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第223話:国家共有武闘会13


「わはは」


 レイヴが笑った。


「勘弁願いますよ」


 アインは頭を抱える。


 ブルーブルについてだ。


 一応レイヴにもウルトラCはあるらしい。


 聞いたアインが、


「馬鹿だった」


 というだけだ。


「酒飲まないの?」


「未成年です故」


 肩をすくめるアイン。


「鬼一は?」


「この体でどうしろと?」


 和刀が呆れ気味に突っ込む。


「でも血は飲むでしょ?」


「表現としてな」


 この辺はインテリジェンスソードっぽい……というか今宵の虎徹は血に飢えているの延長上だろう。


「で、どうなんだ?」


「何が?」


「ソフについてだ」


「色々とね」


 考えているのか。


 いないのか。


 あまり判断の出来ないレイヴの言葉。


 ソフはアインの学生寮に帰っている。


 リリィと二人。


 色々と親睦を深めている頃だろう。


「抱いた?」


「童貞だ」


 そこは譲れない。


「あふぅ」


 つまらなそうなレイヴ。


「で?」


「とは?」


「どうにかする気だろ?」


「まね」


「どうする気だ?」


「勿体ぶる!」


「ならいいけどよ」


「いいんだ」


 むしろレイヴが不満そうだ。


「お前の判断に間違いは無いからな」


 一応信頼はしているらしい。


 信用はしていないけれども。


「そういうそっちはどうよ?」


 レイヴが話題を変える。


「何か?」


「本戦は勝てる?」


「相対性だろ」


 事実だ。


 強ければ勝つ。


 弱ければ負ける。


 それだけ。


「じゃあ勝てるね」


「お前はソレで良いのか?」


 アイン。


 アイス。




『戦力の根幹』




 ソレを衆人環視に晒すことについてだが、


「私がいるから心丈夫!」


 グッとサムズアップ。


「さいか」


 首肯してグレープフルーツジュースを飲むアイン。


 明日から本戦だ。


 色々と思うところはあるが、


「面倒事だよな」


 と呟くアイン。


「わはは」


 と、呵々大笑する鬼一。


「アインは嫌なの?」


 純朴な瞳。


 レイヴのソレだ。


「別に嫌じゃ無いが……」


 何と申したものか。


 そんな精神的課題。


「徒労の一種ではあるな」


 それもまた事実。


「アインなら勝てるよ」


「アイスだろ」


「どっちでも!」


 とりあえずレイヴがアインを信頼していることは分かった。


「微力を尽くすか」


「御願いね」


「暇潰しで命の削り合いってのもな」


「それだけアインが強いって事!」


 ケラケラとレイヴが笑う。


「お褒め与り恐悦至極」


 ふて腐れるアインだった。


「今日は寝る?」


「物理的な意味でならな」


「一緒に寝よ?」


「物理的な意味でならな」


「やっほい」


「物理的な意味でならな」


 レイヴの心境は察し得るが、


「だから何?」


 がアインの思う箇所だった。


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