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53、モフモフが大好きなため 少女と白馬

 時間を二人が湖に潜っていった時に遡る。


「あぁあ、どうしてスキルを持たないと水に潜られないかしら……一緒に行きたいのに…」


 メアリーは呟きながら、湖に眺めると遠い下流のところにある花畑が目に入る。


「おおお!綺麗~あんな素敵な場所ならきっと隠しクエストがあるよね!早く皆におしえようっと」


 メアリーは皆を連絡しようとしたところに、花畑で白い生き物の姿が視界に入り込んだが、瞬きの間に消えていた。


「あれは気のせいじゃないよ!モフモフの白馬だ!フェル、幻獣化よ!」


 メアリーはモフモフのことを思ったらすぐ夢中になってタイプなので、直ちにスズを肩に置いて幻獣化したフェルに乗った。


「フェル、出発するよ!」


 フェルが身を躍らせて湖に飛び込んで、上手の犬掻きで花畑へと泳いでいく。






 30分経過。

 メアリーたちは湖に進むと、赤い絨毯を敷いたように綺麗に咲いて花々が目に映る。


「やっと着いた~ほんとうに遠いよね…そういえば、こんなところで誰でも見つかられないよ。まるで私に用意されたクエストみたい、ウフフ~」


 メアリーはフェルから降ると、即座に周りで白馬を探したいが、湖心に位置する一目で見渡せる小島に鮮やかな花畑とひらひらと舞う蝶々しかなかったのだ。


「さっき見たのは絶対に気のせいじゃないよ…どうして姿が消えたかしら?」


 メアリーは花畑に座って呟きながら周りを見渡す。

 左から飛んで蝶の姿が不意に歪んで消えてしまい、引き続き右に現れていた。


「あれ?あそこが何かがいるかしら?ウフフ~ 私の目の前に隠れることの意味がないよ」


 メアリーは[看破]を使うと自慢の目線をそこに集めると、綺麗な毛並みの真っ白な子馬の姿が明らかになる。


「きゃ──っ、かわいい────っ!!」


 メアリーは馬の首をぎゅううっと抱き締めて、顔をぐりぐりと押し付ける。


「あっ!あなたは金髪だ、綺麗~ これは…角!!!」


 馬の頭に少女の髪のようにつるつる金色の長い鬣をしている。そして、鬣の中に小さな角を立たせる。


「初めて本物のユニコーンを見た!素敵!」


 メアリーはワクワクしてユニコーンを撫でて、長い鬣を指の間に通すとまるで宝石のような光を乱反射していた。

 幻獣化を解除したフェルとスズもその光に引かれて、ユニコーンの背中に跳んでいた。


「ウフフ~ 可愛い~!あなたはうちの子になりたいかしら?私はメアリーよ、この子たちはフェルとスズちゃんよ~」


 ユニコーンはメアリーの話を分かるように頬をくっつけると振り向いて背中をメアリーに向ける。


「あれ?ひょっとして私たちを何処かに連れて行く…かしら?」


 ユニコーンは黒真珠のような瞳でメアリーを見ると頷く。

 メアリーはワクワクしてユニコーンの背中に乗る。

 ユニコーンが天を仰いで鳴き出すと体の両側で真っ白な羽に覆われた翼を生えてきた。続いて翼を振ると、空に舞い上がっていた。


「これ、翼だ!あなたはユニコーンじゃなく、アリコーンだ!凄すぎるよ!!」


 メアリーは地面を俯瞰する。

 生き生きをしている木の枝に鮮やかな花が咲き誇っている。茂った草が風にそよいで「サラサラ」と音を響いていた。緑の草原と青い空が地平線までつながっている。

 メアリーは初めて空から美しい大自然を見たので、興奮しすぎて叫び出す。


「最高~!これが空を飛ぶ感じかしら?素敵~!ところで、私たちはことに行くかしら?」


 アリコーンは続いて更なる上に跳ぶと白い雲に飛び込む。


「うわぁ!ふわふわの雲だ~!マシュマロみたい~」


 雲を突き抜けると雲上の世界にたどり着いた。

 輝いて太陽の光がアリコーンとフェル、そしてスズの体に差すと三体のモフモフが三色の光を放つ。まるでダイヤモンドと黒曜石、そしてルビーのように輝いている。


「素敵──っ!あれはあなたの家かしら?」


 前に進むと水晶(クリスタル)で造られた雲上の町がメアリーの視界に飛び込み。


「あっ、あれは!?」


 距離がまだ遠いだが、メアリーははっきりと見えていた。町の中心部にある王城のように高い建物の周りに黒い煙が立ちのぼってしまう。その下に魔法の光が次々と閃いた。

 アリコーンがそれを見ると気が焦りじりじりして、スピードをアップさせて町へ飛んで行く。

 メアリーは優しくアリコーンを撫でると宥める。


「アリコーンちゃん、安心して。皆がきっと無事だよ。悪い奴が私に任せて!」


 アリコーンが渾身の力で羽ばたき、やっと町に辿り着いた。


「ひっ、酷い!」


 元々活気に溢れた町に息も絶え絶えとしてペガサスとアリコーンが沢山倒れてしまった。大通りに両側に立って美しい水晶(クリスタル)で造られた建物が真っ黒に焼け落ちた残骸となってしまった。


 メアリーは早く何とかしようとしたところに、うるさい羽音を聞くと赤いや青いなどの斑点が付いて黒い体にボロボロな昆虫の翼をしているモンスターが凶悪な顔を見せるとメアリーたちに襲い掛かる。


「お前たちの仕業だな!スズちゃん、火炎弾よ!」


 スズが口を開くと三つの火の玉を撃ち込む。


「ボムッ!ボムッ!……」


 爆破音が響くと共に、三体のモンスターが直ちに灰燼となって始末されていた。


「一撃だけで倒した?こいつらはただの手下かも。ボスはきっとお城のところにいるよ。アリコーンちゃん、早くお城のところへ!」


 アリコーンはメアリーの言葉を聞くと、力を込めて羽ばたくと城へと飛び出す。


お読みいただきありがとうございます。


この度、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。

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