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 眠りにつきし者

ビックボアを倒してその肉を食べた翌日の朝、マサムネは戦っていた。


「倒しても倒してもきりがねえ」


俺が目を覚ますと周りを大猿が囲んでいた。数は解らないほど多い。けれども俺のステータスの異常さのおかげで200匹を倒しても未だに傷一つついていない。ホントにチートだな。


「めんどくさいなぁ。はやくこの迷宮を出て冒険者にならなくちゃいけないんだけどなぁ。しょうがない、逃げるか」


マサムネは大猿の群れに突撃して、そのまま走って大猿の包囲網から逃げ出したのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大猿の群れから逃げ出してから数分、俺は未だに森の中を走っていた。なんでって?それは早く次の階層に行きたいからだよ。

それから数分、俺はあるものを見つけていた。それはゲームとかでよくある宝箱みたいだ。早速開けてみよう。


箱はギィィィっと重い音を立てて、ゆっくりと開いた。中に入っていたのは・・・。


真っ白のローブだった。


一応鑑定してみると、


☆★☆

耐熱のローブ(白)

どんな熱にも耐えきることができ、暑さを感じなくなる

☆★☆


これはいいんじゃないだろうか。火山とかに行った時も暑さを感じなくなるんだろうし、火を吹く魔物がいたとしても俺にはその攻撃は通じないわけだ。まあ、仲間には通じるからパーティを組む時は注意しないとな。

俺はそのローブを羽織ると先に進んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やっと見つけた」


ローブを見つけてから2時間くらいたった頃、ようやく地下への階段を見つけた。途中で何回もビックボアや大猿(名前はビックリモンキーだった(鑑定結果))に遭遇し、ビックボアは倒してその肉を食べ、ビックリモンキーは逃げた。そんなこんなでやっと見つけたのだ。


「よし、行ってみるか」


俺は新たな階層へと足を踏み入れた。 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

階段を下りた先は薄暗く、縦にも横にも広い石で囲まれたドーム状の広場だった。広さは東京ドーム2個分くらいかな。そして、この広場の中心に大きな鳥が羽ばたいているローレリーフが刻まれている床があった。何故かそこに引き寄せられるものがあり、無意識にそのローレリーフの中心に立っていた。


『おおお、やっと現れた、我が眠りについてから数千年、ようやく現れた。今こそ運命の時、今こそわが宿命の時!」


「っ!?」


なんだ!?ここに立ったらいきなり声が聞こえたんだけど!?一体どうなってんの!?


マサムネが自問自答している時、頭上には大きな炎の球体が現れた。それは太陽のごとく輝き、広場全体をくまなく照らした。マサムネがそれに気づき、急いでその場から離れると、球体は爆散し、マサムネは端の方まで吹き飛ばされた。


「いってぇ~。なんなんだよいった・・・い・・・」


言葉を失うとはまさにこのこと。なぜなら俺の目の前には、巨大で、全身の殆どが朱く染まり、尾は付け根で5つに分かれて黄金に染まり、顔は凛々しく、神聖な雰囲気を漂わせる大鷲が姿を現したのだ。


「綺麗だ・・・」


『我が名は朱雀、さあ挑戦者よ命がけの死合いを始めようじゃないか』


そういうなり、朱雀は大きな嘴で突撃してきた。


「あぶなっ!」


何とか躱して鑑定してみる。


ステータス

名前 朱雀

種族 神獣

レベル135

HP 16080/16080

MP 18670/19850

力 7280

防御 5930

敏捷 7390

魔力 8720

器用さ 不明

運 100


スキル

聖なる炎 火魔法・極 MP回復 怒り 最後の反撃


うわぁ、強すぎませんか?俺のステータスなんかこれだぜ?


ステータス(一部省略)

レベル104

HP12600/12600

MP12600/12600

力 5680

防御 2800

敏捷 7980

魔力 2560

器用さ 50

運 60


スキル

怪力 魔拳 神速 鑑定


俺、負けるんじゃね?


『避けたか、だがこれで終わりではないぞ』


朱雀は口から炎を吹いたが、耐熱のローブを着ているおかげで熱くなく、ダメージもゼロ。チャンスと思い、朱雀に向かって跳び、氷の魔力を纏わせた足で朱雀の顔面を蹴り抜く。朱雀は体勢を崩したが、地面に落ちることなく羽ばたいている。追撃を入れようと跳ぶが、翼で叩かれ吹き飛ばされた。今度はこちらが、と言わんばかりに、鉤爪を俺めがけて振り下ろしてくるが、それを何とか躱し、朱雀の足を氷の魔力を纏わせるのではなく、氷に包まれた足で蹴り飛ばす。

(実はこの、魔力を纏わせるのではなく、魔法を纏わせる方法は魔力のやつよりも消費MPが大きいのだが、その分攻撃力が大きくなると言う代物だ。これを使い分けると、雑魚との戦闘では魔力、強敵との戦闘では魔法とに使い分けることができる。)

足を蹴られ、少なくないダメージを負った朱雀は怒り、朱雀から発せられる光がより多くなった。朱雀は自分の攻撃方法のうち、聖なる炎が効かないと知ると、嘴の突きと鉤爪の引き裂き、翼での叩き落としのみで戦うことになったが、それに対して俺の攻撃方法はまだまだある。(ちなみに、氷の魔力を使ったのはお気に入りが氷の魔力だからだ)つまり、あいつは単調な攻撃しかできないが、俺は応用の効く攻撃ができるから俺の方が有利に戦いを進められる。・・・勝てるかもしれん。

とにかく、今は小さくても攻撃を当て続ければいつかは勝てる!


「行くぞ、オラァァアアア!!」


朱雀目がけて突進していくと、朱雀は嘴で突いてきた。それを拳ではじき、朱雀に肉薄する。そしてそのまま連続で朱雀を殴り続ける。いわゆるインファイトだ。防御をすて、攻撃のみに特化した戦い方。これにより、朱雀は苦しげな声をあげ、地面に落下していく。それを追うように俺も落下していき、地面に縫い付けるかのごとく朱雀を殴る。口から血を吐き、ピクピク痙攣している朱雀、


「勝った・・・のか・・・」


緊張が解け、気を抜いた。これがいけなかった。朱雀はスキル最後の一撃を発動させ、鉤爪で俺の胸から腹にかけてを引き裂こうとしてきた。俺は反応しきれず、浅くはない傷を負った。


「ぐぁぁあああああああっ!!」


痛いっ!!やばい!死ぬ!助けてっ!


『くくく、最後の一撃でも倒せなかったか。見事なり、宝を持って行け』


朱雀が激痛で苦しんでいる俺をみて楽しげに呟いている。そんなことよりも死んじまうよ!


『安心しろ、ここでは敗者が消滅し、勝者は傷が癒える。じきにお前の傷も完治するであろうよ。それではな、強き狼の子よ』


その言葉を最後に朱雀は光の粒子となり、虚空に消えて行った。そこには大きな爪と嘴、羽が落ちていた。それと同時に何かが俺の体の中に流れ込み、死にそうなほどの激痛が和らいで行った。傷を見ると、裂けていた肉が塞がった。痕が残っているが、血は出ておらず、痛みも感じない。本当だったんだな。さてと、あの素材を回収するか。実際袋とか持ってないから担いでいくしかないだろうけど。

そうして立ち上がった時、視界が歪み、、俺の意識が途絶えた。

マサムネの身にいったい何が!?

次回をお楽しみに

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