第1巻 第13章 — 書類
ヨシヒロさんはあまり本を読むのが好きではありません。
第1巻 第13章 — 書類
ヨシヒロはわざと遅く寝て、セツコからもらった書類を読むことにした。
顔を洗い、歯を磨き、ベッドに座って鞄から書類を取り出した。
ヨシヒロ——くそ。読む量が多いな。
ため息をつきながら、ヨシヒロは言った。
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書類
新人隠蔽者のための基本説明と規定
規定1、第1項——隠蔽者は16歳以上でなければ、組織に正式に雇用されることはできない。
ヨシヒロ——まあ、俺は17だ。条件は満たしてる。
規定2、第1項——隠蔽者は戦闘着物3セットと伝統着物1セットを持たなければならない。また、組織の職員証を持たなければならない。
ヨシヒロ——着物は1着しかない。もっと注文しないと。
規定3、第1項——隠蔽者は半年に一度、必ず健康診断を受けなければならない。
ヨシヒロ——当然だな。
規定4、第1項——すべての隠蔽者は封印を施す手続きを受ける。
ヨシヒロ——封印?何だそれ?
規定5、第1項——すべての隠蔽者には非常時に使用できる反封印がある。だが、深刻な理由なく使用しなかった場合、隠蔽者は最高選挙人の裁判にかけられる。
ヨシヒロ——厳しいな。
規定6、第2項——隠蔽者は1種類または複数種類の刀剣、もしくは銃火器を所持できる。
ヨシヒロ——お。何か見繕わないと。
規定7、第2項——隠蔽者は自動的に、指導者が所属する一族に属することになる。だがB1級に達した後、隠蔽者は中央省庁にグループと一族から独立した完全な自律活動を申請できる。
ヨシヒロは手を止めた。指導者が所属する一族。つまり、彼は今、マツバラ一族に属しているのか?オロチが滅ぼした、あの一族に?どうすればいいかわからなかった。だが読み続けた。
規定8、第2項——指導者になれるのは、一族と完全な血縁関係にあり、B1級以上を持つ隠蔽者だけである。
このような措置は、一族の血縁が薄まらず、血統が途絶えないために取られた。
ヨシヒロ——だからノリが指導者なのか。彼はマツバラの最後の一人だから。
規定9、第2項——すべての隠蔽者は任務を一つ完了するごとに給料を受け取る。支払額は任務の難易度による。
ヨシヒロ——これはいいな。
規定10、第2項——隠蔽者が再生能力を持たず、戦闘で深刻な傷を負った場合、状況に関わらず即座に医療援助が行われる。
ヨシヒロ——ちゃんと考えられてるな。
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組織に関する説明:
権力と権限
最高権力:
1. 中央省庁。最高職は知事が務める。
2. 東京組織。監督会議を持つ。
中間権力:
3. 上位一族。
4. 各県の組織支部。
下位権力:
5. 自律単位。
上位一族:
1. イト一族。
2. マツバラ一族。
3. イノエ一族。
4. クリハラ一族。
5. オガワ一族。
新人隠蔽者のための基本説明と規定の書類は、東京組織の監督ナオキ・ヨコタによって承認された。
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ヨシヒロ——ふぅ。やっと読み終わった。
ヨシヒロは伸びをし、あくびをし、外に出て新鮮な空気を吸うことにした。
ヨシヒロが出口へ向かう途中、隣の棟から奇妙な音が聞こえた。
ヨシヒロ——何の音だ?
左に曲がると、ヨシヒロはアツシが壁に頭を打ち付けているのを見た。
ヨシヒロ——まさか。アツシは夢遊病か?
突然、アツシはバランスを崩して倒れ始めた。だがヨシヒロはなんとか受け止めた。
ヨシヒロ——静かに、静かに。倒れるな。
大きく息を吸い、ヨシヒロはアツシの腕を掴み、少し力を入れてアツシが倒れないようにした。
ヨシヒロ——行こう。ベッドまで連れて行くよ、夢遊病者。
彼は疲れていた。眠たかった。だがアツシを放っておけなかった。たとえ壁に頭を打ち付ける夢遊病者でも。
アツシが目を覚ましたとき、なぜ頭がこんなに痛むのか理解できませんでした。
第一巻 了 (だいいっかん りょう)




