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40、モフモフが大好きなため 改竄(かいぜん)事件が無事終わった

[NFW]運営本部——


「トンッ!!!!!!」


拳を何かに叩き落す音が課長室から廊下に木霊する。


「いってぇ!何する気だ!葵姉!!!!」


課長室に、ある女性は悲鳴を上げて頭を押さえて蹲る。


「お前という奴は!お前という奴は!何度も勝手にデーターに手を出すなと言ったか!?」

「アレ?バレた?あのトロイ戦争のクエストはつまんないだもん~ あたしの方が面白いよ~ アレ、何で葵姉がこれほど起こってるの?その顔、不動明王とそっくり!アハハハ~!」

「椿!……この……馬鹿者がぁッ!!」


葵は怒りで目をギラギラさせ、力を込めて拳を握る。


「話せば、話せばわかる」

「問答無用!!!」


勢いよく立ち上がり、葵はもう一度椿の頭へ拳骨を叩き落とした。


「いったい!!!!!!!」


椿の悲鳴が再びドアを透き通って、廊下に木霊する。


「分かったよ、もうしないよ!今回はただクエストをちょっと面白くなっただけよ。そして、ヘラの部分ならぜってぇにクリアできないよ。安心してくれ」

「まったく、データーはもう直したみたい。誰にも気付かなかったのは本当に幸いだ。ちゃんと覚えてろ!!」

「はいはい~」


二人は一安心する際、同僚の男が大急ぎで部屋に駆け込んだ。


「申し訳ございません!課長、プレイヤーたちがクエストをクリアしてしまった!!!」

「嘘でしょ?ネコを連れてないなら、アレースが不死身だ!」

「残念ですが、事実です!プレイヤーの映像について、もう送信しました」

「あっ、わかった。ご苦労、○○君、もう自分の仕事をしてもいいよ。そして、このこと誰にも言えないよ。分かったか?」

「わっ、わかりました。失礼いたしました!」


男はビックリして、即座に部屋から逃げ出した。

葵がファイルをクリックすると、モニターに映像が流れる。

ネコを守る独眼の巨人。

反対側は黒いマントを纏う少女と巨大な犬、そして赤いキツネだ。


「こいつ何者?何でネコのことを知ってるの?おかしいね……ネコの部分はあたしのオリジナルだよ」

「何がオリジナルよ!ただのでたらめばなしだ」

「おほほ……私の傑作……まぁ、葵姉はどうでもいい、美咲はあたし作った物語の大ファンよ!」


葵は画面に映すプレイヤーの映像をじーっと見って、不意に椿の口から美咲の名前を聞くと何かを気付いたように、椿を尋ねる。


「おい!椿、このプレイヤーの顔、見覚えがある?」

「はぁ?知るわけねぇだ……うわぁ!美咲じゃないの!待てよ、美咲はゲームを全くやってないよ。人違いかな?」


ここまで言えば、皆さんはもう明らかに分かったでしょう。そうだ、この二人はメアリー(新井美咲)の姉なのだ。

メアリーはこの森羅万象間違ったクエストを順調にクリアできる理由は、彼女が知っている神話は椿が作っていたでたらめばなしだったのだ。


「知りたいなら、すぐ確認しよう!」


葵はそう言いながら、新井堂の電話をかける。


『ご来電ありがとうございます。ゲームの新井堂です』

「お父さん、私だ」

『おお~ 葵か、電話かける珍しいな。椿はちゃんと仕事をしているか?迷惑を掛けないか?』

「お父さん、今はそういう場合じゃない。知りたいことがある。美咲は最近ゲームをやったことがあるか?」

『おおお~ こんなことも知ってるか、VRゲームをやってるよぞ!凄いでしょう、美咲はさすが我が新井家の娘だ!』

「……」

『葵、大丈夫?』

「あっ、大丈夫、お父さん助かるわ。また連絡する」


葵はそう言うと電話を切った。


「どう?やっぱり人違いでしょう?今回はやっべな……上の偉いさんに知られたら、あたしはきっと首になっちゃた……次の仕事を探して見よ~」

「お前は本当に運がいい奴だ。もう確認した、美咲は確実ゲームをやってるよ」

「えええ!こいつ、いや、この子は本当に美咲なの!?嘘でしょう?」

「あとは本人と確かめるだけだ。早く片付けろ!今日は家に帰るぞ!」

「家か…最近全然帰られなかったな。わかった、すぐ行く」


二人が家帰って、美咲と確かめる後、家族全員は美咲がゲーマーになったことをお祝いのは別の話であった。

こうして、新井椿データー改竄かいぜん事件がひとまず無事解決してきた。めでたしめでたし。


◇◆◇◆◇◆◇

三日後、メルラの店———


「ジャンジャン!これは皆のため用意した秘密アイテムだわ~」


メルアは話しながら、六つの可愛いネコ顔デザインのポッチェトを出した。


「「「おおお~ 可愛い〈のじゃ〉!」」」


モフモフなネコ顔に、形違い六種類の柄が付いている。

ネフェは鏡の柄付きポッチェトを持ち上げ、三人に説明する。


「メルラさんは[裁縫]のスキルで、普通のマジックポッチェトを加工していたものよ。皆は大事にするぜ!」


メアリーは犬とキツネの柄が付いたポッチェトを大事に持ち上げ、喜びを頬に浮かべる。


「フェルとスズの顔だ~ ありがとう、メルラさん、ネフェ、レオラ」


レオラは銀色のクロス模様のついたポッチェトを取り上げ、ネフェに続いて説明を続ける。


「このマジックポッチェトがあれば、より多くのアイテムが持ち運べるようになるよ。勿論、中にも今回イベントのために用意されたアイテムが入ってたよ」


[NFW]のアイテム所持量は[STR]で決めるものである。マジックポッチェトはアイテムの所持限界量を1.5倍にアップさせる貴重なレアアイテムなのだ。

六人の中に、メルラとライナー二人だけ少し[STR]を振る。メアリーたち四人の[STR]は全てゼロだので、ずっとアイテム所持量に悩んでいるのだ。

特にいつも召喚石をたくさん持っているメアリーにとって、その意義は言わなくても分かるだろう。


マジックポッチェトでは生産職しか受けられないかなり複雑なクエストで一個しか取れなかった。そして、クエストの最後は生産職だけで決して倒さない勝てない敵がいたのだ。

よって、三日間に三人はずっとクエストを周回していった。とうとう全員の分を集まってきたのだ。


ここまで聞くと、ライナーとアヤメはそれぞれナイフと稲妻の柄が付いたポッチェトを持って、メアリーと共にメルラたちに感謝の言葉を口から出す。


「「「メルラさん、ネフェ、レオラ、大変ありがとうございました〈のじゃ〉!!」」」

「あらまぁ、皆はいい子だわ。本当に礼をしたいなら…イベントで頑張りましょう!!」


お読みいただきありがとうございます。


この度、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。

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