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2.神のミスとお詫びの加護

ーーレベルが上がりましたーー


お、レベルが上がったな。プランクトンにも経験値あるんだな。

ステータス見てみるか。


____________________________

〈ステータス〉

種族:小魚

Lv2/5

HP:4

MP:0

攻撃力:3

防御力:1

魔法力:5

素早さ:10

〈特殊スキル〉

【神の声Lv1】

〈通常スキル〉

【体当たりLv 1】【吸い込むLv 1】【鑑定Lv3】

〈称号〉

【異世界から迷い込んだ者】【異世界からやってきた不運な者】

____________________________


なるほど、ステータスが上がってるな。ん? 素早さすごく上がってんじゃん。

どうしてだ? 俺は称号を鑑定してみた。


____________________

【異世界から迷い込んだ者】

異世界から迷い込んだ者に与えられる称号。

異世界人は用心深いと言われるため、神はこの称号の保有者に【鑑定Lv3】を与えると言われる。

しかし、本当のことは神しか知らない。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

____________________

【異世界からやってきた不運な者】

神の手違いにより、小魚に転生したものに与えられる称号。

急遽、神が作って与えた称号で、世界に一つしかない。

神はお詫びにと、【最大ステータス値倍増】スキルを付与して与えた。

この【最大ステータス値倍増】はこの世界に一つしかない。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

……マジかよ。え? 俺って神の手違いでこうなったわけ?

ふざけんなよ…人間ならならまだしも小魚って何だ小魚って…

いい加減にしろよ……

『人間にならなかったから手違いなんでしょうが。そんなのもわからないわけ?

何よ偉そうに、お詫びに称号あげた私に感謝してほしくらいだわ!』


神の声から、機械みたいではなく、女の人の声が聞こえた。

もしかして女神か? けどこんな偉そうな女神はいるはずない。

新しいスキルとか?


ステータスを確認したが、変化はない。

『私は女神よ!何が偉そうよ、あなたの方が偉そうじゃない!

わざわざ他の神から隠れて称号を与えてやったのよ? 結構苦労したんだから。

私に感謝しなさい!』


その時、俺の中の何かが切れた。


ああ?偉そうなのはおめぇじゃねぇか。それで偉そうじゃないんだったら、

お前この世界ガキ以下だぞ? それに感謝しろ? お前が原因なんだからお前が謝罪するのが普通じゃないんか?


『ひっ、な、なによ、あ、謝ればいいんでしょ。はい、ごめんなさい。』


その時ポリポリとスナック菓子を食べている音がした。

こいつ…まともに謝ってねぇ…


おい、クソ女神。菓子食ってんじゃねぇよ。

それが人に謝る態度か?


『な、何よ。それに人じゃなくて小魚じゃない!』


あ?人に転生するはずがどこかのクソ女神のせいでこうなったんだが?

それと、何回も言ってっけど、菓子食ってんじゃねぇよ。


『わ、私じゃないわよ? 他の神よ。他の神。』

【神の声】って神が喋ってるから【神の声】って言ってるんだろ? 現に菓子食ってるの聞こえたし。

それにさっき、他の神から隠れて〜って言ってたとこから周りは誰もいねぇんだろ?


『くっ(鋭いわね…)そんなこボゲェ!?』

ん? どうしたんだ?殴られたのか?

『へ〜、そうだったんだね? リリシアちゃん? 』


***


『グスッ、うっ、痛いよぉ〜』

よほど痛かったのか、女神は泣いているようだった。


『君が小魚くんか〜まさか間違いだったなんてね〜』

お前は誰だ?

『僕は愛を司る神、セフリーラだよ〜』


なんだと……

か、神さまでしたか。生意気なこと言ってすいません…


『いや、いいよ〜ところでリリシアちゃん? 小魚くんにごめんなさいは? 』


『グスッ、ごめんな、グスッ、さい…』


女神は意外にも簡単に謝った。ほんとに痛かったんだな……


『君が小魚くんか〜面白いね〜』


あの…


『ん?どうしたの?』

小魚くんって呼ぶのはやめてくれませんか?


『でも君名前ないよね。うーん…そうだ!僕がつけてあげるよ!』


「『え? 』」


ていうか今頃女神出てきたな…

『何よ!?』

冗談だ冗談。


ていうかまz…ほんとですか? お願いします。


『敬語使わなくていいよ〜』

わかりま……わかった。これでいいか?


『うん! ところで名前だけど…うーん…コアラなんてどうだい?』


コアラか…おい【神の声】コアラってなんだ?


『解、地球にいるコアラのようなものです。』

答えてくれたのは、機械的な声だった。


うーん…別のがいいな…


『嫌だっ「嫌だ」』

『っちょ、かぶせてこないでよ!?』

悪い悪い。まあ別のがいいな。


『そう? うーん…ぽ○ょ!』


あ?


『あ、あはは、冗談だよ〜(怒らせたら死ぬ…)』


そうか。本気だったら呪い殺してたわ。


『ひっ、そ、そんなわけないじゃないか〜あはは。

……うーん…ユーリなんてどうだい? この世界の意味で愛を意味してるんだ。僕の愛からとって見たけど…』


ユーリかいい名前だ


ーー名前を【なし】から【ユーリ】に変更しますか? Y,Nーー


もちろんYesだ。


ーー名前を変更しました。なお、もう名前は変更することができません。ーー


ーー神から名前をもらったことにより〈称号〉【セフリーラの加護】を獲得しました。ーー


なんだ…これ……


***


加護? セフリーラ? なにこれ?


『あ〜それね。神から名前をもらったり、認めることでその神の【加護】が与えられるんだよ。

僕の場合、気性の荒い魔物以外だったら、信頼されやすくなるんだよ。』


なるほど、強いな。食べ物がない時でも、もらえるかもだし。

ちなみに女神…リリシアはどうなんだ?


『え? あたし? あたしは魔法を司る神、リリシア。加護は保有者に【魔法創造】を与えるわ。』


結構強いな…


『リリシアちゃん。迷惑かけたんだし、お詫びに【加護】あげたら? 』


『えっ? でも……』


『ね? 』

なんかセフリーラってこわいな…


『ん? 何か言った? ユーリ。』

嫌なんでもないです。


『うう…わかったわよ…』


ーー神から【リリシアの加護】を授かりました。ーー


『特別なんだからね。ありがたく思いなさい! 』


早速使ってみるか。【魔法創造】!


ーーMPが足りません。ーー


なん、だと…

『MP1000にならないと使えないわよ? 』


くそっ、はかったなリリシア〜


『まあまあ、加護のおかげでレベルアップ毎に10増えるから…』


そうなのか、ならいつかできるな。


『それにリリシアちゃん、わざわざ【吸い込む】って言うスキル渡してたし…

簡単にレベルアップできるよ! 』


ん? 他の小魚にもあったぞ?


『『え? 』』


***


『まさか、広範囲にしてしまうなんて…』


どうやら俺だけに渡すはずだったのに、近くの小魚にも渡されてたようだ。

しょうがないなぁ〜俺が駆除してくる。


『ほんと!? ありがとう!』

リリシアが喜んで言っている


けどなんでいけないんだ?

大してやばく…

『あれレベル10にしたら一瞬で吸い込むの。国も人もお腹いっぱいになるまで…』


え? やばいやつだわこれ…


しょうがない…行ってくるか……


俺はヒレを動かして、他の小魚を探しに行った


_____________________________________________


今回は長めにできました!

嬉しいです!

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