新たなる仲間
目が覚めたとき、俺は地面に倒れていた。
「イテテテ、何で倒れてんだ?」
て言うか凄いフラフラするな、もしかして怪我は治ったけど血は増えてないのか?だとしたらまだ動かない方がいいな。
「そう言えばステータスはどうなってるんだろう」
ステータス(一部省略 )
レベル112
HP 13750/18500
MP 12560/18500
力 6160
防御 3250
敏捷 8340
魔力 3010
器用さ 50
運 60
スキル
怪力 魔拳 神速 鑑定
またレベルが上がってるな・・・。HPは少しずつ回復してるけどMPは1も回復してないな、もしかして食べ物とか食べないと回復しないのか?
やっぱりここはゲームの世界なのかもな。アカウント作成で作った通りの姿みたいだし、力とかも色々おかしいし。
とにかく今は回復を待つか・・・。
20分後
「よしっ、やっと動けるな。まあ、少しフラフラするけど」
立ち上がって辺りを見回して見ると、朱雀との戦いでボロボロになってしまったはずの広場が元通りになっていた。ただ一点、中心にあったローレリーフを除いて。
「あれ?階段がある・・・。あそこにはレリーフがあたったはずなのに・・・」
なんか不気味だな・・・まあいくけどさ。その前に素材回収しないと。
朱雀の爪と嘴、羽をもって階段を降りていく。階段は短く、すぐに下の階層についた。そこには宝箱が3つ並んでおり、その奥に淡く光る扉のようなものがあった。気になるけどまずは宝箱だよな?
左、右、真ん中の順で開けていこう。こういうときは真ん中に良いものがあるんだよね~。
それでは、オープン!中から出てきたのは!?
古びた袋。
・・・・・・・・・は?
最悪じゃん!あんなに期待したのに!ただの古い袋じゃねーか!
・・・まあ、一応鑑定しておくけどさ・・・。
☆★☆
魔法の袋
見た目より沢山の物を入れておける容量は1t、所有者の魔力を通すことで所有権を得る
☆★☆
ええっと・・・その・・・すいませんでした!古い袋とかいってすいませんでした!これからは一生大事にします!
よしっ、次いこう。
さっきは良いものが入ってたから次も期待していいよな?それじゃあ、オープン!
拳大の大きな赤い宝石
まあ、いいんじゃないかな?これは鑑定しなくてもいいよね?ただの宝石だと思うし、
次いこう。
それでは大本命の真ん中を、行きます!
卵1つ
うーん鑑定してみるまではわからないっ!さっきみたいなことがあるからねそれでは、鑑定!
☆★☆
鳳凰の卵
神の鳥と呼ばれる鳳凰の卵。魔力を通せばその魔力を吸いとって孵化する。放置していたら死ぬ
あなたが魔力をそそがなければ生まれてもいない小さな命が散ります
☆★☆
脅迫文が混じってるし・・・そそがないと駄目だよね・・・じゃないと俺は一生罪悪感を背負って生きていくはめになりそうだ。
今やるか。
卵に手を当てて、魔力を手に集中させる。
すると、どんどん体からなにかが抜けていく感触があり、虚脱感に襲われていった。
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魔力をそそぎはじめてから30分、そろそろ意識が朦朧としてきた。
ピシッ
お?
ピシピシッ
おお?
パリーン!
おおお!
中から出てきたのは小さな目を鋭く尖らせ、嘴は全てを貫きそうな鋭さを兼ね備え、毛並みは美しい金色をした少し小さい鷹のような鳥だった。
雛はこちらを見ると、まだうまく飛べないのか不安定な飛び方をしていたが、何とか俺の肩に止まり、きゅいきゅい、と嬉しそうな声をだし、頬擦りしてきた。
可愛いな、顔は凛々しいけど。
こうして俺に初めての仲間が出来ました。(鳥)
次回、街へと向かいます