまだ操れるわけないからな。考えなくてもこれくらい、息をするより簡単にわかるだろ。」
零狐は回復した後ナトと迅雷を連れ紅魔館を出てレミリアを連れ去った召喚士の後を追い始めた。
5話に続く
どうも零狐です!
皆さん久しぶりですね。今回は結構短めの話でしたがどうでしたか?
さて今回から「謎の召喚士編」に入っていきます。
謎の召喚士は零狐に対してなんらかの目的があって追っていますが、今回は零狐が追う感じになりましたね。レミリアを救うことができるのか。
それは次の「謎の召喚士編」で明かされますので楽しみに。
ナトが召喚タイプだとわかりましたね。種族がわかる日はいつ来るのやら?
それでは次回は召喚士に会いに行き戦うことになると思うのでよろしくお願いします!それでは皆さん5話にて会いましょう!