プロローグ
俺は丸いものの中にいたが、ここはどこか不安になって出たくなった。
案外簡単に出れたが、次の問題が出てきた。水だったのだ。
なにがって? それは自分の周りが全て。というより水に溺れてる状態だった。
急いで俺は、息を止めようとしたが、手が無い。
ていうか足もないぞ? どうしてだ? その疑問は、周囲を見回した時に判明した。
まず、後ろを見た時、卵らしきものがあった。
え? ちょっと待て。自分と同じくらいの大きさの魚が数匹いた。
え? あいつらはなんだ?
その時、目の前に何かが出てきた。
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〈ステータス〉
種族:小魚
HP :3/3
MP :0/0
攻撃力:2
防御力:1
魔法力:3
素早さ:5
〈特殊スキル〉
〈通常スキル〉
【体当たりLv1】【吸い込むLv1】
〈称号〉
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なんだこれ? ステータス?あのゲームである?
まじか...じゃあ、俺は何だ?そう思った時、また目の前にそれが出てきた。
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〈ステータス〉
種族:小魚
HP :3/3
MP :0/0
攻撃力:2
防御力:1
魔法力:3
素早さ:5
〈特殊スキル〉
【神の声Lv0】
〈通常スキル〉
【体当たりLv1】【吸い込むLv1】【鑑定Lv3】
〈称号〉
【異世界から迷い込んだ者】【異世界からやってきた不運な者】
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は!? 俺も魚? ていうか小魚じゃないか。何で俺が小魚になってしまったんだ?
ていうか称号に【異世界から迷い込んだ者】ってあるんだが?
まて、思い出せ。ここに来るまでの経緯を。
あの日確か、大手企業に就職が決まった。
あの日、枠が1人だったのに対して5人来ていた。何故1人かって? それは1人事故で亡くなったのだ。
そのせいで大事な仕事をそれまで、その人がしていたのだが、そこに空きができた。
俺は必至で面接をして、必死で頭を下げた。必死で面接は変じゃないかと思われるが、
それ程頑張ったのだ。
そして俺は、内定が決まった。スキップする勢いで家に帰る途中
車に轢かれた。運転席に座っていたのは、確かあの面接に来ていた人だった。
そう、完全な逆恨みだ、その時俺は初めて、こんな理不尽な世界をぶち壊してやりたいと思った。
しかしそれは叶わず、俺は意識がなくなった。
まあそれで今に至るわけだが、それはそうと【神の声】って何だ?
Lv0って使えないじゃねえか。スキル【神の声】発動!…なんちゃって
ーー条件を満たしましたーー
ーー【神の声】がLv1になりました。ーー
…何でやねん…