表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【本編完結】けもみみ悪役令嬢は婚約回避する。~前世の推しを諦める決意をしたのにまさか運命の番だったなんて~  作者: 降魔 鬼灯


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/26

黄金竜駆ける

本日一話目です。

 

 今日は、クロード殿下を独り占めした。

思う存分楽しんだ3ヶ月だった。

 我が人生悔いなし。


 クロード殿下に話してから留学するようにと、家族が止めたけど、とっとと隣国へ出立しよう。

身体はくたくたに疲れていたけど…。

 隣国までは、交通網が整備されており夜でも安全な有料道路がある。

 夜は空いているから、スムーズに到着するだろう。



 もうすぐ国境に差し掛かる。

ここはアンドレアが断罪後、黄金竜に喰われる舞台だ。

 私はアンドレア最後の地を馬車から眺めた。


遠くから、空をつんざくような咆哮が聞こえた。


 空を見上げると、キラキラと月明かりを反射して煌めく黄金竜が空を駆けていた。

 美しい黄金竜を最後にしっかり見たくて馬車を止めてもらった。

 馬車の窓から顔を出して、煌めく竜を見た。

黄金竜が、急降下して目の前に降りてきた。

 

「クロード殿下。」


 間違いない。

そこに愛おしい番がいた。

 馬車から飛び出し竜に抱きついた。

煌めく鱗を撫でる。


黄金竜に喰われる未来に怯えていたけど、美しい竜を見ていたらそれもいいとさえ思えてしまった。


「クロード殿下、私を食べても、いいですよ。」


「…。」


 クロード殿下、やはり食べようとしてました?

私はもふもふの美しい白虎。

 旨そうだなって思いながらブラッシングしてました?


「私から、離れなければ、喰わない。」


今から留学に行く。やはり喰われるのかな?


「私、隣国に留学します。しばらく離れますが、卒業したら戻ります。」


卒業しても戻るとは限らないけどね。


「わかった。」


やっぱり食べる?謝っておこうか。

「何も言わずに、勝手に出ていってごめんなさい。」


「わかったのなら、大丈夫だ。」


大丈夫なんだね。喰われなくてすんだー。


 馬車が無事隣国のアカデミーへ到着するまで、クロード殿下は空から見守ってくれた。

 クロード殿下の美しい竜化の姿も見れたし、家族が心配してたクロード殿下への報告もできたし。結果オーライね!

 

 ゲーム開始まであと14日。

新しい生活が始まる。

 素敵な伴侶が見つかるといいなあ。


さよなら、クロード殿下!

いつもお読みいただきありがとうございます。


少しでも、面白いと感じていただけましたら、スクロールの先にある星や、ブックマーク、感想などをいただけましたら、モチベーションアップに繋がります。


これからも更新していけるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] おいっ❗❗少しは驚けや~~~❗❗ ああぁぁぁぁ~~❗今頃、祖国は……殿下、黄金龍化で大騒ぎの大パニック状態だろうな~~………… アンドレアが隣国で何かあったり、恋人作ってたら…… 恐ろしいこ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ