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プロローグ

 

 雨がポツポツと降る。

 今は雨が降っているのに空は晴れ間を見せている。

 今日は私が死ぬ日だ。

 何故こんな事になんて思うのも馬鹿らしい。

 誰一人私の言葉なんて聞きやしない。


 周りを見渡せば私の命が絶たれるのを見に来た見物人達がヒソヒソと話す姿が一望できる。

 私の今立っている所は斬首台だ。

 ようやく、辛い拷問からも、辛い言葉からも、解放される。


 思えば、碌な人生ではなかった。

 生まれは孤児だし、その次は奴隷だし、唯一まともだったのは仙師になった事だろうか。それでも碌に人付き合いなんて出来なかったからいつだって孤独な嫌われ者だった。それもアッサリと過ぎて最後は罪人の死刑囚。


 今も目の前にいる被害者とされるあの人は私にない全てを持ってる。

 それが私には酷く羨ましくって何度も何度も手を伸ばした。

 所詮あの人は太陽で私はただの身の程知らずだったわけだ。


「…__罪人、言い残す事は?」


 最後に言い残す事。

 心残りならある。

 それは叶う事がないのを私は知ってる。


 私はそっとあの人を見る。


「…共に歌いたかった。」


 周りは私を歌狂いと罵った。

 私が人に認めて貰えた事はそれだけだったから。


 でもそれはもう叶わない。

 その一言を言い終わると私は宙を舞っていて、蒼い空が見え、首のない身体が見えた。

 ゴトリと雨で泥濘んだ地面を転がって落ちた場所は生暖かい雨が降る。

 一体誰の足もだったか。


 もし、もう一度人生をやり直さなきゃならないのならば…誰…どうか……___


最近そのジャンルにハマって言葉の壁が高いって思ったノリと勢いで書き始めた話です。

気長によろしくお願いします。

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