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杜(もり)の詩(うた)

きれいなひとでいたい

作者: イトウ モリ



本当の自分は、とてもみにくいから


だからせめて


誰の目にも触れないこの世界でだけは


きれいなひとでいたい。




本当の自分は、とても心がきたないから


だからせめて


本当の自分を知らない人たちの中でだけは


心のきれいなひとでいたい。




汚れていくのはあっという間。


堕ちていくのもあっという間。




一度転がり落ちてしまったら、もう自分の力じゃ止まれない。



どこまでもどこまでも


闇の中へとおちていく



先のみえない、くらい場所から、もう出られない。






きれいだったあの場所には


あたたかかったあの場所には



もう帰る場所はない。




だから、必死で言い聞かせている。



きれいな言葉をのこしたい。


きれいな表現をつかいたい。



きれいなひとでいたい。




せめて


本当の自分ではない自分が過ごすこの世界でだけは。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] 読了後に “誰かのために届けようとした言葉” として読むと、作品の印象が変わりました。 [一言] イトウ モリ作品を多数読んで思い浮かぶ、まさに、せんせー像の言葉の羅列に感じました。…
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