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【本編完結】けもみみ悪役令嬢は婚約回避する。~前世の推しを諦める決意をしたのにまさか運命の番だったなんて~  作者: 降魔 鬼灯


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5歳のアンドレアはショタを堪能する。

5歳番外編スタートします。

 

 王子宮にご学友としてあがるようになった私には、ある楽しみがあった。

 それは、幼い攻略対象者達を愛でることである。

 クロード殿下は、素晴らしいわ!大好きよ、でもね。


 けもみみショタ、いと尊し。


 もはやこの一文につきるのよ。ユリウスの銀のお耳は流石に狼なだけあって大きめだ。ふこふこのさわり心地良さげなお耳をいつも綺麗に整えていて可愛い。しっぽだって、もふもふのふさふさだ。

 それにね。


 最近、クロード殿下を真似してちっちゃな銀の櫛を胸ポケットにいれてるの。可愛いー。

 そういえば、ゲームでも、彼、綺麗な装飾の銀の櫛を胸にさしてたな。主人公の乱れた髪を梳きながら、「子供の頃からいつか愛おしい人の髪を梳きたいと思っていたな」って言っていたわ。

 そして、主人公の髪にキスするのよ。


 その、子供の頃が今なのねー。なんか興奮してきた。

うわー。もふりたい。

 今目の前でふこふこぴくぴくしたお耳をもふりたい、もふりたおしたい。

 くそー。私の獣性め。断固拒否しやがって。

 運命の番以外無理なんてこんのー贅沢者めが。今なら問答無用でもふり放題なのに。けちー。

 こんなにちまっとしてて可愛いのは今だけなんだぞ。

 興奮してきた私を見て、ユリウスのお耳が危険を察知したかのようにぴくぴくした。そして、怯えを含んだ目でこちらを見ながら、服従するように、へにゃっとお耳が寝た。

 いかん、ユリウスを見つめすぎた。



 となりのけもみみショタを堪能することにするか。


 エドワードの丸い小さなお耳も捨てがたい。

将来あんなに大きくなるのに、今は、ユリウスよりも、ちまっとしてる。可愛いー。髪は寝癖でボサボサ。やんちゃな悪ガキって感じで、これまた尊し。

 でも、黒くて綺麗な筈の毛並みはブラッシングが足りてないのか、艶が足りない。

 勿体ない、誰かブラッシングしてあげて!


 エドワードって、大人になったら、色んなお姉さん達にブラッシングしてもらうセクシーショットが定番だったわ。

 ある日、木陰で昼寝している時に主人公にブラッシングしてもらって、「これからは私の専属な。」っていうのよー。

 それ以来お姉さん侍らすのは止めて「子供の頃から、心を許せる人に梳いて貰いたいとずっと思っていた」って。

 はあー。今、その乱れたもふもふを思う存分ブラッシングしてやりたいわ。

 きっと、綺麗なベルベットのような艶々のしっぽに生まれ変わる筈。じぃーっと、残念な毛並みを見つめていると、後ろから、クロード殿下が抱きついてきた。


 ちょっと不安そうな金色のうるうるのおめめがかわゆい。


 ごめん!けもみみショタは可愛いけど、やっぱり推しこそ命。

 チビクロード殿下しか勝たん!

クロード殿下に抱きついてわしゃわしゃしてしまった。




 鼻息荒く萌えを堪能するアンドレアは気付いていない。

 うるうるしてると思っているその瞳は、他者が見ればギラギラした威圧の視線である事を。


 アンドレアの後ろで、威圧を受けたけもみみショタ三人が可愛いお耳をペタリと寝かせて固まってしまったことを。


いつもお読みいただきありがとうございます⭐


次回はユリウス5歳視点です。よろしくお願いいたします。


新作

『当て馬氷の女王は生涯独身~全権力を行使して推しグッズを収集してみせますわ~』

連載始めました。

こちらも合わせてお読みいただけると嬉しいです。


少しでも、面白いと感じていただけましたら、スクロールの先にある星や、ブックマーク、感想などをいただけましたら、モチベーションアップに繋がります。


これからも更新していけるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。

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