表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/26

私、悪役令嬢なんでしょうか?

1日二回更新予定です。

よろしくお願いします。

 真っ白いサラサラで艶やかな髪。ピコピコ動く可愛らしい猫科だけど丸いお耳。澄んだブルーの瞳。綺麗に整った顔。ぷるぷるのお肌。侯爵令嬢という地位。天は私に全てを与えたといっても過言じゃないはず。



 私、アンドレア・サンダーウッドは間違いなく勝ち組だった。



 前世、学歴もコネもない平凡顔の社畜のOLの私とは比べ物にならない恵まれた環境。今世こそは、幸せになるぞ!過労死なんてしないから!



 でも、私は知っている。ここが前世はまったゲーム『あなたに天上の音を』の世界だということを。

 そして、アンドレア・サンダーウッドが救いようのない悪役令嬢だということを。



『あなたに天上の音を』略して『あな天』でアンドレア・サンダーウッドは第一王子クロード殿下の婚約者だ。主人公レンを執拗に排除する苛烈な悪役。

 あまりの苛烈さにユーザーも若干ひき気味だった。



『あな天』の世界は、獣人が中心の社会。アンドレア・サンダーウッドは白虎獣人として産まれた。虎獣人は多くとも白虎は珍しい。その上ここ数世代存在しなかった完全獣化を成し遂げた。いわば獣人社会のエリート中のエリートだ。


 一方、クロード殿下は第一王子として産まれながら、獣人として当然持っている筈の耳やしっぽをもたなかった。獣人としての本能も持っていない彼は半人前として蔑まれ、遠巻きにされながら育つ。

 彼の不足を補う為宛がわれた婚約者がアンドレアだった。



 恵まれたアンドレアにコンプレックスを抱き、心を閉ざすクロード殿下。そんな彼は獣人の世界に迷いこんだ主人公レンと出会う。

 人間であるレンと出会って真実の愛を知り、獣化に成功。クロードが本当は王家の始祖と同じ伝説の黄金竜だったことがわかる。

 種族の違いや身分差に思い悩む二人のもだもだに涙したよ。


 どのルートに入ろうがクロードがレンに恋し、黄金竜に変化する流れは変わらない。当然。どのルートでもアンドレアは、レンを廃除しようと動く。



 その後のアンドレアのざまあ展開は悲惨だ。今までの恨みを晴らすように、生きたままバリバリ喰われるか、監禁孕ませルートの二択しかない。いや、後者も最後は黄金竜に喰われるから、事実上は黄金竜のお腹の中一択ということになる。

ルートはたくさん存在するのに、アンドレアは、黄金竜の餌一択なんて…。詰んでる。



 コンプレックスの塊だったクロードが底辺から這い上がる様が大好きだったんだ。顔も声も好みだった。


でも、今回は逃げようと思います!





少しでも、面白いと感じていただけましたら、スクロールの先にある星や、ブックマーク、感想などをいただけましたら、モチベーションアップに繋がります。


ご協力よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ