精神成熟度の可視化
黄色い全縁帽(hat)をかぶって中学校に登校する。
遅刻しているので誰とも会わない。
校舎内に入る前に、教師ではない20~30代男性の中学校勤務者から話し掛けられるが遅刻の理由は問われない。
遅刻によって生じた学力の損失はその人自身の責任だ、ということはお互い分かっているからだ。
教室に入ると授業は既に行われていた。
先生がホワイトボードに黒ペンでいろいろ書いていたが、大学の法学科の講義で受けるような内容で中学生レベルの内容ではなかった。
「ここは~と~の~を適用する。ここは~の~を適用、ここは~の~を適用。だから~と結論づけられる」(詳細は覚えていないので省略)
後から聞いた話では、黄色い全縁帽は精神成熟度を可視化する目的で全国民に義務付けられていた。
小学生レベルの精神成熟度だと黄色い全縁帽、中学生レベルだと前縁帽(cap)、高校生レベルだと制帽(角帽)をかぶることになっていた。
主人公は中学校に通っているにも関わらず、精神レベルは小学生並であった。
選挙が行われていて、立候補者ももちろんこのルールが適用されていた。
立候補者に前もってEQテストを受けてもらい、動画投稿サイトにうそ発見器を付けた状態で登場、テストに答えた内容を口頭で言ってもらい、回答内容が嘘だったら末梢神経が傷つかない程度の大きさで電流が指先に流れ、視聴者全てがその様子を見ることができた。
「後から聞いた話では…」以降の話は理性(私見)が入ってます。
前半の文の方が直感の純粋性が高いです。