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34、モフモフが大好きなため トロイ戦争が始まった

ブクマが100件達成のため、今日は二話を投稿します。


「それでは、紹介するよ~ 私とネフェの幼馴染みの……」

「初めまして、おいらはレオラだよ~ よろしくな!」

「初めまして、僕はライナー、よろしく」

「ほほ!メアリーちゃんとネフェちゃんの友達なのじゃ!あたしはアヤメ、よろしくのじゃ! そいえば、レオラちゃんって強いのじゃ?」

「おい!アヤメ、その言い方が失礼だぞ!」

「レオラは強いよ~ その強さをこの目でちゃんと見たんだ!」


 メアリーたちは話し合う間に、メルラがカウンターで感嘆する。


「全然思わないわ。あなたたちはレオラちゃんと幼馴染なんて。世界って狭いんだわ」

「アハハ~ 正直、あたしもビックリしましたよ。でも、これで何とか間に合いますよ!

 レオラ、話はそこまだよ。そろそろ出発するよ!」

「分かった!メアリーたちも頑張ってね!」

「うん!私たちも行こう!」

「「はい〈なのじゃ〉!!」」


 今日の日程では、ネフェとメルア、そしてレオラ三人はマジックポッチェトのクエストを周回するのだ。他の三人は[黄金の林檎の庭]の後続ダンジョン[トロイ戦争]を挑戦するのだ。


「到着なのじゃ!」

「ここはいつの間にダンジョンに変わったの?前は確か海しかない…よね」

「まぁ、たまにはね、気にしない気にしない。さぁ、早速中に入ろう!」


 目の前は古代ギリシャ風の遺跡の入口がある。


「出でよ、クマさんたち!」


 久しぶりの三人パーティーでダンジョンを攻略のため、メアリーはレッドクマを呼び出して先頭にさせて道を歩く。ライナーは両側と後ろを警戒している。

 そうして歩いている内にモンスターがメアリーの視野に飛び込む。

 膝までしか高くない木製の馬が前方から次々と突進してくる。


「雷よ、敵を撃ち潰せ!雷皇!」


 アヤメが先手をとって魔法を撃ち込む。しかしそれはHPバーを僅かにも削っていなかった。


「えええ!何で効き目がないのじゃ!?地属性!?」

「様子を見るとそうと思わないよ。魔法ダンジョンを受けられないモンスターかもしれないよ!クマさんたち、クマハンマーよ!」


 アップデートに伴って、特性を持つモンスターが沢山追加されていた。この木馬は魔法無効化の特性を持つモンスターだったのだ。

 クマたちは迎撃しようとする際。

 木馬は目が赤い光が輝き、スピードを一気にアップさせてクマにぶつかってから、即刻に爆発が起こる。クマと一緒に消えてしまった。


「うっ、嘘!自爆!?」

「敵がまた来るのじゃ!」

「後ろもだ!木馬が後ろも現れた!」


 メアリーが驚愕している間に、三人は挟み撃ってしまったのだ。


「自爆よね!ならば…!出でよ、黄金の林檎!そして、スライムたち!」


 メアリーは前方に林檎を呼び出すと即座に後ろに捨て駒石を投げ出す。一時的にピンチを越えていた。

 しかし、敵の数は全く減ってなく、次々と突進してくる。メアリー一人で両方の敵を全て食い止めるのは難しくなってしまうのだ。


「もう!このままじゃ全然進まないよ!どうしょう……」

「メアリーは後ろの敵に専念する。僕の方法が行けるかも」

「分かった、お願い!」


 後ろからの敵だけなら、メアリー一人で難なく遮られる。

 ライナーは十数匹の木馬に対して、自信ありげな表情を顔面に漲らす。


「新しい技は直ちに役に立つなんて、全く思わなかったぞ!二人とも、道を開くと全身の力で走ってくれ!」

「「分かった〈のじゃ〉!」」


「イルージョンスロー!」


 ライナーが手持ちの短剣を前方に投げ出すと、飛ばした短剣が一気に十数本に分裂して、木馬に狙い撃つ。


「今だ!走れ――っ!もう一発、イルージョンスロー!」


 ライナーは木馬を誘爆したとたん、引き続き短剣を投げ出す。

 三人はこのタイミングで、一気に敵の包囲を突き破れていた。

 こうして、前から襲い掛かった木馬を次々と誘爆しながら、奥まで駆けていく。

 しかし、後ろからの木馬はまだしつこく追い詰める。

 ついにボス部屋に到達することが出来た。


「おおお!扉なのじゃ!うぎゃ!!!」


 扉に辿り着くまであと数メートルの際。

 アヤメは突起した石につまずいて倒れてしまった。


「いてててて……」

「アヤメ!大丈夫か!?」

「大丈夫なのじゃ、うぎゃ!敵だ!!!」


 瞬きの間に、敵が既に近寄ってしまった。


「早くアヤメちゃんを連れて扉に行こう!出でよ、林檎、スライム!!」


 メアリーは即座に林檎とスライムを呼び出して敵を遮る。


「しかし!」

「安心して、私はこのままにやられるつもりはないよ!」

「わっ、分かった!」


 ライナーはアヤメを助け起こして、扉に向かって駆け出す。

 メアリーは山ほどの木馬に直面して、笑みが露になる。


「久しぶりにこの手を使ったね!出でよ、金色の林檎!!」


 メアリーは二人が既に扉に行き着いたのを確かめると、林檎を殴って爆発を起こさせる。

 それは、かつてケルベロスと戦った時の瞬時離脱戦術であったのだ。


「うわぁぁぁぁ!!!」


 メアリーは爆発の反動力で素早いスピードで扉へと飛ばしていた。

 ライナーとアヤメは既に扉を開けて、飛んできたメアリーを受け止めた。

 扉が即刻に閉まって、山ほどの木馬を外に立ちはだかる。


「助かった。二人とも、ありがとう」

「いや、こちらこそよ。メアリーが敵を止めないと全員がやられちゃうぞう!」


「ごめんなさい!あたしのせいで、メアリーちゃんを危険にさらすのじゃ!ホントウにごめんなさい!」


 いつも活発なアヤメがメアリーに頭を下げた。


「アヤメちゃん顔を上げて、そんな他人行儀なことを言わないでくれ。私たちは仲間だよ。例え転んだのは私なら、アヤメちゃんはきっと助けてくれるでしょう?」

「そっ、それは当然なのじゃ!」

「そう、僕たちは仲間からさ!」


お読みいただきありがとうございます。


この度、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。

『面白い』『続きが気になる』と思われましたら、是非ブックマークの登録をお願いします。

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