五、食事会はじまる
みんなが集まったところで、会ははじまる。
まずは旦那ちゃんと嫁ちゃんの挨拶から、嫁ちゃんの上手でかつ無難な挨拶の後、旦那ちゃんがマイクを持つ。
私は最近流行りのとにかく明るい安村の名セリフ、
「結婚生活は・・・安心してください。まだラブラブですよ」
の決め台詞は見事にすべり倒した。
お茶を濁すかのように、頼もしい司会の二人を紹介する。
さぁ、おっちゃんは二人に任せましたよ。
がんばってちょ。
はじめは大丈夫かなとハラハラ見ていた康太と由里花の司会ぶりは、なかなかどうして堂々としていた。
常にテンパり気味だった旦那ちゃんとは違い、落ち着いて、はっきりと優しい口調で分かり易かった。
多少、おっちゃん馬鹿も入っていますが・・・うん、よくできてました。
練習の賜物だね、真あんど瑤子の熱血指導のおかげだ、ありがとう!
そんなんで、両親挨拶。
堅苦しくならないよう、両親には起立し言葉は無しで一礼していただく。
祝いの歌披露では、ばあちゃん念願の詩吟を歌っていただいた。
いやー、良かった、良かった。
乾杯の挨拶。
嫁ちゃんのお義父さんにお願いをして快諾をいただいている。
多少、緊張していられたもののお見事「乾杯!」の声が会場に響き渡った。
これより祝宴となる。
食事をしながら、お酒ジュースを楽しみつつ、結婚式のDVD上映へ。
会場の明りが消されると真君、自慢の液晶プロジェクターから大スクリーンに、旦那ちゃんと嫁ちゃんの雄姿が映し出された。
特に注目すべき、バージンロードを歩く嫁ちゃんとお義父さんの前を、フラワーガールとして歩いていた心の号泣シーンが出ると、ほっこりとした笑いがあがる。
お義父さんのエスコートから旦那ちゃんへ。
嫁ちゃんと腕を組む場面では、互いが逆(腕の組み方)となり、ぐるぐると回転し元通りとなるエキサイティングシーンに爆笑が起こる。
えー年こいての結婚式、見られる気恥ずかしさと幸せも感じる。
つつがなく上映会は終了した。