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サンダーウッド侯爵

本日二話目になります。


 

 国内でも名門中の名門サンダーウッド侯爵家の当主、ジョージ・サンダーウッドは豪胆な人柄で知られているが、家族思いでもよく知られている。隣国留学中に知り合った運命の番との間には一男一女をもうけ子煩悩でも知られている。


 そんな彼のもとに第一王子付きの侍従から連絡が入ったのは、夕方のことだった。



 愛娘、アンドレアが体調不良で王子宮の客室にて介抱をうけている?

 すべてを放り出して王子宮に駆けつけた。


 客室に案内されると、寝巻きで眠る娘とクロード殿下がいた。

 娘もクロード殿下もまだ五歳の子供だ。しかし、娘に何かしたとしたら、ただじゃおかない。


 眼光鋭く睨み付ける。ブラシがあり。娘の真っ白い毛がついているのが見えた。

 ぬぉー。娘が寝ている間に勝手にブラッシングなど、とクロード殿下を怒鳴り付けようと彼の顔を見て、喫驚した。



 彼の顔も手も、娘から執拗にマーキングされていたのだ。



 マーキングから顕れるとんでもない独占欲。運命の番か?


 万が一、運命の番なら、引き離せば娘から嫌われる。憔巡するサンダーウッド侯爵を一瞥しクロード殿下は、告げた。


「婚約を希望する。」


 クロード殿下からは子供だとは思えないくらいの覇気を感じた。


 このマーキングがなければ、問答無用で却下できたのだが。婚約に対しては娘と相談してから返答するといってアンドレアを家に連れ帰る事しかできなかった。


 しかも、娘は、クロード殿下と出会い完全獣化したという。

完全獣化が公になれば問答無用で王家の婚約者となってしまうだろう。

あくまでアンドレアの意思を尊重すべく完全獣化を隠蔽し、こちらの選択に委ねてくれたのには好感が持てた。


アンドレアが望むのなら、許すしかない。

ジョージは苦虫を噛み潰したような顔で帰宅した。

お読みいただきありがとうございました。


他者視点が続いてしまいましたが、次回よりアンドレア視点にもどります。


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