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10、モフモフが大好きなため モフモフと冒険しよう

 131:名無し神官

 まだエリスにやられちゃったっす (泣)

 せっかく見つかったのに…


 132:名無しアーチャー

 って今回まだ第三形態のアップルレインにやられたか?


 133:名無し神官

 いや、アップルバリアに……


 134:名無し剣士

 第二形態かよ!

 β版からずっと挑戦していただろう?

 そろそろ諦めた方がいいよ

 あれが元々神官で倒されるボスじゃねえよ


 135:名無し神官

 やだやだやだやだ

 深淵の堕天使(ルシファー)様もクリアしたのに


 136:名無し騎士

 同じ神官だが、あの方は神レベルだよw

 っていうか、あんたのキャラは男でしょう?


 137:名無し神官

 中身は可愛い女の子っす~ (୨୧ ❛ᴗ❛)✧


 138:名無し騎士

 やめろう……

 胃が痛い 


 139:名無しアルケミスト

 ただいまw

 って、なに、この状況?


 140:名無しアーチャー

 いつものあれw

 お疲れ様、大規模ギルドの運営幹事さん


 141:名無しアルケミスト

 ギルド機能はまだ実装しないよ

 今はただプレイヤー団体だけよw


 142:名無し剣士

 ほぼ同じ意味w

 あの二人はただ三日だけでもうレベル40超えるでしょう?

 トップギルド決定ってことよね

 羨ましい


 143:名無しアルケミスト

 入りたいならいつでも歓迎よ

 ところで、例の武闘家(仮)に遭遇したよ


 144:名無し剣士

 例の可愛い少女?

 どうやって?


 145:名無しアルケミスト

 姉貴の店であの子と話し合ったw

 素直でおとなしい子だったw


 146:名無しアーチャー

 まっ、待って、オレの述べるのを聞くだけだよね?

 何で確信かよ?別人の可能性もあるはず……


 147:名無しアルケミスト

 驚くなよ、あの子は林檎の冠をかぶってるよ


 148:名無し神官

 ナニィィィィ!

 おいらのピカピカなアップルを!!(怒)


 149:名無し騎士

 >>147

 早くkwsk


 150:名無しアルケミスト

 あの子がずっとオレを警戒しているそうだため、クリア方法などが何も言わなかった

 姉貴から知られた情報によって、モンスターと遊びたいっていう理由で召喚術士を選んだらしいよ

 勿論、正真正銘の初心者だ


 151:名無し神官

 遊ぶだけっすか?ふむふむ、分かったっす~ 何か仲良くになりそう

 警戒しているって、きっと怪しいことをしたっすね!

 通報しろう


 152:名無し剣士

 賛成


 153:名無し騎士

 賛成


 154:名無しアーチャー

 賛成w

 >>150

 んでその後は? 


 155:名無しアルケミスト

 勘弁してよ!

 あの子が自信満々にクエストに行った


 156:名無し神官

 まぁ、情報が全然足りないっすね……

 取り敢えず、これから皆一緒にあの子を探しましょう~

 それじゃ、今日は解散にしましょうっと~

 お疲れっすw


 157:名無しアルケミスト

 お疲れ様w


 158:名無しアーチャー

 お疲れ


 159:名無し剣士

 お疲れ様


 160:名無し

 お疲れ様

 ——————

 こうして、彼らがメアリーについて話し合っているうちに、メアリーはもう更なる強くなったのだ。


 ◇◆◇◆◇◆◇


 メルラの店から出て、寝るまでまだ時間があるため、新しいスキルをやってみようと思って、メアリーは東の門へ足を向ける。

 先ほどと違い、漆黒の装備に身を包んでメアリーに目に留まる人がたくさん現れる。


「ほほ~ 皆に見られるよ。やはりこの装備が私の色気を引き立てるよね」


 ほとんどの皆さんはきっとメルラと同じ、可愛い子なので目に留まるだろう。

 もしメアリーを色気っぽいと思う人を見つければ、直ちに通報してください。


「ここで召喚したら、誰でも見られないよね」


 人をびっくりさせないようとするため。メアリーは城門から離れて、人がないところを探した。


「闇の深淵から来たるモノよ!我の前に姿を現せよ!ケルベロス!」


 詠唱が終ると黒い魔法陣が現れる。

 真っ暗の煙に、全身が黒曜石のようにツルツルな体毛に覆われた中型犬が現れた。


「きゃ──っ、かわいい────っ!!」


 メアリーは嬉しそうに笑う。犬に飛び出して抱き締めた。

 犬も「ワン」と吠え、頬をくっつける。


「これはモフモフの触感か!最高!くすぐったいよ、アハハハハ~ モフモフ万歳!」


 メアリーは長年の夢をやっと叶えたてきたため、犬と一緒に芝生でごろごろしている。


「頭が一つだけで良かった、ずっと心配したんだ」


 スキルの名前は[ケルベロス召喚]であるため、メアリーは犬が三つの頭を持つのではないかと心配していた。


「そういえば、名前はどうしょうかな?うん……アダムはどう?」


 そういう名前を聞いて犬が嫌いそうに尻尾を下る。


「気に入らないかしら、じゃ、ポリシスはどう?またか……」


 メアリーが考え出した名前に満足していないように首を反らす形で拒否を示す。

 思考を諦めたメアリーは犬のサファイアみたいなキラキラしている目を見ながら、絵本から見ていた北欧神話のフェンリルを覚え出した。


「フェンリル、うん……フェルはどう?」


 犬は喜びそうにしっぽを振っている。


「よし!今日からあなたの名前はフェルだ!よろしく、フェル~」

「ワン!」

「それなら、フェルのステータスを確認しましょう」


 メアリーは話をしながら、フェルのステータスを呼び出す。

 ——————

 [フェル〈ケルベロス〉]

 親密度 100

 HP 500

 MP 300

 STR 80(+24)

 AGI 60(+18)

 INT 40(+12)

 DEX 80(+24)

 VIT 70(+21)

 スキル:[幻獣化]元の姿に戻すこと、全ステータスが5倍になる。一回しか使えない。

 特性:幻獣の一種のため、親密度の増加と共に、ステータスが上昇し、新しいスキルを習得できる。

 ——————

「うむうむ、親密度って、つまりフェルと遊べると強くなれることよね。それなら、スキルを試しよう!フェル、幻獣化!」


 フェルが神秘な紫色の光を放ってから高さ2メートルまで大きくなってきた。

 洗い立てのような太陽の光は黒曜石のような皮毛をキラキラと光らせる。

 フェルがメアリーの前に俯せになる。


「おおおおおお!カッコイイよ!あれ?私を乗せるかしら?」


 フェルが「ワン!」と吠えてしっぽを振っている。


「わがった、待ってるよ。えっと、よいしょっと。それじゃ、目的地セミルカ村に、出発!」


 メアリーを乗せるフェルが空気を裂いて疾走する。


「おおお!フェルは凄いよ!」


 フランクスとセミルカ村の間にシノン川の支流が流れているため、遠回りして橋を渡らなければならないのだ。

 しかし、メアリーはそんなことを知るわけがないのだ。

 フェルが川に身を躍らせて「トン!」と飛び込んだ。犬掻きで前へと泳ぐ。


「フェルは泳ぎさえもできるか?流石幻獣だ!」


 そもそも、ほとんどの犬種が犬掻きできるのは常識だろう。

 まぁ、現実で動物に嫌われるメアリーが知らないのも無理はないのだ。


「わああ!魚もいるか?一緒に遊びたいかしら?」


 川の中に沢山の体長40センチくらい緑に輝く鱗に覆われた魚がフェルの周りに集まる。鋭い牙で攻撃し続ける。

 魚の名前は[デビルウオ]でおり、[STR]400の上級モンスターである。初心者にとって、決して敵えるモンスターではないのだ。

 泳ぎで川を渡る程度の方法を誰でも考え出せるだろう。

 ずる賢い行為を防ぐため、川に沢山の[デビルウオ]が生息している。

 メアリーはそのようなことを知るわけがないのだ。

 ちなみに、幻獣化したフェルの[VIT]は350。[召喚モンスター強化Ⅲ]の効果を加えれば、[VIT]は455である。

 故に、敵の攻撃がフェルにほんの僅かなダメージさえも与えなかったのだ。


「うわ!お前ら、よくもうちのフェルをいじめたな!出でよ、林檎爆弾!」


 静かな川は即刻に砲火が飛び散る戦場になっていた。

 幸い、敵のHPもかなり高いので、林檎だけで倒せることが極困難だった。さもないと、上級モンスターを倒して一気にレベル30までに上げるのは無理ではないのだ。


「あそこはセミルカ村だよね、フェルのお陰でだいぶ時間が省けたよ。ありがとう」


 普通のルートなら、敵を倒しながら進むとほぼ1時間の道程が必要であるが、『近道』を選んだメアリーとフェルはただ10分くらいで村の外に到着してきた。

 ちなみに、村にもまだ入っていないうちに、村の全貌を一望のうちに収めることになってきた。


「これで転送登録完了。もうこんな時間!!?それなら、フェルお休み」


お読みいただきありがとうございます。


今日は鉱山の村セミルカを紹介します。



鉱山の村 セミルカ

王都フランクスの東に位置する賑やかな村である。

村の名前の由来では、西側にあるセミルカ鉱山と呼ばれる地下鉱洞のためであった。

周りにダンジョンが少ないだが、生産職に向けるクエストが沢山あるので、生産職のプレイヤーがたくさん集まっている。





この度、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。


『面白い』『続きが気になる』と思われましたら、是非ブックマークの登録をお願いします。


拙作を評価していただけるととても励みになりますので、大変嬉しいです。


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